約 2,193,195 件
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/39484.html
極限左神メジャーレイザー P 光文明 (4) クリーチャー:ゴッド・ノヴァFES/アーク・セラフィム 5500+ ■左G・リンクFES(このクリーチャーが出る時、「中央G・リンク」または「右G・リンク」を持つゴッドの左側にリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性(パワーや能力)を持つ1体のクリーチャーとなり、離れる時、かわりにその中の1枚のリンクを外す) ■パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする) ■このクリーチャーがリンクしている時、相手のクリーチャーはタップして出る。 作者:wha フレーバーテキスト (なし) 《極限右神ゲサフェルスタイン》 カードリスト:wha カードリスト2:wha 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/140905580/pages/134.html
タグ一覧 このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart251~255)です。 SSまとめスレはこちら part1~10はこちら part11~20はこちら part21~30はこちら part31~40はこちら part41~45はこちら part46~50はこちら part51~55はこちら part56~60はこちら part61~65はこちら part66~70はこちら part71~75はこちら part76~80はこちら part81~85はこちら part86~90はこちら part91~95はこちら part96~100はこちら part101~105はこちら part106~110はこちら part111~115はこちら part116~120はこちら part121~125はこちら part126~130はこちら part131~135はこちら part136~140はこちら part141~145はこちら part146~150はこちら part151~155はこちら part156~160はこちら part161~165はこちら part166~170はこちら part171~175はこちら part176~180はこちら part181~185はこちら part186~190はこちら part191~195はこちら part196~200はこちら part201~205はこちら part206~210はこちら part211~215はこちら part216~220はこちら part221~225はこちら part226~230はこちら part231~235はこちら part236~240はこちら part240~245はこちら part246~250はこちら part251~255はこちら part256~260はこちら part261~265はこちら part266~270はこちら part271~275はこちら part276~280はこちら part281~285はこちら part286~290はこちら part291~295はこちら part296~300はこちら part301~305はこちら part306~310はこちら part311~315はこちら part316~320はこちら part321~325はこちら part326~330はこちら part331~335はこちら part336~340はこちら part341~345はこちら part346~350はこちら part351~355はこちら part356~360はこちら part361~365はこちら part366~370はこちら part371~375はこちら part376~380はこちら part381~385はこちら part386~390はこちら part391~395はこちら part396~400はこちら part401~405はこちら part406~410はこちら part411~415はこちら part416~420はこちら part421~425はこちら part426~430はこちら part431~435はこちら part436~440はこちら part441~445はこちら part446~450はこちら part451~455はこちら part456~460はこちら part461~465はこちら part466~470はこちら part471~475はこちら part476~480はこちら part481~485はこちら part486~490はこちら part491~495はこちら part496~500はこちら part501~505はこちら part506~510はこちら part511~515はこちら part516~520はこちら part521~525はこちら part526~530はこちら アダルトコンテンツは乗っけると最悪wiki削除なのでやばそうだなとおもったらリンクかスレ位置を置いておいてください(主にルドトレ) リンク例は編集画面にてコメントアウトしています。 目次 目次おれバカだから言うっちまうけどよぉ… part251【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ… part252【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ… part253【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part254【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part255【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ… part251【TSトレ】 ≫34二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 12 09 36 初手でロシアンたこ焼きを頼むドベトレ マクトレ「辛いですわ!!酒で中和しますわ!!」ゴクゴク テイトレ「あ〜あ」 フクトレ「来るぞみんな……!」 ブラトレ「総員退避ぃ!!!」 ドベトレ「」 ≫57二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 12 17 50 『DK4があなたのために一曲歌います』 賑やかしとして一曲リクエストしてみたネイトレの話 「……これ入れてみる?」 「英語じゃん。俺絶対歌えないよ」 「イエーイエーの部分だけで良いですわ。……それじゃネイトレさん、準備できました」 「けっこう選曲早かったね?」 「それじゃ聞いてください……Beatlesで『She Loves You』」 (短い前奏) 「「シーラブズユー!」」「「「「イエー!イエー!イエー!!」」」」 「「シーラブズユー!」」「「「「イエー!イエー!イエー!!」」」」 「「シーラブズユー!」」「「「「イエー!イエー!イエー!イエーーーー!!」」」」 ネイトレはひどく赤面した。 ≫80二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 12 30 58 気は合うのになぜか歌う歌は合わないDK組概念 「♪夜が開ける前に〜旅〜立〜とう」 「なんですのこれ」 「なんだっけ」 「あー、ワンピだ」 「最近アニワン見てませんわね」 「こんなしんみり感のある曲あるんだな」 「これ10年前の曲だぞ」 「「「!?!?!?!?」」」 ≫112二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 12 42 59 「君のたーめにー戦うーたびーうまれかーわーるー」 「やべえ!小さい頃聞いたことある!なんだっけこれ!」 「なんでしたっけこれ……Next Level……カブトですわね」 「俺ギリギリ見てない」 「俺もギリギリ覚えてない〜」 「世代が!世代の差が辛いですわ!!」 ≫122二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 12 46 50 DK組カラオケ送りはなんでも歌ってくれそうに見えて内部での6年という世代差が浮き彫りになりマクトレとフクトレは曇る 「そんな……仮面ライダーですのよ……?なんで分からないんですの……?」 「ハリケンジャーはみんなが見てるもんだと……」 「俺デカレン辺りからしかわかんないし…」 「ハリケンは分かるよ!なんとか!うん!」 「その励ましが辛いんですのよ……!どうせ世界に一つだけの花も知らないくせに……!」 「さすがにそれは知ってるっつーの!?」 「粉雪も知らないだろうにな……!」 「その辺は知ってるようん」 ≫143二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 12 53 44 グラトレ「では私がセンターをやりましょう」 タキトレ「あ、じゃあおねgウラトレ「いいえ、私がやりましょう」 (全てを察したタキトレの顔) (私が、いえ私が、と茶番を続ける二人) 155二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 13 00 02 「……自分がやります」 「「どうぞどうぞ」」ニコヤカァ 「なんで自分が……!」 「運命ってそんなもんですよ」 「ふふ、グラトレは分かっていますね」 ≫192二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 13 22 28 テイオー「僕教えたよね?これが欲しいならどうするんだっけ?」 テイトレ「はい、御主人様」 そう言うとテイトレは自らスカートをたくしあげぐしょぐしょになった秘部を.... 何書かせとんねん ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ… part252【TSトレ】 ≫35ガンギマリ頭スズトレ21/10/17(日) 13 34 28 「…登山とは古来より修験の為に行われていた神聖な行い…だからこそ私も己を鍛える為にも登山に挑むのです…」 「う、うん…」 「ですがたまには友と歩調を合わせ、道中の語らいや風景を楽しむのもいいものです。」 「は、はぁ…」 「ということで一緒にいかがでしょう?スズトレさん、ネイトレさん。」 そう言ってグラトレが微笑む。 グラトレが登山好きである事は私も知っているし、私も登山は趣味のひとつだから問題ない。 問題はグラトレの登山は修練の意味合いが強く、過酷なところが多いことである。 ネイトレも同じことを思ってるのか、顔が青い。 「えーっと…なんで私たち二人をピンポイントに?」 微妙に声を震わせながら、ネイトレが聞く。 「スズカさんもネイチャさんも登山お好きだとグラスから伺っております。なのでトレーナーのお2人も登山経験が豊富かと〜。」 うーん、しっかり考えられてる。ただガチなのは慣れてないからここはなんとか回避したい。 「…私もネイトレも、高山系はそれほど慣れてないと思うからね??」 「はい、ですので今回は道のりの険しさより、登山時間が多い三ツ峠山を予定しています。こちらなら休憩を挟みながら登れるのではないでしょうか?」 …なるほど、と言葉が漏れる。確かにあそこならかなり時間はかかるが、登山に慣れてる私たちならそこまでキツくはない。 ネイトレの方も安堵したのか、顔色が戻ったようだ。 「…ネイトレ、どうする?私は行ってもいいと思うけど。」ヒソヒソ 「私も、ギリギリセーフかなとは。三つ峠山はネイチャといつか行きたいねと話してたとこでもあるので。」ヒソヒソ 「あ、そうなんだ。じゃあせっかく誘ってもらったんだし乗っちゃお。」ヒソヒソ 「ですね。」ヒソヒソ 「…あの、お二人とも…?」 「あ、ごめん。三つ峠山登山の話、乗るよ。」 「私もです。グラトレさん、お願いします。」 37ガンギマリ頭スズトレ21/10/17(日) 13 34 58 ネイトレと揃って快諾。グラトレの表情が僅かに明るくなるのを私は見逃さない。 「…!では、日程を決めましょうか〜。登山口までの運転は私が行いますので心配いりませんよ〜。」 「あ、助かります!私ペーパードライバーなので…」 「一応私も車あるけど大丈夫?」 「はい、何回か行ったことがありますので〜。スズトレさんにはお弁当を用意してもらえると助かりますね〜。」 「うん、分かった。食べたいものあったら言ってね。」 そんな感じで、1度決まればドンドン話は進んでいく。食堂の時計が昼休み終了を知らせる直前まで、三人の語らいは続いていた。 「…何か忘れてる気がするんだよねぇ…」 「どういう事です?忘れ物でもしました?」 登山の当日、車中にてネイトレが私に聞く。 「いや、スズカの同室ってスペシャルウィークでしょ?」 「ですね…あ、黄金世代。」 「そうそう。だからスペトレとも比較的話すこと多いんだけど、前にグラトレ関係で何か気をつけるべきこと言われたような…」 「なるほど…でもそれなら考えるだけ無駄じゃないですかね。起こるとも限らないわけですし。」 「確かに…ありがとうネイトレ。」 「いえいえ。」 結構お世話になってますから…とネイトレが軽く会釈。 と重なる形で後方よりクラクションがとんでくる。次いで、横から追い越す車。 「…グラトレさん普通に運転してましたよね…?」 「うん、煽り運転だね完璧。」 怖ぁ…とよわよわモードに入りそうなネイトレを慰める。煽られるの初めてっぽいし仕方ない。 あとは動じなさそうだけど一応グラトレにもフォローを入れないと。 「グラトレも気にしなくていいから…ね…?」 「…はい、スズトレさん。少しも気にしていませんので大丈夫です。」 「…いや、あの。雰囲気、変わってない??」 「ただ…売られたものはきちんとに買い取ってさしあげるのが、礼儀ですよね?」 「…グラトレ、それ気にしてないとは言わギャッ!!!!」 後日、定期的に三人で登ろうという約束はできたがグラトレは運転を禁じられた。 ≫48二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 13 46 21 夜遅く、真っ暗な学園内を 俺とマーチは歩いていた。 「……うぅ…なんでこんな目に…」 「トレーナーが資料室に忘れ物をしたから それを探しに来たんじゃないか… それにしても トレーナー、前からそんなに怖がりだったか?」 「ウマ娘になってから耳が良くなったせいで 色々な音が聞こえるから怖いんだよ…」 「ふむ…そういう物なのか…」 「あ、マーチ!資料室が見えて来たぞ! やっと帰れる…!」 資料室の中に入り、忘れ物を探す。 「えーっと…これだこれ!マーチ見つかったぞ。」 「それは良かっ…!?トレーナー危ない!」 「へ?」ガタゴロゴロー 「…山積みになってた資料が倒れて来たみたいだな。 だからあれほど出したらしまえと… トレーナー?」 「………」 そこにはびっくりして気絶してしまった マーチトレがいた。 ≫65二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 14 03 54 「オペトレさん? そのもこもこしてるのは?」 「ひん」 「この世で最もかよわい、入口の暗いところで怯えて一歩も動けなくなったいきものだよ」 「ひんひん」 「ああ、スイトレさん……」 「ひぃん……」 ≫71二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 14 07 31 「ベガトレ大丈夫か?顔がだいぶ真っ青だぞ?」 「し、心配いらないよ…これくらいだいじょうぶに決まってるさ」 「本当ですの?今にも意識が飛びそうなくらい耳もヘタってますわよ」 「も、問題ない問題ない…これくらいだいじょう」ガサササーッ!「ヒェ」 「うわっと、猫か?」 「いやタヌキですわね。ドトウのところのでしょうか…ベガトレ?」 「目が死んでる!白目剥いてるよ!うぉいだいじょうぶか!」 「────ベガトレは気絶しました…わたしが代理で出ます…」 「「ダメだったかぁ…」」 「むしろアルちゃんのほうが弱そうだけど」 「あぁ、わたしはそんなに怖くないですねえ」 「ソウル側だからなのかしらね?わかりませんわ!」 ≫72ガンギマリ頭スズトレ21/10/17(日) 14 10 12 テイ「ホラゲ…?俺らで…?」 グル「なんでこんな事に…私たち悪いことした…?」 ネイ「私今日死ぬんだ…」 スズ「死にはしないって…これ私が頑張る必要あるパターンかぁ…」 マル「ー!ーー!!」 テイ「…ところで、なんでマルトレは猿轡?」 スズ「しないと私の耳が壊れる。」 グル「あ〜…(チケゾーとマルトレに挟まれた会長サンを思い出しながら)」 ネイ「ネイチャぁ…助けてネイチャぁ…」 スズ「ちなみにこれちゃんとやりきれば景品で遊園地ペアチケットもらえるらしいよ。」 ネイ「…みんな、頑張ろうね…」 テイ「ああ、テイオー、待ってろよ…」 グル「私頑張るから…2人で行く遊園地のために頑張るから…」 マル「ーーーー!!!!(首を縦に振る)」 スズ「(チケットチラつかせてもテンション上がりきってないしやっぱ私が要かぁ…頑張ろ。)」 ≫73二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 14 13 08 マルトレ「ぽっぽっぽーはとぽっぽーー!!まーめが欲しいかそらやるぞー!こわーくないー怖くはーな〜い〜!」 ガサガサガサッ マルトレ「ぽ゛っぽ゛っぽ゛お゛お゛お゛は゛と゛ぽ゛っぽ゛お゛お゛お゛お゛!!ま゛い゛や゛ひ゛い゛い゛い゛ま゛い゛や゛は゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ま゛い゛や゛ふ゛う゛う゛う゛う゛う゛ま゛い゛や゛ひ゛っ゛ひ゛い゛い゛お゛お゛!!」(全力ダッシュ) ≫83侘助21/10/17(日) 14 24 09 マクトレ「ドベ太郎!!あなた幽霊切れるんですって?」 ドベトレ「…………は?」 ネイトレ「侘助さ〜ん、『卍解』ってやって下さい!!」 ドベトレ「無理だけど?ってか侘助は卍解できねえよ」 フクトレ「うーん、役に立たないなあ侘助」 ドベトレ「対幽霊ならアンタの方が役立つだろうが」 グルトレ「お化けでたあああ!!助けてえええ!!!!」 ドベトレ「ああもう!!分かったよ!!やるよ!!」 「面を上げろ、『侘助』」 ≫87ガンギマリ頭スズトレ21/10/17(日) 14 25 08 テイ「や、やった…このステージも、クリアしたぞ…!!」(泣きそう) グル「こ、これであとひとステージだよ…!!」(泣きそう) ネイ「長かったぁ…」(ポロポロ泣いてる) マル「ー!ーーー!!!」(喉痛い) スズ「おつかれ。ラストは難易度そこまでって聞いてるし、私のうちに終わらせれるよう頑張るわ。」 グル「ねえ、みんな…スズトレが天使に見えない…?」 テイ「スズトレがいてよかった…いなかったら倍はかかった…」 マル「ー!ー!!ーーーー!」 ネイ「今度スイーツ奢りますパイセン…」 スズ「いやいいから…じゃあ入るy」 『グ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!』 テイグルネイ「「「ぎゃああああああ!!!!!」」」 マル「い゛や゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!!」 スズ「ギャッ!!!!!」 テイ「…か、開幕はズルいだろ…」 ネイ「うぅ…もうやだぁ…」 マル「…ー…」 グル「…っていうか待って…今スズトレ驚いてなかった…?」 ネイ「はい、流石にビックリしてましたけど…」 テイ「…あっ…」 スズ「…真っ暗すぎて無理ぃ…グルトレ助けてぇ…」 スズ以外(終わった。) 全員泣きながら何とか最後もクリアした。 ≫88二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 14 38 33 タマトレ「怖くねぇよ!怖くねぇよ!自衛隊時代の訓練やウラトレ先生の年齢を言った時の方がよっぽど」 パクパクデスワ ユエニワビスケ ハイ、サイドチェスト タマトレ「ギャァァァァー!!!!!」パタリ マクトレ「だらしないですわね、この程度で倒れるなんて」 ≫94二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 15 21 44 「歩きづらいから肩掴むのはやめてくれないか」 「イヤ…センパイ…俺こういうのホントに無理なんス…」 「仕方ねぇなぁ…」 ガサッ 「ヒッ」 「ウワーッ!!抱き着くな!!痛い!折れる!!」 みたいなことをウオトレ組にやって欲しいです ≫128マーチトレ書いた奴21/10/17(日) 16 10 00 プレゼント 「うーん…うーん…」 今日も俺は、資料室で 膨大な資料と向き合いながら唸っていた。 「マーチを支えるって決めたんだ。 もっと情報を集めて今後のプランを考えないと…」 そんな事を思いながら積まれた資料と睨めっこをしていると… 「トレーナー!」 「うわっ」ガシャーン 「やっぱりここにいたかトレーナー。 いつもこんな締め切った場所にいたら、 身体も頭も鈍ってしまうぞ?」 「ま、マーチか… 毎回言っているが、 開ける時はノックと確認をしてからだな…」 「?あ、そうだトレーナー! 今日は渡したいものがあってここに来たんだ。」 「渡したいもの?」 「ああ!いつも世話になってるからな。 そのお返しを、という事だ。」 129マーチトレ書いた奴21/10/17(日) 16 10 37 そう言いながらマーチは一つの紙袋を取り出した。 「別に気にしなくてもいいんだぞ? 俺がしたいからやってる事だしな。」 「そんな事言わずに、せっかく買ってきたんだ! ほら、これだ!」 そう言ってマーチが紙袋から取り出したのは… でかでかとした文字で 『あげません』と中央に描かれたTシャツだった。 「…?……???」 「以前着る服がないと言っていたからな! せっかくなら日常的に使えるものがいいと思って!」 「…ま、まってくれマーチ。 それを?日常的に?着ろと?」 「勝ちを譲らないと言う強い心意気が出てて、 とてもいい服だと思ったんだが… その…気に入らなかったか?」 そう言うマーチの耳は分かりやすく垂れ下がってしまっていた。 その後断りきれなかったトレーナーが その服を着て学園内を歩いている姿があった。 ≫151二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 16 46 10 「あれ、グラトレさん。どうしてここに?」 「あらセイトレさん。私はちょっと登山にと、貴方こそどうしてこんなとこまで」 「ちょっと食べてみたいものがあって」 「いいですね~、和食ですか?」 「はい、天ぷらです。後グラスワンダーにはスカイが野点でお世話になってるからお土産も買えたらと」 「それはありがとうございます。折角ですし一緒に登山、は難しいでしょうか」 「ん?今日はスカイ居ないし一人で遠出だから厚底ブーツも付けてないですよ」 「いえ、厚底付けずに転けましたし山道は危ないかと」 「……俺も転けないよう練習位してますし一人で外出も出来ます、帰りに迷うのも困るでしょうし付き合いますよ」 「良いんですか?登山は自己研鑽の場、危険が隣り合わせですよ」 「グラトレさん、貴方は自分がやると言った事を危ないと止められたら引き下がれますか?」 「……無理だね。よし、登ろうかセイトレさん」 二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 16 46 18 『もしもし、スペトレさんですか?』 「セイトレさん?貴方から電話なんて珍しい、どうしました」 『今グラトレさんと一緒に道に迷ったから助けて欲しくて』 「待って!取り敢えず何があったか初めから説明を!」 『良いですよ、俺は休みだし新幹線で仮眠した後昼食べに京都で下車したんですけど』 「ちょっと飯食べに行くノリで新幹線に乗ります普通……?」 『府中って府って付いてるし数時間で付くから京都近いと思って』 「良いから!キリが無くなるから先を話してください!」 『そうだった、食後に何か買って帰ろうと思ってたら登山に来てたグラトレさんと会いまして』 「なんで京都で合流するの……」 『……言われてみればそうですね?』 ナンデデショウネ 「だから一々止まらないで!それで、なんでセイトレさんも居て迷ったんですか!」 『いやこの後俺も一緒に登りまして』 「なんでお前山登ったの???」 『3回位死んだかもなーって、山も階段と変わりませんね』 マッタクデスネー 「もうやめなよ…それで、今山じゃない?下山出来ました?」 『あ、それは大丈夫です。足元怖かったけど下山出来ました』 「ああ、良かった。それで今はどの辺りに?」 『それが昨日徹夜したせいで帰りの車で俺眠っちゃって、起きたら見事に迷子で何処かわからないです』 「それじゃ探せないからスマホのGPSで場所位教えてくれない……?」 『それだ、ちょっと待っててくださいね。あっ……』 イマノクルマ…… 「あれ、セイトレさん?おーい、もしもーし……?」 『……やっちゃってくださいなグラトレさん!』 ……リョウカイッ! 「落ち着いて!?それより場所を早く!」 『アッハハハハいやちょっと不味、早く場所ッ』 ゴッ、バタ、プツンッ、ツーツーツー 「……ああもう世話が焼けますね!」 ピッポッパッ、プルルルッ ≫https //bbs.animanch.com/board/106144/?res=165 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ… part253【TSトレ】 ≫23二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 17 38 24 走り屋 夜、某所の峠にて 三台の車が列をなして走っていた。いや飛ばしていた。 先頭をマルゼンスキーの車が走り、それを追うようにグラトレとキタトレの車が続く カーブの連続する道をドリフトしながら抜けていく。 前を走るマルゼンは助手席の意識が飛びかけているマルトレを横目に見つつバックミラーを見る。 「後ろは変わらずついてきてるわね、でも問題ナッシングよ!」 彼女はそう言い切ると更にアクセルを踏み込んでいく。 高速で上がっていく回転数、レースと同じ高揚感のままにかっ飛ばす。 その様子を見たがグラトレは——— 「なら私も飛ばさないといけません、ね!」 ———追従するように速度を上げる。エンジンが唸りを上げる。 そして更に後ろ、最後尾のキタトレは 「二人とも飛ばすわね・・まあ、いいのだけど」 横にセットしたカメラを気にしつつ二人を追うべく速度を速める。 なぜこんなことになったのか、それは今日の昼にさかのぼる。 「私の本気の走りが見たい・・ですか」 カフェテリアで近くになったマルゼンとグラトレの会話を聞いていたグラスが、気になって聞いたことだった。 「幸いにして今日は走るつもりですから構いませんが・・」 「ねぇ、それなら私も付き合っていいかしら?」 「マルゼン・・良いですが何故?」 「相手がいた方が気分ノリノリの100パーで走れるでしょう?」 「・・そうですね、ならお願いしても?」 「バッチグーよ、後は後ろから誰かが撮影してくれるとぱーぺきなのだけど・・・・」 「私たちについていける人ですか。確か・・・・いましたね、彼女が」 24二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 17 38 38 ということでキタトレに参加してもらい、マルゼンとグラトレがレースのつもりで走り、 その後をキタトレが、マルゼンの車に乗るマルトレと合わせて撮影しながらついて行ってるのがこの状況だった。 三台はドリフトしながらカーブを抜け二連ヘアピン直角カーブ地帯へ。 差し掛かる直前、マルゼンは思案する。 (私ならここで仕掛けない選択はノーよ。つまり来るわ!) 思考しつつも適切にブレーキをかけドリフトへ。まず一つ目のヘアピン。 速度をあげて突っ込んでくるグラトレをわざと少しラインを膨らませて牽制。 すぐさまインに移り間に入り込まれないように。これにはグラトレも舌を巻く。 (流石ですね・・・・ですが次はいけます。) 勢いのままに二回目のヘアピンへ、グラトレはもう一度速度を上げてつっこむ。 するとマルゼンは・・膨らまずにインベタをドリフトする。 (その速度ならインベタは無理!妨害せずとも膨らむわね!) 実際、彼女の車は膨らみ読み通りのコースへ。バックミラーで確認しつつ直角に備える。 そして直角コーナーへ、減速しながらキツイ角度で曲がり切った瞬間 (なぜ彼女が私の横にいるの!あの状況で!?) いつの間にかつめてきたグラトレが横から追い抜く姿だった。 一方、それを見ていたキタトレは何が起きたのか完全に把握していた。 「速度を上げたかと思った所で急減速、そのままドリフトしつつ立ち上がりね。よくやるわ」 (あえてベタ踏みしつつカーブを抜け、タイミング良く瞬間でバックギアに。 衝突したかと思わせるほどの減速をしつつ、ドリフトで完全に慣性を殺してベタ踏み。 そのまま予めいれた低速ギアで加速・・・・といったところか) キタトレは軌道から推測したが当たっていた。 そしてそこで抜かれてから抜き返せずにグラトレの勝利となった。 下についてからマルゼンは車を降りる。降りる際にマルトレを軽く揺らしてみたが返事がない。どうやら気をやったようだ。 同じく降りてきたグラトレを見据えると口を開く。 「今回は私の負けね、でも最高だったわ。・・また走りましょ?」 「勿論ですよ」 そういって二人はがっちりと握手したのだった。 ≫58ガンギマリ頭スズトレ21/10/17(日) 18 10 53 雲ひとつない空が広がるある日の昼休み。 私はお目当ての二人を見つけて話しかける。 「やっほー、お邪魔していい?」 「あら、スズトレさん?珍しいわね。私は構わないけれど…サトトレはどう?」 「僕も問題ないよ。たまには3人で食べよう。」 「ありがとう。じゃあ遠慮なく座らせてもらうよ。」 そう言って、空いていた2人の正面の椅子に腰掛ける。 かたや私を超える178cmの身長を持つ高身長美人、キタトレ。かたや身長143cm、小学生かと思われるような体のサトトレ。今でこそ対極的な体つきだが、ウマ娘化、ひいてはトレーナーになる前から仲がいい二人だ。 「それで?わざわざ声かけてまで来たってことは何か話したいことがあるんじゃないかしら?」 私の着席を確認してキタトレがそう問う。 「うん。サトトレがデビューするって噂聞いたからその事で。」 「…なるほどね。」 納得したようにキタトレが呟く。 トレーナーのトゥインクルシリーズデビュー。私の訴えにより審議が進められていたソレは、正月の後に正式に許可が降りた。 結果シチトレ…シンボリマティリアルを初めとし、私以外にもデビューを決めた人が何人か。 「…ああ、デビューするよ。トレーナーはキタトレにしてもらうつもり。」 「そうなの?」 「えぇ、元から一緒にトレーニングする機会は多かったからね。私がサトトレのトレーニングを見て、サトトレがダイヤちゃんを見れば両立できる、そういう考えよ。」 「なるほどなぁ…」 思わずそう零れる。サトトレの担当ウマ娘であるサトノダイヤモンド、彼女のトレーナー業とどう両立する気なのかも気になってたことの1つだったけど、そういう風に考えていたのか。 59ガンギマリ頭スズトレ21/10/17(日) 18 11 20 「そういえばスズトレさんはまだデビューしないんですか?」 「するとしても、数年単位で先かなー…」 「あら、そうなの?てっきり今準備してるところなのかと思ってたわ。」 キタトレが少しだけ驚いた顔をする。サトトレも同じ感じだ。まあ、ウマ娘化した時からずっとスズカに言われ続けてたのを二人とも知ってるだろうし無理はない。 「私の場合はスズカがトレーナーするって言ってるからね。だからキタトレ達みたいな方法は取れないから大変だし、スズカがトレーナー資格を取るまでの問題もある。そういう諸々が合わさって、スズカがドリームシリーズ行くまではできる範囲のトレーニングに留めようって決めてるの。」 「まだまだ暴れるつもりなんですね、スズカさん。」 「当たり前。むしろこっからが本番だから、中距離レース出る時は気をつけてね?」 「えぇ、まあもし当たってもキタが勝つから問題ないわ。」 「…」ニッコリ 「…」ニッコリ 「ふ、ふたりとも…??」アワアワ 高身長である私とキタトレが笑顔で睨み合い、挟まれた少女にしか見えないサトトレがアワアワとする。…うーん、学園の食堂の光景じゃないね、コレ。 60ガンギマリ頭スズトレ21/10/17(日) 18 11 44 「…本題に戻しましょう。今日わざわざ私たちのとこに来た理由はなんなのかしら?」 「うーんとね、情報提供?」 「…どういう事ですか?」 「ほら、私って結構スズカとトレーニングは前からしてたんだけどさ。自分も動きながら担当のトレーニングも見ることに関しては結構コツ分かってるつもりなんだよね。だからそこを少しだけ。」 「…ライバルに塩を送るような真似していいの?」 「確かにライバルだけど、同時に同僚だよ。」 サトトレの問いに、私の結論を返す。 「それに、あくまでコツだけで方法は一切教えるつもりはない。私は慣れないことでダイヤちゃんと2人揃って不調なってほしくないなってだけだから。 それとも私たちの時に備えてのデータ取る口実が欲しいって言った方がいい?」 「ですって、サトトレ。どうするのかしら?」 「うーん…そういう事なら、お言葉に甘えるよ。」 悩んだ末、サトトレが結論を下す。しかし言葉はそれで終わらず… 「…ただし、それでスズカちゃんが僕やダイヤに負けても文句は言わないでくれよ?」 サトトレが真剣な眼差しで言い切る。 …そういう事なら、返すべき言葉は1つしかない。 「…安心してよ。うちの逃亡者は最強だから。」 私のその宣言を聞いて、キタトレもサトトレも軽く笑う。 前座はこれにて終わり。昼休みが許す残りの時間、食堂では黒鹿毛と栗毛、そして弱褐色芦毛によるトレーニング談義が行われていたという。 ≫81マーチトレ書いた奴21/10/17(日) 18 38 19 お酒 「え、飲みに行かないかって?」 「ああ、フジマサマーチが勝ってから、 担当以外と特に祝ったわけでもないのだろう? ならば、それを口実に 私と飲みにでも行かないか、と誘った訳だ。」 「それにサシで飲む機会もこれまで無かったからな。 良いタイミングじゃないか?」 「まぁ…良いけれど、 俺と飲んでも面白くないと思うぞ? あんまり酔わないし…」 「そんな事気にするもんじゃないだろ。 それに、そういう場だからこそ、 腹を割って実のある話が出来るもんじゃないか。」 「まぁ…オグトレさんがいいなら…」 82マーチトレ書いた奴21/10/17(日) 18 39 01 そして当日、とある居酒屋… 「わたしさー まーちのはしりがさー めちゃくちゃすきなんだよなー」 「…その話、さっきもしていなかったか?」 「なんどもいいたくなるほどなー すっげー まーちのはりしがすきなんだよー」 「…そうか。」ナデナデ (いつもつっけんどんなマーチトレが 酔ったらこうなるとは… 一人称まで変わってしまっている… それにまだ一杯目、しかも口をつけただけだぞ? 確か本人は酒には強いと言っていたはずだが… そうすると、 一人称と酒に弱くなったのはウマ娘化が原因か?) 83マーチトレ書いた奴21/10/17(日) 18 39 50 「なーなー きいてるのかー?」 「ああ、ちゃんと聞いているとも。」 「ならよかったー! それでなー まーちのなー はしりはなー こうなー ぜったいにいちばんはゆずらないぞー! ってかんじでなー わたしまでゆうきをもらえるんだー!」 「そうか、良かったな。」ナデナデ 「えへへー」 (うぅ…いつもと違ってこんな態度を取られると… 無性に撫で回したくなってしまう… それにしても、 こんな事になっているのにお前さん、 担当の事が一番なのは変わらないのだな…) 「お前さんは、変わってくれるなよ?」 「?まかせろー!」 少し微笑ましくなったと同時に 負けられないなと思った、オグトレであった。 その後、昨日の事は忘れてくれと 恥ずかしがりながらオグトレに頼みに来た、 マーチトレが居たらしい。 ≫95二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 18 45 29 マルゼンスキーの刑withマルトレの車 マルトレ「なあマルゼンスキー」「きゃぁぁぁあ!ルドルフー!」 マルゼンスキー「なぁにトレーナーちゃん」「ぁぁぁルナトレーナーを守るぅ!」 マルトレ「なんで俺の車で峠攻めてるんだ?」「ぁぁあトレーナー!」「ぁぁぁルドルフ!」 マルゼンスキー「だってタッちゃんは2シーターだし……トレーナーちゃんの車なら4シーターだしFRだから」「ルドルフ!」 マルトレ「あとなんで後ろでルドトレとルドルフは縛られてるの」「トレーナー!」 マルゼンスキー「ちょっと二人が生徒会室でブットビーだったからね」ギャリリリリリリ「アーッ」「アッー!」 マルトレ「??? あんまり全力でケツ振るのはタイヤがグリップ走行用だから勘弁してほしい」 マルゼンスキー「オッケーよ!」 ≫98二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 18 48 34 ────ルドトレは監禁されそうになった ────ルドルフを監禁しようとした。 マルゼンスキー「生徒会室で……何やってるのかしら」 ルドルフ「あっ」 ルドトレ「あっ」 ≫1261400模擬レース(/5)21/10/17(日) 19 26 31 「「模擬レース?」」 「ええ。ぜひお二人の走りを間近で見たい、と思いまして」 穏やかに陽光の照る昼下がり、同じテーブルに着いたお二人──カレトレさんとマルトレさんに、僕はそう提案しました。 「まさかバクトレお兄ちゃん、例の3200見ちゃったの?」 「はい。お二人の勇姿、しっかりと見せていただきましたとも」 「いや勇姿って。俺もカレトレも途中でへばって倒れてましたが」 「そう。それです」 「え?」 「かのレース、確かにお二人は途中で……2200あたりだったかと記憶していますが、スタミナを切らし倒れてしまいました」 「よく覚えてるな……あ、いえ失礼。それで?」 「しかしそこまでは問題なく走れていた。そこで僕は思いました。適性に合ったお二人の走りが見たい、と」 「うーん……」「いやでも、うん……」 当然すぐに芳しい反応が返ってくるとは考えていません。ならば次の手を打つまでです。 「時にマルトレさん。あなたは件のレース中、倒れる寸前あたり、何か幻を見たそうですね?」 「えっ、いやまあ、はぁ……というか、何故それを」 「カレトレさん。以前1200で別の模擬レースをした際に、ウマソウルが強く表に出たそうですね?」 「あ、うん。あのあとちょっと大変で……いやいや、どうしてそれを」 「お二人のその現象、深く分析すればご自身の走力強化やウマソウルの制御・定着に役立つかと愚考した次第で」 「「……」」 「いかがです? 巡って担当ウマ娘のためにもなるかと思いますが」 「……わかりました。俺はお受けしましょう」 「私も。でもバクトレお兄ちゃん、どうしてそんなコトを知ってるの?」 「まあ、そういう噂、くらいで。こうしてお二人に直接伺うまで、僕自身確証はありませんでしたよ」 マジかよ、なんて声が聞こえそうな表情のお二人に対し、僕は笑顔で話を続けます。 「では、日程や内容を詰めましょうか」 1271400模擬レース(2/5)21/10/17(日) 19 26 49 バクトレさん発案の模擬レース当日。 しきりに現地で応援したがるマルゼンスキーを何とか宥め(というか授業中の時間にやるから来ちゃダメ)、 発案者のバクトレさん、賛同者のカレトレと並んで、俺ことマルトレはコースにいた。 レース内容は芝1400右回り。マイル向きの俺と短距離適性アリのカレトレ、双方の能力からバクトレさんが決めた。 3200のときは俺もカレトレも途中でへばったけど、今回は違う。必ず走り切れる距離だからこそ、言い訳は通用しない。 模擬とはいえレースはレース。更に俺たち、ひいては担当ウマ娘の為になると言われれば、真剣に走るしかない。 ついでにきっちり勝ってマルゼンスキーに良い報告がしたい! ……表情と気合の入り方からして、多分カレトレも同じこと考えてる。バクトレさんは……普段通りでわからん。何だこの人。 三人は並んでゲートに入る。全員、前だけを見据えて。 互いの呼吸が聞こえそうな、静かな時間が過ぎていく。 一秒か、一分か。時間感覚が歪むほどの集中のなかで。 ──ガコンッ! ゲートが開いて、彼女らは一斉に飛び出した。 ──弾かれたように飛び出す私たち。以前出遅れを経験したマルトレは、今回こそスムーズに発走し、逃げの態勢。 それにぴったり張り付くようにバクトレが続き、私も二人のすぐ後ろに着く。つまり三人そろって逃げ、または先行策。 200通過。誰かが速度を上げれば、あとの二人も速度を上げる。ハイペースで走る私たち。 400通過。並ばせない、逃がさない。追い越してやる、つき離してやる。そんな声が聞こえそう。 600通過。聞こえそう、じゃない。ハッキリ、私の中から声がする。あの1200のときと、同じ。 800通過。笑みがこぼれる。多分、あんまりカワイくない笑み──正道をゆく海神の、獰猛な笑みが。 1000通過。最終コーナーを曲ったところで、すぐ前を走るマルトレの気迫が増す。まるでギアを変えたみたいに。 つられるように私に宿った(普段芦毛やカレンに惹かれてばかりの)ソウルが、波濤となって彼女を追い立てる。 そして私たちの一バ身後ろ、少しペースが落ちたように見えたバクトレの気配にも、変化が起きた。 まるで、そう。凍り付いた雪が融けるような、固く結ばれた蕾が綻ぶような。 静かに、穏やかに。けれど確かに、何かひとつの終わりを告げるような気配が迫ってくる──! 1281400模擬レース(3/5)21/10/17(日) 19 27 04 レースが佳境に差し掛かり、ペースを上げたお二人との差が開き始めたころ。 僕は暗く塗りつぶされた自身の内側を進み、やがて目当ての方を見つけました。 『──あら』 「ご機嫌いかがです、レディ」 『ええ、悪くはないわ。それで? 今度は一体どうして、わたくしをお呼びになったのかしら』 「何ということはないのです。いま少し、貴女のお力添えをいただきたく」 『あら、今でも十分に尽くしていると思うのだけれど? こうして、此処でひとりおとなしくしているのですから』 「仰る通りです。それを承知の上でお頼みしているわけなのですよ」 『……あなた、まさかわたくしに走れと仰せになるつもりかしら』 「まさか……と言いたいところですが。此度の模擬レース、強敵ふたりが相手なものでして」 『わたくしは走らないわ。おねえさまの為でもないようだし。走るならあなたが走ればいいじゃない』 「ええ。ですから走るのは僕が。貴女には飽くまで力を貸していただきたいだけなのです」 『……それは、おねえさまの為になることなの?』 「僕はそう考えます。相手の観察や自己の分析は、必ずやバクシンオーの力になると」 『そう……なら、少しだけ。わたくしの足をお貸しいたしますわ。それでよろしくて?』 「ありがとうごさいます」 『けれど、ええ、けれど。ひとつだけ、約束してくださらないかしら』 「何でしょう」 『わたくしの、わたくしたちのおねえさまを、裏切るなんて、しないで頂戴ね』 「勿論。僕と貴女とが惹かれ一つになった由縁です、誓って考えもしませんとも」 僕は跪き、こちらへと差し出された彼女の足先、その甲に口づけをします。 刹那、世界は白く塗りつぶされて──寂寞たる雪景色に、一輪、花が咲きました。 1291400模擬レース(4/5)21/10/17(日) 19 27 19 いける。勝てる。あのレースじゃ無理だったけど、今回は、今回こそは。 何度も想起した、あの時見たイメージ。愛バについたニックネームと同じ、赤く輝くスーパーカー。 脳裏に浮かぶのは、いつでも楽しそうに笑うマルゼンスキー。この場にいないはずの彼女が、力をくれた気がした。 限界が近づいていた足に力が入る。残り400を過ぎて、もう一度加速する──負けない。負けたくない! すぐ後ろ、カレトレが笑っている。まるで自身の勝利を信じて疑わない王のように。 すぐ横へ、カレトレが迫ってくる。さながら遊びは終わりだとあざ笑うかのように。 そしてもう一つ、カレトレの後ろから重く冷たい気配が迫る──バクトレさんか? カレトレの変容はわかる。レース提案のときに少し聞いたから。 だが後ろの、熱く滾る俺の身体さえ凍らせるような気配は何だ。わからない。薄ら寒い感覚すらある。振り向けない。 いや違う。振り向けないんじゃない。振り向かないんだ。最後のスパートなんだ、前以外のどこを見るんだ! ひたすら走る。走る。走る! 走る! ただ一点、前だけを、ゴールだけを見て! 「────ッ! はぁぁあっ!!」 迫るバクトレさんを振り切って! 「あははッ! アハハハハッ!!」 並んでくるカレトレより前へ! 「う、あああああああ!!」 速く! 速く!! 勝ちたい! 負けたくない! 勝ちたい!! ──意地と、矜持と、狂気と。せめぎ合いの果て、俺たちは三人もつれるようにゴールした。 1311400模擬レース(5/5)21/10/17(日) 19 27 37 「はぁっ、はぁっ、ふぅぅ……さて、ふぅ、レース結果ですが」 レース直後、予めセットしていた判定用カメラを確認します。 そしてその結果をお二人に伝え── 「ちょ、はぁ、ちょっと……待って、バクトレさん、まだ、はぁ、息が、あがって……」 「はーっ、はーっ、あは、は、はーっ、んぐ……はは、はーっ……はは、はっ」 ──ようとしましたが、マルトレさんから待ったがかかりました。 見ればお二人とも息があがっています。カレトレさんに至っては少々……因子が暴走気味、でしょうか。 「ちょ、おいカレトレ!? えーっと、こういうときは確か……そう!『あ! あそこにキレイな芦毛の子!』」 「あは、はぁ、え!? え、芦毛!? どこ!?」 「ンンッ(咳払い)『お前やっぱり芦毛なら誰でもいいのか』」 「違うんだゴルシ聞いてくれ! ……ハッ」 「ふー、落ち着いたか、カレトレ」 「あー、うん。なんとか」 「事前に対策を用意しておいて正解でしたね……後ほどゴルトレさんにはお礼をしなければ」 「さ、落ち着いたところで結果発表です」 「「はーい」」 「えー、ビデオ判定の結果、一着は……カレトレさんです」 「やったー! センターだね♪」 「ぐおおお……俺が、負けたぁ……」 「アタマ差で二着マルトレさん、クビ差の三着が僕です。ああ、一息ついたらレース中の映像はお渡ししますね」 斯くして、僕の企画した模擬レースは【1.カレトレ-(アタマ)-2.マルトレ-(クビ)-3.バクトレ】という結果で幕を閉じました。 レースを当事者として走った感覚、そして映像を外部から客観的に見て得る情報。 これらは今後の活動にも必ずや役立つことでしょう。お二人には感謝しなければなりませんね。 勿論、僕の内からじっと見ている彼女にも。 ……さて、彼女たちに急かされる前に、仕事に取り掛かりましょうか。 (了) ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part254【TSトレ】 ≫20二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 06 06 『夜空瞬く星の輝き、いずれ昇る朝日の輝き』 「日の当たるぅ~坂道をぉ~自転車で駆~けの~ぼ~る~」 ベガトレはたまには夕暮れ時に走るのも悪くないと思い、トレセンの近くの公園をジョギングしていた。 涼しくなった夕陽の照らす公園で走りながら、鹿毛の髪を揺らし、のんびりと歌う。 「君と誓ったぁ~やぁくそぉく~っておや?」 そうしていると、ランニングコースに何か落し物があることに気が付いた。 「誰のだろ……?うーん、手帳のような……とりあえず見させてもらうかな」 態勢を低くして走りながら手帳を手に取り、そのまま走り抜けてベンチに向かうと、くるりと体の向きを変えてベンチにそのまま腰を下ろす。 「ふぅむ……トレーニング帖っぽいけど、なんだろこれ」 見ればかなり細かい調整方法が書かれている。 まだまだ走りなれていなかった人の走り方を定義付け、必要な練習方法を記載しているようだ。 「んんー、わからんなあ…名前もないし」 (もしかしたらまだ近くで探してるのかも?探してみます?) 「ああ、アル。確かにその可能性はあるかもね」 内面に存在するウマソウルの少女、アルが思いついたことを言う。 たまにベガトレは考えをアルに任せて、自分はひたすら体を動かすことがあったりする。 「じゃあ、軽く走ってみるかな?誰か居たら聞いてみよう」 (そうしましょう) そうして、目的の変わったジョギングが始まった。 「おや、スズトレかなあれ。おーいスズトレー?」 そして捜索は開始から1分程度で終了した。ベガトレは公園で探し物をしているようなスズトレの姿を見つけたのだった。 「あら、ベガトレ?その手の物はもしかして」 「もしかするとこれスズトレの奴じゃないの?」 そう言うとベガトレはスズトレの手に手帳を渡す。 「あ、これ私のだ。ありがとう、拾ってくれてたんだね」 「いやまあさっき拾ったばっかりだから、もしかしたら二度手間だったかもしれないねえ」 「そんなことないよ、ありがとう」 「じゃ、その感謝は受け取っとくよ。せっかくだから軽くジョギングでもするかい?」 「いいね、ちょっと走ろっか」 21二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 06 20 二色のウマ娘達が、緩いペースで公園を回る。そろそろ冬も近くなってきて、冷たい空気が肌を刺す。 「ベガトレもあんまり走ることに忌避感はないんだね」 「まあねー。ソウルが完全に分離しちゃってるってのもあるんだけど、単純に楽しいんだ」 夕日はだいぶ沈み始め、空に星の灯がともりだす。 「そういえばさっきの手帳、ちょっと見させてもらった。ごめんね」 「あ、いいよ。前に使ってた手帳だしね」 「ふーむ?走るようになり始めくらいのやつって事かい?」 「そうそう。トレーナーズステークス3,200って知ってるよね」 「あーあの頓智気企画ね…もしかしてあの最初の時の?」 「そう、その時にスズカとトレーニングしたときに使ってた手帳なんだ」 スズトレの顔に懐かしさが浮かぶ。 「今聞いても3200を慣れない奴らに走らせるって頭おかしいんじゃないのかって思えるね」 「実際頭おかしかったと思うよ……」 スタミナ切れを起こしても何とかギリギリゴールにたどり着いたスズトレはかなり頑張ったほうである。 「でもちょっと面白そうだよね、レース。私も走れないわけじゃあないし」 「えっ、そうなの?」 「ベガと並走トレーニングしたりするし、最近漸く本気の走り方がわかったしね」 「それは聞いてみてもいいやつ?」 「そうねー、スズトレにはこれ見せたっけ?」 と言うと、ベガトレは髪をかき上げて両目を晒す。黄と桃の魂が表に出る。 「「この状態が私の本気を出せる状態さ」」 「声が二重に響く……?うーん、どうなってるのかなこれ……?」 「「原理はわからないけど、これで二つの魂を同時に活性化させて走れるんだ」」 「なるほど……?いややっぱよくわからない……」 「──まあわたしもわからないのでなんともいえませんねー」 一通り見せ終わった後、左目をあらわす様に髪を直す。 「あっ、アルちゃん。まあわからないことはわからないよね」 「まあそんな感じなんです。走ることはわたしもベガトレさんも好きですから、たまにこうやってジョギングやランニングしてますね」 「なるほどねぇ」 22二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 06 35 そうこうしているうちに、もう日は地平線の彼方に隠れ、頭上には満天の星空が広がっていた。 「もういい時間だし、終わろっか」 「そうですね。今日はジョギングありがとうございました」 ぺこりと頭を下げるアル。ベガトレとはかなり違うタイプだ。 「その、私は結構スズカにデビューしないのかとせっつかれてるけどそちらは?」 「いえ、わたしたちは特には。何かに縛られることなく走るほうが好きかもしれません」 そう言われ、スズトレはふと薄水色の友人の顔が思い浮かんだ。 「ふふっ、やっぱり似た者同士なんでしょうね」 「うん?どういうことでしょうか?」 「いえ、別に大したことではないよ?今日は楽しかったよ、また一緒に走りましょ」 「はい、わたしたちも楽しかったです!ではさようならー」 別れながらも手を振りあい、そうして二人はそれぞれの家路へとついた。 帰り際にまた髪を撫で、入れ替わる。 「やっぱたまにはいつものメンツ以外との人とジョギングするのはいいねえ」 (そうですねー、新鮮な気持ちになります) 「どっかで誰かひっ捕まえてまたジョギングするのもありだね」 (無理やりはよくないですよー……) 「冗談冗談。さ、今日は何を食べよっかなー」 (じゃあ今日はお刺身食べたいです、お刺身!) 二つの輝く星はゆるりと走り、その交流を増やしていく。 やがて彼らの周りには輝く星が集まり、この夜空のように大きな星座を広げることとなるだろう。 ≫37二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 11 20 trick holic グルトレ オレンジ、紫、黒…とハロウィンに彩られていく街並みを私は歩いていた。もうそんな時期かぁ、なんてぼんやり考えながら、ハロウィンである10月31日のスケジュールを確認する。丁度グルーヴが部屋の定期掃除に来る日だった。前日はトレーニングと花壇の整備だから前日で泊まりでふたりきりのハロウィンもいい。そう思った私は買い出しを終え、トレーナー室へと戻ってきた。 「買いに出ていたのか?」 トレーナー室に戻ると、彼女がすでにいた。ソファーにかけ、文庫本を手にしている姿はとても大人びている。 「うん、ちょっと文具で欲しいものがあったから…」 彼女の隣りに座り、身体を寄せる。彼女は文庫本をバッグにしまうと私をじっと見る。 「何か言いたそうだな」 「ふふん…わかっちゃう?」 「顔に書いてある、ある程度なら聞いてやらんこともない」 ありがとうと抱き着くと、彼女は軽く頬を染めながらさっさと要件を話せ、たわけがと私を小突いた。 「あのさ、今度トレーニングと花壇の整備する日があるじゃん?」 「ああ、あるな。貴様の家の定期掃除の前日だ」 「そう、その整備の日から掃除の日間、私の家に泊まってこ?」 「…構わない」 彼女と約束を取り付けた嬉しさで私は彼女の頬にキスをした。彼女がみるみる赤くなっていき、ぼそりと唇にはしないのかと言ったので、私はキスしよと彼女と唇を重ねる。彼女と交える気持ちがいつでも嬉しくてそれが気持ち良かった。次の日を迎え、彼女との約束のため、私は普段のことに追加で準備を始めていた。彼女に料理を振舞うためにオグリキャップのトレーナーに、ハロウィンの手作りお菓子のためにライスシャワーのトレーナーにそれぞれ相談し、試作、試食。苦手な部屋の片付け。彼女のために、彼女と素敵なハロウィンを過ごすために私になりに奮闘した。あとはひとつ。 「グルーヴは私にどんな格好してほしい?」 「何の話だ」 「えっちな格好してほしいとか、かわいい格好してほしいとか」 「それを言って何になる」 「お泊りの時に着るよ」 グルーヴは呆れたようにため息をついた。念押しで聞くと、貴様が私の為に着るなら何でもいいと言った。それなら両方用意して夜と昼で着るねと私は彼女に抱き着いた。彼女はどこか嬉しそうにたわけがと言いながら、私の頭を撫でた。 28二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 12 20 当日。彼女のトレーニングと花壇の整備を終え、私は彼女の荷物を持ちながら帰路を彼女と歩いていた。勿論、彼女が歩道側だ。 「なんだか新鮮」 「普段は寮までだからな」 「毎日こうできたらいいのに」 「卒業したら…いや何でもない」 私は彼女の言いかけた言葉はすぐに深追いしなかった。自宅に着き、彼女を家に入れる。 「貴様、やればできるだろ」 「グルーヴが毎日家に居てくれるならできるよ」 私は荷物をテーブルに置いて、彼女の手に指を絡める。胸と胸が重なる。ドキドキしている音が彼女に伝わっていてほしい。 「卒業しても、いっしょに居よ」 「居てやるだけだ…」 彼女の手や指に力が入ったのを感じる。私を離さないと言わんばかりだ。 「グルーヴは、私と居るのやだ?」 「むしろ一緒に……言わせるな、このたわけがっ!」 彼女は顔を赤くさせながらそう言った。わかっている、私と同じ気持ちだと。それでも私は彼女の口から聞きたかった。ご飯の準備をするねと言うと、彼女は惜しそうに私から離れ、ソファーでくつろぎ始めた。私はその光景が嬉しくて、エプロンをし、手を洗う。食材を切り、調理していく。美味しそうな香りが鼻腔をくすぐる。少しとり、味見をする。これなら彼女も喜んでくれるだろう、自然と笑みがこぼれた。出来上がった料理を皿に盛りつけ、テーブルへと並べていく。召し上がれと声をかけると頂きますと口にしていく。 「また料理の腕を上げたな」 「うん、グルーヴのために頑張ってるから!」 彼女との食事を終え、一緒にお風呂に入った。髪と尾を乾かし、部屋着に着替えた彼女をリビングに待たせる。私室の用意してある服に着替える。少し恥ずかしさも感じつつ、服に手を通した。正確には服とは言い難いものではあるが。 「グルーヴ~ちょっと早いけど、トリックオアトリート~」 ソファーにくつろいでいた彼女を、首に腕を回す形で後ろから抱き締めた。彼女の後頭部に包帯だけ巻かれた胸が当たる。彼女は包帯に巻かれた私の手に手を重ね、指を絡める。 「生憎、菓子を持ち合わせていなくてな」 「ふふん、いたずらシちゃお」 「好きにしろ」 29二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 13 04 一度彼女から離れ、ソファーの上に彼女を組み敷く。包帯だけ巻かれた身体は包帯がずれて服としての意味はない。ただ裸でいるより、少しドキドキする。隠れているようで隠れていないからだろう。 「いっしょに気持ち良くなるいたずらシよ」 彼女に唇を重ね、そのまま夜通しイタズラをした。 ベッドの上で眼が覚める。彼女とのイタズラの最中にベッドへ移っていたのを思い出した。愛し合ったそれでべたつく身体、彼女に付けられた印と包帯で縛られた時の痕。イタズラだからと少しだけいつもと違うコトをした。趣向を凝らすことも大事だと思ったし、彼女に心も身体も束縛されているのは嬉しかった。彼女の少し濡れた髪を撫でると目を覚ました。 「おはよう、朝風呂しよっか」 「おはよう…そうしよう」 身体を寄せ合い、尾を絡め風呂場へと移動する。包帯を解き、彼女との朝風呂を済ませる。朝食は彼女が用意してくれることになった。私はその間にもう1つ用意した服に着替える。今度はちゃんとした服。 「できたぞ…今度はそれか」 「え~キョンシーだめ?グルーヴの氣を吸っちゃうぞ~」 中華ロリータ、いわゆる華ロリに帽子をかぶり、お札をつけたもの。腕を伸ばして余らせた袖から指をちらっと出す。 「作ったから、冷める前に食え」 「はぁい、いただきます」 彼女の作った美味しい朝食を済ませた。 「いーいーいーあるいー、いーあるさんすーうーりゅーちー」 「中国語か」 「ふふん、キョンシーやるからちょっとだけ数字の覚えたの!」 私はじっと彼女を見つめる。衣装の感想もらっていない。昨晩のマミーはまぁいいとして、これはほしい。高かったし、かわいいと思って着たものだ。 「なんだ……」 「むぅ…感想ほしい」 「可愛いと思う」 ふふん、と私は彼女に抱き着いた。もっと言って、もっとあなたに可愛いと言われたい。ずっとグルーヴのかわいい私で居たい。 「トリックオアトリート、菓子は用意してあるのだろう?」 「もちろん!」 30二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 13 30 私は彼女から離れ、用意してある手作りのかぼちゃプリンを取り出す。あの2人には感謝しなくてはいけない。今度呑み誘って奢ろう。可愛らしくジャックオランタンのあの顔がチョコペンで描かれている。我ながらよくできていると思う。 「はい、あ~ん」 「全く…」 彼女は私に差し出されたプリンの乗ったスプーンを口にする。 「どう?美味しくできてると思うけ───」 何も言わず、彼女が唇を重ねる。口の中にプリンの味が広がり、いつもよりずっと甘いキスになる。唇が離れ、舌なめずりする。 「甘くて美味しかった」 「よかった…今のまたしよ?」 彼女とかぼちゃプリンを食べた。いつもより甘いキスを何度もしながら、私たちのハロウィンは終わった。 ≫57侘助21/10/17(日) 20 37 04 TSトレーナー達による 「日常生活で困るようになったこと座談会ステークス」 開催ッ!!! タイトレ「肩がこるようになってツラいんだよ〜」 タイシン「」 61二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 38 55 ネイトレ「実は頭をよくぶつけます……今でも」 ネイチャ「怪我が治りやすいウマ娘でほんとよかったね……」 63二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 40 23 グラトレ「エルコンドルパサーによくお尻を叩かれる様になりました……」 グラス「エル?」 64二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 40 29 タマトレ「胸が痛くてな」 タマ「痛いなら何でブラせぇへんのや!」 65ガンギマリ頭スズトレ21/10/17(日) 20 41 04 スズトレ「髪が…髪が長い…!!洗うのだけでも何十分もかかる…!!!」 フクトレ「でも切りたくないんだろ?」 スズトレ「だってスズカが最初にしてくれた髪型だよ?」 67二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 41 39 ブラトレ「微妙な位置の高さのものが取れなくなっちゃった」 タイトレ「わかる、取ろうとしてつま先立ちでプルプルする」 ブラトレ「タイトレの場合プルプルするとまずい気がするが?」 タイトレ「そうだなあ、こけたりしたら大変だ」 ブラトレ「……まあそうだな」 69二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 42 51 セイトレ「転び癖が付いて絆創膏が手放せない事と記憶がなくてトレセン外の地理がイマイチわからないです」 スカイ「トレーナーさんはもう暫く外に出る時保護者同伴でお願いしまーす」 セイトレ「俺が保護者側なんだけど」 70二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 43 38 ロブトレ「やはり背が小さくなったうえにこの胸ですので……今でもバランスを崩すことが多いですし、高いところのものをとれないのですよね」 ロブロイ「なので、その……私がいろいろと教えているんです」 72二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 48 19 グルトレ「肩がね、めっちゃ凝るの~」 オグトレ「手足が短くて、慣れるのに困ったな…慣れたが」 ライトレ「雨の日ないし湿度の高い日は勘弁して欲しいね、僕の髪が大変なことになるんだ」 74二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 48 57 ブルトレ「高い所の物は取れないし電化製品がほとんど使えなくなりました...」 ブルボン「心配ありません、マスター。実家の方でアナログ生活には慣れている為私がサポート致します。」 75二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 49 21 ケツカフェ「胸」 76二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 49 47 マルトレ「たまに尻尾を出すの忘れてズボン履くと太ももクッソ痒い」 77二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 50 10 エルトレ「身長が色々と足りないし、あと鏡を見られなくなりました」 エル「だからいつも私がお手伝いしてます!」 79二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 50 42 フジトレ「無いよ、何も」 フジ「そうだね」 83二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 51 13 202「着れる服が少なくて困るっす」 ウオッカ「デカいもんなトレーナー」 202「うるさいっすね」 ウオッカ「ウワーッ!!ふりまわさないでくれ!!」 85二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 51 40 ウオトレ「人格が増えたこと。四六時中一緒に居るのは精神的に堪えるわ」 ギムレット「流石に控える時は控えているぞ。たとえばお前の私室の棚の、下から3番目のスペースにある……」 ウオトレ「ハーイここから先はお口チャックだぞギムレット。下らんことを口に出すな」 ギムレット「ま、そういうこった。二重人格も楽じゃないのさ」 86二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 51 44 フクトレ「なまじウマ娘になったから体力の関係上以前の数倍連れ回されてる」 87二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 51 56 行動制限がヤバいですわ 88二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 52 31 ルドトレ「えーと……まずルドルフが色々気にしてくるようになったでしょ?次に肩がこるでしょ?あと、全身が敏感になっちゃって……」 ルドルフ「……本当に、すまない」 ルドトレ「なんでルドルフが謝るのさ、私は気にしてないのに……」 89二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 53 15 タバコ 「不便…ああ、少し背が小さくなった事とか…? 今迄よりも無理がきくから重宝してるよ、ふふっ それに、タバコの味も分かるようになったしね」 93二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 55 00 「背が小さくなったから、高いもの取るときに不便かな~。 でも、そういう時はヒシアマが取ってくれるし困ってはないか。 あっ、前よりヒシアマに叱られることが増えた気がする。」 94二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 55 13 キタトレ「肩こりかしらね…他は特に」 サトトレ「小さいせいで今までみたいに出来ないことが多い。…ダイヤが更に世話を焼いてくれるけど」 ファイトレ「私は特にない」 95二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 56 00 マベトレ「うーん、小さくなった分高い所のものが届きにくくなったとこかなー☆それでこの前、資料室の本を散らかしちゃったんだんだー でもね、マーベラスなことにこの大きな胸には物をおいておいたり、一時的にポケット代わりにできて便利だよー☆」 96二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 56 45 「金曜日の夜はコンビニでストゼロを買ってちびちび飲みつつ川岸を歩いて、涼しかったり冷たかったりする風に吹かれながら、少し熱い体とのコントラストを楽しんで帰る・・・・・・そんな楽しみはもう夢の中にしかありませんの」 「高いとこのモノが取れないのが不便ですね」 「それもありますわね」 98二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 58 46 「寝るときにしっぽの存在忘れて下敷きにしちゃってギャッ!ってなったわね」 「トレーナーはほぼ変わってないからまあ…」 「あとは汗拭うときに間違えて入れ替わりのスイッチが入っちゃったりとか」 「まあすぐ戻れるから問題ないんじゃないの?」 「いやほら、うっかり後ろ側になでつけちゃうと両方目が出て声で驚かれてね……」 「ああ……」 100二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 21 00 01 マーチトレ 「トレーニングの幅が増えたし、 色々と無理が効くようになったから特にないな。 強いて上げるなら酒に死ぬほど弱くなった事。」 105侘助21/10/17(日) 21 03 26 ドベトレ「戸籍の作り直しかな」(ガンギマリ) ドーベル「元の戸籍消えたままじゃない!!!」(半ギレ) 106二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 21 05 08 タキトレ 「保健室にある薬品の保管棚の上側に手が届かないことかな。あそこにはタキオンが作った薬品が厳重にロックをかけた状態で置いてあるから管理しにくいのは少し大変ですね」 「何?保健室に置いといて良いのかって?」 「電子式を含めて幾つかのロックをかけた保健室の棚に保管するのとタキオンの研究室に野ざらしで置いておくの、どっちが良いですか?」 117二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 21 11 53 アルトレ「特にありませんね。頭をぶつけやすいのは以前からですし。ああ、髪を洗うのは大変ですね。アルダンさんから『せっかく長いのだから、一番似合う髪形を探しましょう。それが見つかるまでは切るのは禁止です』と言われていますので」 125二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 21 16 17 オペトレ「低い音域がどうしても出せないことかな」 じじピ「死んだ婆さんに顔が似とるのマジ困るんじゃが」 スイトレ「かみに……かみにほこりが……ふぁっくしゅ! んひん……」 ダストレ「え、ないんだけど……あったほうがいいの? 合った方が目立つやつコレ!?」 131二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 21 19 42 リャイトレ「筋肉が、なくなった」 134二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 21 20 51 フラトレ「特には無いかな。ああでも、フラッシュにとって頼れるトレーナーで居られているかについては不安かな」 フラッシュ「ふふ、貴方は変わっていませんよトレーナーさん。一目惚れをしたと言ってくれたあの日からずっと、貴方は私の理想です」 フラトレ「そういってくれるのは嬉しいなフラッシュ。前よりも君の眼を近くに感じられるこの身体も、僕は好きだよ」 143二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 21 25 25 バクトレ「今まで以上にバクシンオーが振り回してきます。まあ僕自身まんざらでもないのですが」 クリトレ(小)「色々大変です! 手が届かないとか、辛いものが食べられないとか。あと、何だか寂しくなることが増えました」 ≫66二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 20 41 32 ある夜、私は草原にいた。 そこには、男の姿のトレーナー君が立っていた。 「ルドルフ」 彼は私を見つけると、話しかけてくる。 「僕では、嫌だったかな」 ────そんなことはない、私は君が好きだ。 「なら、何故”僕”を消したんだろうね?”僕”が好きなら、君は手を出す必要はなかった。ただ、傍らで注意し続ければよかった」 ────それは、君が…… 「”僕”のあれは天然物。君でなくともわかってたはずだ。大先生ですら匙を投げた一級品の女難。それが”僕”だ」 ────しかし…… 「ルドルフ。本当は君だって自覚してるんだろう?君は我儘で、嫉妬深く、傲慢で、そのくせそれを隠すことは超一流で、他者から親しみの感情を抱かれることのない、どうしようもない奴なんだ、って」 ────違う、君はそんなことを言わない! 「どうだろうね?”私”は思ってても言わないだけかもよ?”僕”も”私”も優しいのだけは変わらないから」 そうして、次の否定を述べようとして、そこで目が覚める。 ……目の前の無垢な寝顔を見ると、胸が酷く締め付けられるようになったのは、何時からだろうか。 ≫120二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 21 13 54 曇らせ「テイトレにやったじっくり変化型久しぶりにやってみっか。マルトレ、お前に決めた!」 曇らせ「うーん、イマイチ…よし、アホのやらかしに乗じて今度はウマ娘化後も侵食するやつを試そう。スズトレ、お前に決めた!」 曇らせ「…美しい…これはいい曇らせに使える…」 こうですか分かりません 126二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 21 17 03 曇神「んほ〜テイトレ曇らせたまんねぇ〜」 曇神「せや、因子侵食でもっと曇らせられるんと違うか?」 曇神「んほ〜スズトレ曇らせたまんねぇ〜」 曇神「ん〜次は誰にしよっかな〜お、なんか面白そうだからこいつにしよ〜」 曇神「……📞すいません、あいつ曇らないんすけど」 ≫160二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 21 32 25 シャカトレ「では、テイトレさんが因子継承した時点でスタートです」 シャカトレ「しばらくやることがないので放置します。僕とセイトレとブルトレがウマ娘になるまで待ちましょう」 シャカトレ「僕とセイトレとブルトレがウマ娘化しました。ここからが本番です。まずブルトレパンチを誘発するために理事長のでかい機械にブルトレを誘導、同時にセイトレバグで近くにいるトレーナーを飛ばします。半径10m以内にカレトレしかいなかった場合再走です。カレトレはセイトレバグを耐えてしまうので今回のチャートでは不適切。帰ってくる確率が極めて高いマクトレが居るとデメリットが無いのでいいです」 シャカトレ「ブルトレパンチを見た僕にアイデアロールを行います。高速タップしてなるべく早く成功させましょう。成功した場合直ぐにセイトレを読んで3女神にバグパンチ、内部プログラムの破壊を確認してタイマーストップです」 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part255【TSトレ】 ≫13二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 21 48 35 シャカトレ「こんにちは、シャカトレです」 シャカトレ「前回コメントで『お前がウマ娘化する必要ある?』とのご指摘を頂きましたがこれをしないとタイムパラドックスが発生する上にウマ娘化トレーナーへの接近に重大な問題が発生します。だから僕がウマ娘化する必要があったんですね」 シャカトレ「さて今回はそんな重要ピース3人のウマ娘化を早めるバグを発見したので再走しようと思います」 シャカトレ「ついでにマクトレとカレトレを用いた高耐久特攻でよりアクティブな攻撃が可能になったのでそれを利用したいと思います」 ≫102二次元好きの匿名さん21/10/17(日) 22 28 09 連続クソSSシリーズ 霊峰を求めて 登山家パラシンの挑戦 スペトレ編 こんにちは!言うっちまうスレで唯一無二絶対の恋する乙女!パラシンです! 今日もですね性なる霊峰攻略していきたいと思います! 今日のお山はこちら! スペトレさんです! データドーン! 160cm 85-58-85 はい、エッチですね!お山も前回同様K2レベルです! そして優しさ母性の塊です!これは勝ったも同然です! 早速逝ってきます! ─────────────────── おはようございます!スペトレ先輩!今日もいい天気ですね!乙π揉ませてください! 「おはよう後輩、構わな...ん?なんて言った?」 そのK2に登山させてください! 「はははっ、聞き間違いかな?」 焦れったいですね!いいからその性なる霊峰を揉みしだかせろって言ってるんですよ! キャストオフ クロックアップ 「んっ...あっ...な....」 パララララ!もっといい声で鳴いてください!皆さんが望んでますからね! 「あぅ…ッやぁ、らめぇ…っ…っ!」 ──────────── ふぅ...いい山でした!確かな弾力と揉めば返ってくる喘声...10年に一人の逸材でした.. スペトレvs○ パラぴょ ズバッ い 「スペちゃんを悲しませたのは貴女ですね...」 パラシン、DEAD END ≫119チヨノオートレSS21/10/17(日) 22 32 47 私、チヨノオーにはトレーナーさんがいる ウマ娘になってからは、直接並走などをしてくれる事も多くなった レースに賭ける情熱も人一倍強い方で、ウマ娘の事を人一倍大切にしている 以前、その力の入れようについて聞いてみたことがあった 何故そこまで私を支えてくれるのかと 「それがトレーナーの仕事だからです」 トレーナーはそうきっぱり言い切った 残念ながら、ウマ娘には平等ではない どうしたって個体差が生じる それは生まれ持ったポテンシャルであり成長上限だ こればかりは後天的な努力ではどうしようもない問題であり 結局のところ、持てる力で戦っていくしかない その為、トレーナーは己が知識と経験を用いてそのウマ娘のポテンシャルを最大限引き出さなければならない つまりその本質を正確に言えば、 ―無いものねだりではなく元々あった素質を引き出すこと ―その素質を見出しそれを開花させる為の手伝いをすること ―持てる力で最優の戦い方を模索することだ 故に―――― 「私は貴女を支え、その成長を見てきました。だからはっきりと断言します。貴女は勝てる。」 それを他ならぬ私が保証すると、トレーナーは言う 当時私が思っていた不安がどうでもよくなるような熱意 あぁ、この人で良かった 私はその時強く思ったのだ 120チヨノオートレSS21/10/17(日) 22 33 04 そして、今 私はターフに立っている 観客席の前での最後の打ち合わせだ 「コースの特徴や道中のペース・位置取りについては頭に入れましたね?」 「はい!」 以前より小さくなったけれど、頼もしいトレーナー その目は勝利への道筋を描いている 私はその研鑽を裏切らないように、もてる力を最大限発揮する それが私たちの在り方 「では、行ってらっしゃい」 「行ってきます!!」 己が最優の道を模索する旅は、始まったばかりだ ページトップ part○○~○○はこちら ページトップ
https://w.atwiki.jp/140905580/pages/42.html
タグ一覧 ウララトレ グラトレ ブラトレ マクトレ ルドトレ このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart31~40)です。 SSまとめスレはこちら part1~10はこちら part11~20はこちら part21~30はこちら part31~40はこちら part41~45はこちら part46~50はこちら part51~55はこちら part56~60はこちら part61~65はこちら part66~70はこちら part71~75はこちら part76~80はこちら part81~85はこちら part86~90はこちら part91~95はこちら part96~100はこちら part101~105はこちら part106~110はこちら part111~115はこちら part116~120はこちら part121~125はこちら part126~130はこちら part131~135はこちら part136~140はこちら part141~145はこちら part146~150はこちら part151~155はこちら part156~160はこちら part161~165はこちら part166~170はこちら part171~175はこちら part176~180はこちら part181~185はこちら part186~190はこちら part191~195はこちら part196~200はこちら part201~205はこちら part206~210はこちら part211~215はこちら part216~220はこちら part221~225はこちら part226~230はこちら part231~235はこちら part236~240はこちら part240~245はこちら part246~250はこちら part251~255はこちら part256~260はこちら part261~265はこちら part266~270はこちら part271~275はこちら part276~280はこちら part281~285はこちら part286~290はこちら part291~295はこちら part296~300はこちら part301~305はこちら part306~310はこちら part311~315はこちら part316~320はこちら part321~325はこちら part326~330はこちら part331~335はこちら part336~340はこちら part341~345はこちら part346~350はこちら part351~355はこちら part356~360はこちら part361~365はこちら part366~370はこちら part371~375はこちら part376~380はこちら part381~385はこちら part386~390はこちら part391~395はこちら part396~400はこちら part401~405はこちら part406~410はこちら part411~415はこちら part416~420はこちら part421~425はこちら part426~430はこちら part431~435はこちら part436~440はこちら part441~445はこちら part446~450はこちら part451~455はこちら part456~460はこちら part461~465はこちら part466~470はこちら part471~475はこちら part476~480はこちら part481~485はこちら part486~490はこちら part491~495はこちら part496~500はこちら part501~505はこちら part506~510はこちら part511~515はこちら part516~520はこちら part521~525はこちら part526~530はこちら アダルトコンテンツは乗っけると最悪wiki削除なのでやばそうだなとおもったらリンクかスレ位置を置いておいてください(主にルドトレ) リンク例は編集画面にてコメントアウトしています。 目次 目次おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part31【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part32【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part33【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part34【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part35【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part36【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part37【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part38【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part39【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part40【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part31【TSトレ】 ≫31二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 07 30 26 ギャグ時空とTSしてないトレーナーとキャラ崩壊注意があると先頭に書いてぶっ放す シンボリルドルフとお見舞い 今日はハルウララのトレーナーを見舞うトレーナー君の付き添いとして一緒に病院に向かった。 個室の戸を引くと、そこにはぼんやりとした部屋の主がいた。 「こんにちは。具合はいかがですか」 「あ、こんにちはルドトレさん……え、ええ、ただの貧血なので大事に至ってはいません」 「ああよかった!本当によかったです!」 「いえいえ……むしろご足労いただいたのにこの程度で申し訳ありません」 「……」 一切の修飾辺幅を省いてよいのなら、私は最近このウララトレが気に入らない。 理由はトレーナー君がウマ娘になって以降の態度だ。 有象無象のごとく彼女に目を奪われるのは許せないがそれはまだ分かる。悪いのは彼女だ。 しかしだ。目を背けるとは一体どういう了見だ。この晴れやかな安堵の笑顔からすらも。 挙句黙って立っている私に助けを乞うような視線を向けてくる始末。 眩しさに直視ができないわけでも、嫌悪感から顔も見たくないわけでもない。 ……この女性はただひたすらに困惑している。困惑し続けているのだ。 もう慣れていいだろう!?いや慣れるより先に魅了されて然るべきだろう!私は魅了された! 「……?ルドルフ?」 怪訝そうな顔をこちらに向けてくるトレーナー君。かわいい。許せん。 「失礼しました。実は病室というものが初めてで、色々気になってしまって」 「今時の病院ですからね。ベッド脇のガードが外れて、ほらこんな『素敵なステッキ』に」 「ふっ……フフフフフ」 「やった。うけたうけた」 ……冗句が上手いのは美点だ。ハルウララには高度過ぎるようだが。 しかし、なおのことトレーナー君と距離を取ろうとすることに納得がいかない。 ≫32二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 07 30 44 シンボリルドルフとお見舞い2 ふと、ウララトレが隣で少し渋い顔をしているトレーナー君を見た。 驚いたような顔をして今迄では考えられないほど凝視したのち、ベッドの上で正座を始めた。 「……シンボリルドルフ担当」 「! はい」 「思いついたらすぐ言うんです。躊躇は敵です」 「はい、勉強になります……」 何が勉強だ。内から思想洗脳しようというのか。まさかの泥棒猫。 しかしなるほどいいアイデアだ。これはトレーナー君との生活に活かせるかも 「何回も言ってるのに、いつまでも同じことの繰り返しですよ『ルドトレくん』」 思考が止まる。なにか妙なことを言った気がする。 「……!? 違う。違うの。ねぇ待ってルドルフ。多分全部違、顔怖い」 「黙るんだ。何も違わない。私は何も間違えない。あとお仕置きカウント1だ」 「うん、かかってるね?ああぁ!静電気が痛いぃっ!」 「これぐらいなんだ!もっと中からしたこともあっただろう!」 「!!? やめてぇ!!『先生』の前なのぉ!!!」 すんすんさめざめと泣き伏せるトレーナー君を憐みの目で見ながら 彼女はまたゆっくりとベッドに寝直した。 「……なんであれ、かかり過ぎだと思います会長」 「すみません……」 「病院の中で大声、はルドトレさんもですけど。知り合いの情事を聞いて楽しむ趣味はありません」 「私も聞かせる趣味はありません」 「それはよかった……!」 何もよくない。というか本気の安堵だこの人。 てっきり医者が来たのかと思って我に返ったが、どうもそうではない。 ≫34二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 07 30 56 シンボリルドルフとお見舞い3 「先生というのは?」 「別に年が離れてるわけでも教鞭をとってたわけでもないんですけどね」 「そ、そうだよルドルフ。ウララトレさんのは言葉の綾で」 「……頭が固いせいか彼女のセンスについていけない、って言ったのは?」 「……私です」 「でも自分にできることならなんだってしたいんです!って叫んだのは?」 「なんで覚えてるんですか……?」 「全部覚えてます。……ウマ娘になってもやっぱりあんな顔になると」 ──────────────── 講演会で聞いた落ち着いた声に昔よく聞いてようなトレーナー君の声。 久しく話してなかった二人が思い出話に花を咲かせている。 それは男女の会話というより、やはり恩師と生徒のようなものだった。 ──────────────── 「……二人とも。もういい時間じゃないか?」 「え?ああ本当だ。それじゃ、また学園で」 「ええ、ありがとうございます今日は来てくれて。 最後に会長?……あまりいじめないでやってください」 「それは難しいと思います」 「そんなぁ……」 ……この人はなかなかどうして、 「ウララトレさん。とてもお若く見えますが、実際おいくつですか?」 「女性に年を聞かないでください。ところで会長、お年は?」 「……降参です」 喰えない人だ。 「……ルドルフ今3年生だっけ」 トレーナー君の呟きは戸を閉める音で聞き逃してしまった。 ≫37二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 07 37 19 遠目から観察してるブラトレとマックイーン(しれっと合流するブラトレ ブラトレ「いやあ、思った以上に様になってるなあマクトレさん…」 マックイーン「いやしれっと一緒にいますけどあなた仕事は?」 ブ「おわらかした。マクトレがなんか面白そうなことしてたからスパッとね」 マ「無駄に優秀ですわね…あ、すごい優雅に挨拶してますわね」 ブ「いやあいつ凄いな‥マックイーン以上のお嬢様だ…」 マ「心外ではありますが納得せざるを得ませんわね…」 ≫52二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 07 47 22 ≫25 カフェ「トレーナーさん」 カフェトレ「なに?」 カフェ「最近、マックイーンさんと仲がいいですね」 カフェトレ「あぁ…話が合うんだよね、胸の」 カフェ「…私、ヤキモチやいちゃいます」 カフェトレ「何言ってんだよ、お前が1番に決まってんだろ」 カフェ「…バカですね、ホント」 俺の想像力じゃこれが限界 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part32【TSトレ】 ≫105TSセイトレ概念提唱者21/09/25(土) 09 59 24 「トレーナーさーん。…今日は休みにしません?」 「スカイ…今日はトレーニングをしようって言ってたじゃないか」 「いやいやー、トレーナーさんは今日という日の素晴らしさをわかってませんって」 これがたまの一日なら別に良かった。彼女は気まぐれなウマ娘。やる気がない日は昼寝や釣りとサボる日もあった。 だが担当のモチベーションを意地する事も俺の仕事だろう。 「そう言われても、ここのところ毎日その調子じゃ…」 「にゃはは~…そうでしたっけ?そんな事ないと思うけどなー」 「そんな事もある、兎も角今日はコースの予約も取れたし走ってもらうぞ」 「はーい。あ、そうそうトレーナーさん……体、大丈夫です?」 「…今の所は」 自信なさげに耳が倒れるのを感じる。寝て起きたら急にウマ娘になって既に数日。 当初はやれ力加減がわからず時計を壊すわ。 LINEでスカイや同僚にLINEで連絡したが担当を続けられる事安堵し人を待たずに出勤しようとするわ。 体が縮んでしまったのに袖をまくり、ベルトで強引に固定したスーツで来た事を咎められるわ、色々あった。 幸いにして(?)俺が初めての事ではないから周りのサポートも厚く、スカイのトレーナーも続けられそうである。 問題は── 「そうは言ってもですね。トレーナーさんの体も大変ですし、もう少し慎重になっても」 「前例もあるし大丈夫。それよりもスカイの走るとこ見せてくれ」 「…はーい」 この通り、トレーニングに身が入らない様に見える事だ。勿論コースに行けば走ってくれるし怪我がない様に俺も見ている。 ただ、彼女がずっと心ここにあらずのように見えて── 『…トレーナー、さん?』 ──何故か、俺と視線を合わせる前に視線が上に向く癖が出来ている気がした。 ≫108TSセイトレ概念提唱者21/09/25(土) 10 00 00 トレーナーさんがウマ娘になった。 こんな事が起きる前には確か── 『トレーナーのウマ娘化?』 『そう、トレーナーさんも気をつけた方が良いよ!手洗いうがい夜更し厳禁!あ、今日は早めに切り上げたりしない?』 『風邪じゃないんだよな?…レースに影響が出そうな面々じゃないと』 『お、悪い事考えちゃってます?でもその娘達って多少の逆境も跳ね除けて勝利!しちゃうような子ばかりじゃないですか』 グラスちゃんから聞いた話や見た事を話す。 トレーナーさんは私の話をウンウンと聞いてくれて何やらメモを取ったりしている。 『以上、グラスちゃん達の追いかけっこでした!いやー、迫力あったなー』 『詳しくありがとう…やっぱりレースに影響は少なそうだな』 『そうなんですよねー、面白い話でしたけど策にはならなさそうと言うか』 ──そう、確かこんな話をしていた気がする。 トレーナーさんはスカイのトレーナー続けられそうだと嬉しそうだった。ただ、その後はずっと難しい顔をさせてしまっている。 原因はわかっている、私がこの事態を受け入れられないんだ。 トレーナーさんが代わらなくて本当に良かったけれど、トレーナーさんは"変わって"しまった。 私より高かった背は私よりちょっと小さい位に。 大きな耳と尻尾もぴょこぴょこ動いて私の発言に翻弄される度に動いて。 見る度にあのトレーナーさんは"変わった"と思ってしまう。 目線を合わせようとして嘗てのトレーナーさんの目線に合わせようとしている自分も、今は嫌だ。 「参ったなー…」 時計を見るともうすぐトレーニングの時間、トレーナーさんはきっともう部屋にいるだろう。 私はこの日、トレーニングをサボった。 ≫109TSセイトレ概念提唱者21/09/25(土) 10 00 25 夜の堤防に波の音が静かに響く。 本来はそろそろ帰らなくてはいけない姿がそこにはあった。 「釣れてる?」 「…トレーナーさん」 やはり俺より少し上を見た後に視線を向けるスカイ。耳がそんなに気になるのだろうか。 「いやー、残念ながらまだボウズですよ。やになっちゃいますね」 「隣、良い?」 「…どうぞ」 ちょっと何か気にした風だったが許可をもらえたので腰を下ろす。 このままだと門限を破ってしまいそうだが……一緒に怒られよう。 「…トレーナーさん、怒ってます?今日の事」 「いいや」 「…なんで」 「スカイがずっと俺の事気にかけてくれていたから」 「……」 スカイが調子を悪くしていたのは俺がウマ娘になってからだ。 ≫110TSセイトレ概念提唱者21/09/25(土) 10 00 41 「…体、大丈夫なんですか?」 「大丈夫」 「…なんで」 「前例があるし周りが気にかけてくれる。何より馴れてきた」 「………」 日が暮れ始めた。暗くなる前に連れ帰るのは難しいかもしれない。 「…やっぱり、急にウマ娘になるなんて不安ですよね?」 「そうかもな」 「やっぱり、」 「でもスカイのトレーナーを続けられるって聞いて安心したよ」 「………ッ」 スカイが竿を上げたが、餌だけなくなっていた。今日は不漁らしい。 「…なんで」 「うん?」 「なんで、そんなに落ち着いていられるんですか」 「それは」 「なんでそんな変わったのに普通に過ごしてて、なんで当たり前の事みたいに振る舞ってるんですか!」 なんで?なんで、なんで。なんで!なんで!!! 堰を切ったように似たような言葉が何度も繰り返される。 言われてみて気づく、身近な人に急激な変化があれば俺も気になるだろう。 思い返してみるとスカイのトレーナーを続けられる事に浮かれた俺が歩幅を合わせる事を怠っていた事に気づいた。 ≫111TSセイトレ概念提唱者21/09/25(土) 10 00 53 「スカイ」 「ッ、ゥ…」 「ありがとう」 「……!?」 「こんなに思い詰める程俺の事考えてくれてたんだな」 「…トレーナーさん、ズルいですよ」 顔が赤くなって泣きはらすんじゃないかと心配になる。 彼女の言う通りだろう、帰す言葉もなく黙ってしまう。 気づいたらすっかり日が暮れていた。そろそろ連れて帰るのが保護者の仕事だろう。 波の音が数回流れた後スカイへ帰ろうと声をかけようとしたが 「…一人にしてくれます?」 「…温かくしてね」 潮風に当たると思って持ってきたトレーナー室の毛布をスカイの肩に掛け、タクシー代を渡して堤防を後にする。 明日はトレーナー室に来てくれるだろうか、彼女の為に何が出来るだろうか。 そんな事を考えながら帰り際空を仰ぐスカイを見た。 ≫112TSセイトレ概念提唱者21/09/25(土) 10 01 18 堤防で話をした後、私はトレーニングに来るようになった…とは言い難かった。 やっぱり"変わって"しまう前のトレーナーさんへ無意識に視線を合わせて、その度に嫌になってしまう。 トレーナーさんが代わらなくて嬉しかったはずなのに。 それに、今日は、 『今日のトレーニングに少し遅れる、俺の都合で悪い』 ショックを受けた。 私が来る頃には何時もトレーナー室に居たトレーナーさんが遅れるのに理由も教えてくれない。 ずっとトレーニングにも身が入らないしサボりもする。 そんな私にとうとう愛想が尽きたのかもしれない。 新しい担当の娘を探してたらどうしよう。もしかしてトレーナーさん自身が走るなんて事もあるかもしれない。 嫌な考えが頭の中を駆け巡り、ジンワリと嫌な汗が背を伝う。 顔色にも出てしまったみたいで早退を勧められた。 ──嫌だ。最後の会話が電話越しなんてずっと後悔する。 午前の授業が終わった後、時間の事を忘れトレーナー室に向かう。 遅れると言われてた通り閉まっていたトレーナー室は私を拒絶しているように感じて立ち尽くしてしまった。 もう、電話でも良いかな。そう思った時、 「スカイ?」 トレーナーさんの声がする。ハッと振り返って後悔した。 "変わって"しまったトレーナーさんの顔はそこにあるはずないのに。 反射的に振り返った事をこんなに後悔する事なんてもうないだろう。 振り返ってみるとトレーナーさんの顔がそこにはあった。 ≫113TSセイトレ概念提唱者21/09/25(土) 10 01 35 「トレーナー…さん?」 どうして?確かにトレーナーさんの顔はウマ娘に"変わって"る。 けど目線はウマ娘になる前のトレーナーさんと同じだ。 「ほら、見てくれ。厚底ブーツ」 言われるがままに靴を見ると、遠目に見たら異様に分厚い厚底ブーツを履いている。 厚底ブーツ?なんで? 「トレーナーさん?なんで厚底ブーツを?」 「俺の身長この位だったから。スカイが何時も目線を合わせる時上を見てたから合わせようと思って」 「今日遅れてたのは?」 「このブーツ特注なんだ、今受け取りに行って今帰ってきたとこ」 疑問が氷解する。 トレーナーさんは私のため(?)に厚底ブーツを注文して、受け取ってくるから遅れるって連絡 したんだ。 「俺が気にしなくてもスカイが気にしてくれるからな。元に戻れなくても身長位は合わせられる」 「えーと、そのためにこのブーツを?」 ≫114TSセイトレ概念提唱者21/09/25(土) 10 01 50 身長を補填する為かかなり底上げしてある。まるで竹馬や缶ぼっくりみたいだ。 正直言って歩きづらそうである。今トレーナーさんは体の事もあるし大変だと思うんだけど。 「おかしかったか?ずっとスカイが楽になる様に何か出来ないか考えてみたんだけど」 自信なさげに耳が垂れる。 ああ、確かに彼女はトレーナーさんだ。 私が悩んでいただけで彼女はずっと"変わって"なかったんだ。 「くっ、ぷ…あはははは!」 「す、スカイ?」 「もうトレーナーさんったらセイちゃん大好きなんだから」 曇っていた空が急に晴れていくように頭がスッキリする。 最初から何も変わってなかったんだ。 変わっていた部分はあってもトレーナーさんはトレーナーさんだったんだ。 「ほらほら、早く鍵開けてください。セイちゃん今日は気合入ってますよー!」 ≫115TSセイトレ概念提唱者21/09/25(土) 10 02 18 「なるほど。じゃあ貴方の不調はもう治ったのね?」 「うん、ごめんねキング。心配掛けちゃって」 「別に心配なんてしていないわ。貴方があの調子じゃ私も張り合いがないもの。それより…」 「それより?」 「あのトレーナーさんが元の身長位になる厚底ブーツよね?とても動きづらいと思うのだけれど…」 「ああ、それはね。実はあの後トレーニングに行こうとしたら階段で足を踏み外しちゃって」 「ちょっと!?大丈夫なのそれ!?」 「大丈夫大丈夫、セイちゃんが手を掴んだから尻もちつく位で済んだんだ。だけど…」 「けど?」 「たまたま見ていた樫本代理が私達より真っ青な顔で駆け寄ってきて二人共無茶苦茶怒られたんだよね…」 「おばか!!!」 ≫129二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 10 14 03 エロ、キャラ崩壊、パラレルワールド ルドルフ「ただいま、おや、トレーナー君着替え中かい?」 ルドトレ「おかえりルドルフ、商店街行ったら服を貰ってね、折角だから着てみようかと思って、どうかな」 \ビヨンドザホープ/ ルドルフ「...トレーナー君こっちへ」 ルドトレ「へっ?ちょ、、痛..」 チョットルドルフメガコワイヨ、ナンデムゴンデセマッテクアーーー ソンナエッチナカッコウシテオソウナッテホウガムリダロウコノインバイトレーナーメ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このあと1週間地下で監禁調教されてルドトレは雌になった ついでにテイトレの足は折れた ≫166二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 10 32 05 SS TSグラトレ 「綺麗な髪ですね〜」 お風呂上がりにグラスが髪を梳いてくれるのが気付けば日課となっていた 「そうなんだ? あまり詳しく無いんだけど……」 「そうですね〜……濡烏……美しい黒髪を表す言葉ですが、今のトレーナーさんの髪を表す言葉としてぴったりですね」 「……ふ〜ん?」 自分の随分と長くなった髪を手に持ち眺める……艶のある黒は確かに綺麗だとは思う そうやって髪を眺めていると、グラスが楽しそうに話し掛けてきた 「こうして見ていると、髪の色以外は私と似てますね〜」 「……確かに顔や体型はグラスに似ているかもしれないね」 「似てますよ〜、私とは少しだけ違うみたいですけれども」 「そうなの?」 「ええ、詳しくは分かりませんが……少しずつ違うみたいですよ?」 自分ではそっくりだと思っていたが、グラスが言うには細かい違いが有るらしい ……少し気になる 「……確かめてみるかな」 「確かめる……ですか?」 「うん、グラスが触って確認して?」 「…………………ええっと?」 「グラスが触って違いを確認してくれたら良いんじゃないかな?」 我ながら実に妙案ではないだろうか、グラスなら自分の体型は分かっているだろうし……今の俺はウマ娘だグラスからなら触っても問題無いだろう ≫168二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 10 32 24 ≫166 「はい、どうぞ!」 「えぇっと……そ、それでは失礼しますね?」 そう言ってグラスは身を差し出した俺の各所を触って確かめていく……少しくすぐったい 「おぉ〜胸を触られるってこんな感触なんだぁ」 「……」 「少しお尻は大きめかも? 安産形ってやつなのかな?」 「…………」 「ひゃっ!……ふ、ふとももはくすぐったいから!!」 「…………………………」 一通り触って貰った後、グラスにどうだったか聞いてみるが 「やっぱり違う?」 「………………分かりませんね…………もう1度良いですか?」 「うん、大丈夫だよ」 「…………次はトレーナーさんも…………私で確かめてみませんか?」 「……ええっ!?」 もう1度触っても良いか聞いてきたグラスは追加でとんでもない事を提案して来た ……流石にこちらからはマズいと思うが 「私は大丈夫ですし、トレーナーさんもウマ娘になられているので問題無いですよ? 」 「…………そうなの?」 …………確かに……大丈夫なのかもしれない? 「さぁ、トレーナーさん……どうぞ」 高鳴り始めた心臓の音が聴こえる中で恐る恐る手をグラスに向けて差し伸べ…… しゃあ!! ピンク空間は……換・気デース!! エルコンドルパサーが窓から飛び込んで来た…… ……エルが飛び込んで来なかったら手を出していたかもしれない…… そう思いながらバックブリーカーをくらうエルに感謝するのだった…… ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part33【TSトレ】 ≫62二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 11 17 26 ケツデッッーーー!!スパンキンしてぇーーー!! 意味のある超妄想!!!忘れられぬ存在感(140-90-55-80)を!! 胸でっけええええええバルンバルンしてええええええ 意味のない妄想も 怪文書作る原動力 全身全霊をくれよ ASIAN KUNG-FU GENERATION 『リライト』の替え歌 ≫75二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 11 31 56 ワザップタイトレ ???1「ウェ~イ!タイシンちゃん見てる?」 タイトレ「んーーー!んーーー!」 ???1「今からタイシンの大切なトレーナーちゃんには私にご奉仕してもらいまーす!理由は勿論 おわかりですね?タイトレさんが“このドーナツはおからを使ってるし熱を加えてるからゼロカロリー"などと嘘を言って私の体重を破壊したからです!」 タイシン「」 ???2「タイトレさんまずはきせかえ人形になって貰いますよ、このピンクのゴスロリとか来てほしかったんですよ」 ???3「その後はπ枕もして欲しいデース!」 ???1「私の減量にも一緒に付き合ってもらいますよ?ついでにその胸の脂肪も引き千切っちゃいましょうか?」 タイシン「」 ≫106タキトレ書き直しマン1/821/09/25(土) 11 47 03 「トレーナー君。キミはウマムスコンドリアについて憶えているかい?」 トウカイテイオーのトレーナーがウマ娘となり、それに続くかのようにナリタタイシンとシンボリルドルフのトレーナーがウマ娘となった出来事から数カ月、アグネスタキオンは思案顔で訪ねてきた。 「ああ、憶えているよ。ウマ娘の骨格筋にのみ存在すると噂される微生物であの時は実在するかどうか不明だったけど、それがどうかした?」 原因不明の人間のウマ娘化。 性別どころか種族を変えてしまうこの現象は、ルドルフのトレーナー以降も何人かのトレーナーにも発生していた。トレセン学園が原因を究明しようとするのと同時に、タキオンもまた独自にこの事件について調査をしてきた。自分もタキオンと一緒にウマ娘化したトレーナーたちに事情を聴取したりするなど調査の手伝いをしたが、原因は解らず。彼らと彼らの担当の血液を採取したタキオンも数日した後は考え込むようになり、究明は遅々として進まないのが現状だった。 しかし、ここ最近の研究やウマ娘化事件とは無関係のはずのウマムスコンドリアについて聞いてきたというのは少々疑問符が残る。自分の中で可能性を探ってみると1つの可能性に辿り着いた。 「もしかして、ウマムスコンドリアが今回の事件に関係している?」 「そのもしかしたら、というぐらいだがね?」 「だとしても……」 だとしてもそれは偉業だ。トレセン学園という1つの組織が捜索しても未だ原因の一端すら掴むことのできていないというのに、タキオンは仮説を立てる段階にまで到達しているのだから。 ≫107タキトレ書き直しマン1/821/09/25(土) 11 47 35 ≫106 しかしながら、タキオンは思いつめた顔をしている。何時もなら自分のことをモルモット君と呼び意気揚々と仮説を実証しようとするはずの彼女の顔は今、その先を話すことを躊躇っているように迷いの表情を浮かべていた。 「何か迷っていることがあるんだね、タキオン」 「……ああ。正直に言うよトレーナー君。私はキミにこの先を話すことを躊躇している」 彼女らしくない言葉だ。 いつもウマ娘に関する謎を究明しようと情熱を注ぎ、そのためなら多少倫理的に問題があっても気にしないのがアグネスタキオンというウマ娘だ。しかし、彼女は問答無用のマッドサイエンティストではない。踏み越えるべきではない最後の一線を守り、隠匿すべき秘密は墓場まで守り続けることが出来る誠実さもまた彼女は持ち合わせている。 彼女が言わない方が良いと理解しながらそれを打ち明けようとしているのはつまり── 「それは言わなければならないことなんだね?タキオン。言いたくないことではあるけど、重要なことなんだろう?」 タキオンは首を縦に振った。 言葉のない肯定。それは彼女の心境を如何なる言葉よりも雄弁に言い表していた。 「なら、一緒に背負わせてくれ。それが君の担当トレーナーであり、モルモットである俺のするべきことなんだ」 想いは変わらない。 彼女の走りに惹かれ、彼女と共に歩むと決めた時から自分の意志は変わらない。その果てが地獄だとしても、後悔はしない。彼女の望む果てに共に行くことを願ったのだから、彼女の悩みを共に背負うこともあの時に覚悟を決めた。 そう決心した自分の顔を見て、彼女は大きなため息をついて試験管を1つ取り出した。 ≫108タキトレ書き直しマン3/821/09/25(土) 11 48 08 ≫107 「これはウマ娘となったトレーナー諸君の血液から作成した薬品だ。ウマ娘とヒトの間に存在しうる差異──これをウマムスコンドリアと仮定とするが──の原因を血液、ひいてはそれを生産する骨髄にあると仮定してそれをウマ娘の物に近づける」 聴いている限りではいつも飲まされている薬品と変わらない。 明確な効能が不明かつ、結果の保証がされていないのはいつものこと。 だからこそ、自分には彼女が躊躇っているのが何故なのか解らなかった。 「でも、どうして言うのを躊躇っていたんだい?聞いた限りじゃいつもと何も変わらないけど」 「そうだね。私が薬品を渡し、キミがそれを飲む。それがきっといつものことなのだろう」 「じゃあどうして」 「なんとなく解るんだ。今回は絶対に成功する。自分の足を賭けたって良い。キミはウマ娘になるだろう。……怖いんだ。人間を辞めさせてしまうかもしれないことが。キミの人生を大きく変えてしまうであろうことが……私には恐ろしい」 震える声。 彼女の告白を聴いている自分からは俯く彼女の顔がどんな表情をしているかを窺い知ることはできない。ただ、それが良い物でないことぐらいは自分にもわかった。 彼女は話したくなかったのだろう。 人間のウマ娘化が可能となれば今回の事件を解決する糸口になるかもしれない。そしてこの実験の成功は彼女の求めている速度の果てを知る一助となり得るものだ。しかし、それは他人のこれからを犠牲にした結果だ。研究し始めた時には考えていなかったその可能性が、実現の芽が見えてきたと同時に目の前に鎮座していたのだろう。 本音を言うのならばこの薬について話したくも飲ませたくもないんだろう。それでも、彼女は話すことを選んだ。 それが研究者であるが故のサガなのか、それとも彼女なりにこの事態を解決しようと考えていたのかは自分にはわからない。けれど、彼女のトレーナーとしてするべきことは解っていた。 ≫109タキトレ書き直しマン3/821/09/25(土) 11 48 37 ≫108 「飲もう。俺がこの薬品を飲む」 彼女の肩がビクりと動く。顔を上げた彼女の目には信じられない物を見たかのような驚愕が居た。 「トレーナー君……。キミ、本当にわかっているのかい?この実験が成功したら将来を台無しにしてしまうのかもしれないんだよ?それでもキミはこの薬を飲むというのかい?」 「飲む」 「もうヒトには戻れないかもしれないんだよ?」 「構わない」 「地獄に落ちるかも」 「地獄に落ちたってかまわない。君のトレーナーになったあの日から、俺はどんなことになろうとも君の力になると決めているんだから」 両手でタキオンの手を優しく包む。小さく震えている手は彼女が優しい人物であることをどんな言葉よりも雄弁に教えてくれていた。引き留められることなく彼女の手から試験管を抜き取り、栓を開封する。 「タキオン」 「……どうしたんだいトレーナー君」 消え入りそうな声で返事が聞こえる。いつもの彼女らしさは消え失せ、泣きそうになっている少女がそこにいた。 「1つ、お願いがあるんだけどさ」 「……何だい?」 「この実験が終わったら、またモルモット君って呼んでくれないか?ここに来てから1度もそう呼んでくれないし、この実験を済ませていつもの様にモルモット君と呼んで実験を手伝わせてくれるかい?」 「……お願いが2つになっているよ。でも、良いよ。キミがこの薬を飲んで次目覚めた時には平時と変わらないアグネスタキオンでいるとも」 タキオンがぷいと顔を背ける。ウマ娘であるために耳は赤くならなかったが、泣きそうな顔ではないことだけはよく分かった。 ≫110タキトレ書き直しマン5/821/09/25(土) 11 49 13 ≫109 試験管に入っている中身を嚥下する。ドロリとした赤黒い液体は即座に吐き戻したくなるほどに不味かったが、気合いで自分の胃に流し込む。後は効果を待つだけだ。 ドクン 心臓が跳ねる音がした。冷汗が止まらない。これまでの実験とは比にならないほどの脅威が迫っていると体の細胞全てが訴えていた。 ドクンッ 頭が故障したかのように警鐘を鳴らす。そんなことは百も承知だと無理矢理歯を食いしばって耐える。何かがすぐそこまで迫ってきていた。 ドクンッ。ドクンッ。ドクンッ。ドクンッ。────────。 心臓が早鐘を打つ。ほじくられて弄り回されているかのような激痛が体中を走り回る。叫ぶこともできないほどの痛みがしているというのに、体は気絶することを許さない。転げまわることも喚くことも許さない生き地獄が今自分の身体の中で展開されていた。 「────!────!────────……」 傍らに居る少女の声も聞こえない。あれほど聞きなれて絶対に聞き逃さないと思っていた声が今は自分の耳には届かない。そのことが痛みの中でも不思議とはっきりと悲しく感じられた。 地獄なんて生温い程の苦痛が体の中で暴れ狂う。耳の神経を無理矢理引っ張り上げられるような痛みが頭の中からする。骨ごと神経をねじ切られて身体を無理矢理“正しいカタチ”へと変えられているかのような感覚がする。 ≫111タキトレ書き直しマン6/821/09/25(土) 11 49 44 ≫110 最早自分が誰なのかもわからない。視界が暗くなっていく。命の灯が消えようとしているのが解った。これまでの人生が走マ灯のように流れていく。 ──ああ、死ぬのか。 何故こうなったのかはわからない。不思議と恐れはないが、悲しさだけは確かに存在した。 何物でもない自分が溶けて消えていく。空虚に消えゆく中でも走マ灯はこれまでの景色を映し出した。これまでの人生が面白味の無い白黒映画の様に流れていく。無色な人生に見どころなんてものは有りはしない。今死のうとしている人物は生きる意味はなかったのだろうと思った。 ────もっと速く! もっと速く!! もっと速く!!! 鮮やかなものが眼に映った。誰よりも真摯で、誰よりも本気で、誰よりも懸命に生きているウマ娘を見た。鮮やかな閃光が脳裏を走る。忘れてはならない大切な存在を思い出した。 ────ウマ娘の脚に眠る可能性の果ては! この肉体で到達し得る限界速度は! アグネスタキオン。それが自分の愛バの名前。速くて、賢くて、それでいてどことなく天然で支えてやらなければ何処かへ行ってしまいそうな愛おしい人。だからこそ、自分が何をしなければならないかを思い出すことができた ────いまだ影すら見えぬ程、遥か彼方なのだから……!! そうだ。自分はアグネスタキオンのトレーナーだ。彼女と共に可能性の果てを見ることを約束して、必死にこれまで駆け抜けてきた。それまでが無色な人生だったとしても、歩みがどれだけ不格好だったとしてもそれだけは否定させない。そしてそれはこれからも変わらない。どんな形になったとしても、たとえ地獄に落ちたとしても自分はアグネスタキオンのトレーナーに相応しくあり続けると決めたのだから‼ 気付いたら居た暗闇を進む。眼前には光が道標となり、こっちに来いと言っているような気がした。懸命に走る。不格好な人生を象徴するかの通りみっともない走り方だったが、それでも足は止まることなく体は光へと飛び込んでいった──── ≫112タキトレ書き直しマン7/821/09/25(土) 11 50 46 ≫111 目を覚ますと、そこは見慣れた保健室の天井だった。 深夜なのか光はついているが外は暗く、自分がベッドに寝かされていたことに気付いた。自分の手が誰かに握られている。横を見てみると、誰よりも愛おしい自分の愛バの顔があった。疲れ果てて寝ている彼女はいつもの言動からは考えられないほど綺麗だった。 タキオンの頭に手を伸ばす。さらさらとした触り心地の良い髪の感触は、自分が今現実に居ることを教えてくれていた。 「……ん、んぅ」 頭への感触でタキオンが眠りから浮上してくる。寝起きに弱い所も彼女の魅力なのだと彼女の頭を撫でながらそう思う。撫でられている感触にもう一度眠りに落ちそうになっていたタキオンだが、自分の状況に思い至り顔をガバっと上げる。 「……トレーナー君?」 「ああ、タキオン。おはよう。大分心配…ってうわッ⁉」 ベッドに乗り上げたタキオンに抱き着かれた。やわらかい感触を感じながら彼女を抱きしめる。彼女の体温に包まれて心の底から自分が今生きている心地がした。 「トレーナー君…! トレーナー君…! トレーナー君…! 君が苦しみに悶えて失神して…君が目覚めなかったらどうしようってずっと不安だったんだ‼」 感情を爆発させた彼女の頭を撫でる。彼女の身体を掻き抱いて自分は大丈夫だと伝える。消えてしまわないように互いの身体がそこにあることを確かめ合う抱擁は数分以上にわたって続いた。 ≫113タキトレ書き直しマン8/821/09/25(土) 11 51 13 ≫112 「……そういえばだけど、キミは今の自分の姿を知っているのかい?」 落ち着いて気を取り直したかのようにタキオンが聞いてくる。首を横に振ると、彼女が手鏡を渡して見せてくれた。 そこにあったのは大きめの耳を揺らす栗毛のウマ娘の顔。緑色の目をして髪はタキオンと同じぐらいの長さで、白い流星が綺麗に流れている。こうして姿を見ると、自分が本当にウマ娘の身体になったことを実感する。 「……後悔は、していないのかい?」 「後悔はしていないよ。知ってて飲んだんだから。でも、この薬を他の人に使っちゃダメだよ」 不安そうな顔で聞いてくる彼女に微笑んで手鏡を返しながら返答する。返事を聞いたタキオンは拗ねたかのように耳を畳んで不機嫌な表情になった。 「折角心配してやったというのにトレーナー君何だいその返答は!そんなこと百も承知だよ!元気になっているのなら私が心配する必要も無かったようだね‼」 怒り心頭とも言わんばかりで保健室を出て行こうとするタキオン。彼女の想いを無下にしてしまったかな、と思いつつも言わなくてはならない言葉を思い出した。 「タキオン」 「トレーナー君。謝罪の言葉なら今は聞く気にならないよ?」 「謝罪はまた後日するよ。それより言いたいことが1つあったんだ」 「珍しくもったいぶって、ためらわずにハッキリと言ったらどうなんだ」 「好きだよ。それだけ」 それは紛れもない愛の告白。捻りなんて一つもない直球の感情を言葉にする。身勝手かもしれないけどそれだけは伝えなければならないと思った。 「き、急にそんなことを言って、薬で頭がおかしくなったのかい?…今回だけは忘れてあげるよ。じゃあねモルモット君、また明日!」 顔を真っ赤にして足早に部屋を出ていくタキオン。いつも冷静な彼女らしくないいい加減さで扉が締められる。 軽率だったかな、と思いつつも後悔はない。ベッドに寝っ転がって天井を見る。 明日は色鮮やかな一日になりそうだと、不思議とそう思えた。 ≫129二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 12 00 05 メジロマックイーンのトレーナーがメジロマックイーンによく似たウマ娘になってから数週間後。色々、それはもうスペース野球ゾンビ三本分くらい色々あった結果、理事長公認でマクトレは1日マックイーンとして過ごすこととなった。 そして放課後、マックイーンがマックイーン(偽)の行動を双眼鏡で見ていた時のこと。 「マックイーンさん?何してるんですか?」 「ひょわああ!?」 メジロマックイーンは突然声をかけられた。振り向いてみるとそこにいたのはマンハッタンカフェのトレーナーだった。カフェトレもまた一連の騒動でウマ娘化したトレーナーの1人だった。その絡みで、マックイーンとカフェトレの間には少し親交が生まれていた。 「カフェトレさん…ほら、あれを」 マックイーンは持っていた双眼鏡を渡す。 「どれどれ…あれ?マックイーンさん?」 「あれはわたくしのトレーナーです。ちょっと色々ありまして、今日一日トレーナーさんが私になっているのです。ええ、巨人が勝ったからってトレーナーさんが煽ったのがいけないのです」 「何したんですか」 「それはおいおい」 「海より深い理由があるんでしょうね……おや、あれは」 マックイーンも目線をマクトレのほうに向ける。双眼鏡はあくまで大きく見るための物、ウマ娘の視力ならば見るだけなら問題はない。 マクトレは、見知ったウマ娘2人に声をかけられていた。マクトレはマックイーンにも劣らぬ、むしろそれより優雅な振る舞いで2人に挨拶しているようだった。 「キタサンブラックさんとサトノダイヤモンドさんですわね」 「こうしてみるとほんと気づかないな……お?」 しばらく三人は話していたが、途中からサトノダイヤモンドが怪訝な顔をし始める。そして何か言ったのち、キタサンブラックはトウカイテイオーのやりそうなとんでもない驚き顔になった。 「ばれましたわねアレは」 「ばれたでしょうね」 2人でふふっと笑う。 ≫130二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 12 00 26 ≫129 「しかしまあ、本当にそっくりですね。僕も似てる方とは言われましたけど、マックイーンさんのところはそんなレベルじゃないですね」 「ええ本当に、朝から見てるのですけど、先に話しておいた方々を除いたら今のところ気づいたのゴールドシップさんと今のサトノダイヤモンドさんだけですのよ!?」 「そこまで……?」 「メジロ家の令嬢たるもの全力で、と思い髪から服までセッティングしましたがここまでくるとなんだか恨めしくなってきましたわ」 あはは、と苦笑いしながらカフェトレはカバンから水筒を取り出す。開けた蓋からは香ばしいコーヒーとまろやかなミルクの香りが漂う。冬のカラッとした空気が少し暖まった。 「飲んでみます?」 「いいのですか?」 「どうぞ、あまりコーヒーを飲んだことのない人でも飲めるはずです」 「では、お言葉に甘えて……美味しい」 「カフェの特製ブレンドですから。美味しいに決まっていますよ」 ほっこりしながらマクトレの方を向いてみると今度はゴールドシップがいた。いつもよりぎこちない。目の前にマックちゃんが居て見た目も仕草もそっくりなのに中身は全く違う、という状況では流石にゴルシも絡み方がわからないのだろう。 「楽しそうですねマックイーンさん」 「そうですか?まあ、ゴールドシップの奇行にはいつも振り回されてばっかりですし、やり返せたようで少しだけせいせいしましたが」 「…それはよかったですね!」 「今何か飲み込みました?」 マックイーンの行動も時々奇行になっていると言いたいところをカフェトレは押し込めた。 ≫131二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 12 01 02 ≫130 「…こうして遊んでいられる時点で僕たちは恵まれていますね」 「そうでしょうね」 トレーナーウマ娘化騒動。噂では、数人のトレーナーとウマ娘の関係性が劇的に変化し、悪影響を与えている場合もあるという。しかし、マンハッタンカフェとカフェトレの関係性に変化はほぼなく、マックイーンも悪戯のノリが良くなったくらいでトレーニングに関しては悪影響無し、むしろ似通った体から導かれるアドバイスで好転したことまである。 「みんなが早く本調子に戻ればいいのですが」 「ええ」 マックイーンはカップの中のラテを飲み干す。冬の寒空に触れぬるくなっていたが、それもまた味なのかもしれない。 「ありがとうございました。とても美味しかったですわ。お礼にぜひマンハッタンカフェさんと今度紅茶でも」 「ありがとう、でも多分僕1人です。あの子紅茶はあまり得意じゃないので。申し訳ない」 「いえ、でしたらコーヒーを用意するだけのことですわ」 「いいんですか?ありがとうございます!では私はこれで」 カップを袋にしまってカフェトレは去っていった。 「さて、ではわたくしは引き続き監視を……あれ?」 さっきまでゴールドシップとマクトレがいたところには誰もいなかった。 「マックイーン!!!!!」 そして近くからゴルシの声が聞こえた。 「ごめんなさいマックイーン!!!わたくし止めようとしたのですけど関節技がなかなか決まらず!!!」 「本人の前でもエミュレート続けるのかよ!」 マックイーンは逃げた。 ≫142スズトレに狂ったマン21/09/25(土) 12 13 42 スズトレSS幕間(前あげたやつの87-92間の話) 寝る直前体がズキズキっとしたが気にせず寝た結果、起きたらウマ娘になっていた。 トレーナーさんが言うにはそういう事らしい。 「…嘘でしょ…」 「…嘘だったらよかったんだがなぁ…って2回目だなこれ。まあ、ともかくそういう事なんだ。 そのせいで他の人ほどガッツリじゃないとはいえ身長が縮んでな…尻尾とか抜きにしても服が合わない、って事で服を頼んだんだが…」 「確かに、ブカブカの服来た学園外のウマ娘がトレーナー寮徘徊とか大問題なりますね…」 どう考えても不審者で保護される。私みたいに2人きりの秘密もないから、誤解を解くのにもかなりの時間がかかってしまうだろう。 ただ、少し引っかかる点がある。 「…それなら下着もいりません?」 「あー…それは流石に申し訳ないかなって。 それにたづなさんに事情伝えに行くくらいならなしでも大丈夫だろうし。」 「よくないですよ!?」 男性から急に女性になったのだから分からないのも仕方ないけれど、流石にそれはまずい。 「…下着取ってくるので少し待っててください。」 「いや、だから申し訳…」 「い・り・ま・す。」 「あ、あぁ…」 トレーナーさんをゴリ押しで納得させ、私は勢いよく駆け出した。 ≫143スズトレに狂ったマン21/09/25(土) 12 15 09 ≫142 「トレーナーさん、入ります。」 「スズカか、いいぞー。」 扉を開けるとぶかぶかのパジャマ姿のまま部屋の整理をするトレーナーさんの姿があった。 「服しまってるんですか?」 「ああ、戻れるかもしれないから捨てはしないが、これから買い物とかでスペース必要になるだろうからな…できることからやっとこうと思って。」 切り替えが早すぎて少し困惑する。性別どころか、人種さえ変わってしまったのにどうしてこうも早く割り切れるのか。 「ん?なんで入ってこないんだ?」 「いえ、その…トレーナーさんはどうしてそんな早く割り切れてるのかなって…私は未だに飲み込みきれてないので…」 「あー…まあ、結局私が私であることは変わらないからな。いつまでも引っ張るよりは走ってるスズカみたく前向こうって。 …いや一人称が私になってるな…あれ?怪しくなってきたぞ?」 「…ふふっ。」 自然と声がこぼれる。そうだ、ウマ娘になろうとトレーナーさんはトレーナーさんなのだ。なら何も変わらない。 「トレーナーさん、下着持ってきたのでとりあえず作業止めてもらっていいですか?」 「あ、そうだったな。頼む。」 今まで通り接すればいい。3年間、一緒に歩んできたのだから。 「じゃあまず上からつけますね。」 「ああ、頼む。」 何度かやったようにトレーナーさんに付け、そして後ろでホックをかけようとして…その腕が止まった。 かからない。ギリギリ引っ張ればかかるだろうけど… 「…トレーナーさん、キツいですか?」 トレーナーさんは申し訳なさそうに頷く。 うっかりしてた。今まではパジャマで隠れてて見えなかったけど、トレーナーさんの胸は私より結構大きい。 身長が私より大きいことを考慮しても私のじゃ合わないのは当然だった。 「後で他の娘に事情話して合うやつ借りてきますね。とりあえず今は下の方だけでもはきましょう。」 そう言いつつ尻尾の上のチャックをしめ──── ────しまらなかった。 「…もしかして…」 「…すまん…なんならこっちの方がキツイ…」 「嘘でしょ…」 ≫170二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 12 36 41 疲れてたらタイトレが膝枕をさせたがってきたので渋々寝転がるタイシン。そこそこ心地よく眠っていたのだがしばらくして急に頭を挟まれる感覚に目を覚ます。そうしてタイトレが居眠りし前傾姿勢になった為膝枕と胸により頭が挟まれていることに気き「おい起きろ」と頭を揺らしたら側頭部にポヨンとした柔らかさを感じてしまい何かが崩れるタイシン。 ≫184TSセイトレ概念提唱者21/09/25(土) 12 43 14 夕焼けが差し込むトレーナー室。 トレーニング後ここのソファに思い切り体を預けるのは私の楽しみの一つだ。 一定の間隔で鳴り続けるタイピング音や資料を捲る音は心地よい子守唄にもなる。 トレーナーさんがウマ娘になった時はどうなるかと思ったけど今では元通り楽しくやれている。 ──そう、元通り。 「…トレーナーさん、ちょっと気になる事があるんですけど」 「どうしたの、今度の並走相手の事とか?今纏めているからな」 「いやいや、そういう事じゃなくて。…ウマ娘用の服買いました?」 ──ピタリとタイピング音が止む。 一瞬の硬直の後トレーナーさんは迷ったように口を開こうとする。 「買ってないんですよね?」 「ッ、…買ってないよ」 観念したようにトレーナーさんは言う。 顔を繕うのは上手いけどよく見ると大きな耳と尻尾が表情よりピコピコ動いてわかりやすい。 これはセイちゃんに有利な情報じゃないでしょうか!ピロリロリロリ~ン♪ いや、今はそれより大事な事が! 「トレーナーさんってトレセンだとジャージとスーツだよね。他は何着てるの?」 「……姿が変わった後は他に、何も…?」 「えっ」 ≫185TSセイトレ概念提唱者21/09/25(土) 12 43 23 おーっとこれは予想外の情報です。 確かによく見たらジャージもスーツも袖を捲くっててベルトで強引に固定してる。 そう、余りにも元通りすぎるんだ。他のトレーナーさんはサイズを変えたスーツや思い切ってドレスを着てる人もいるのに。 そう言えば私の事で随分思い詰めさせちゃったしそれどころじゃなかったのかもしれない。 「トレーナーさん、それじゃ…下着は?」 「…前のママ…」 「上は!?」 「それは、こう…タオルで縛って…」 助けてキング、フラワー。 私のトレーナーさん妙な思い切りが良すぎるかもしれない。 取り敢えず今のママじゃ良くないよね、ここは頼れる担当バが助けてあげましょう。 「それじゃトレーナーさん。次のお休みに色々揃えに行きましょう、私も付き合ってあげますから」 「…年頃の子に付き合わせて大丈夫なのか?」 「なんですと、今は私より小さいのに!」 「それに足幅の落差にまだ馴れなくて、寮とトレセン以外には行きたくない…」 それは樫本代理に段差がある場所での利用を禁止された厚底ブーツのせいじゃ?と言いたくなったけど喉に留めておいた。 ≫186二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 12 44 06 ≫168 テ「右で打ってマックイーン!!」 マ「右ですわねすいませんテイオー。さあもう揺らぎません右で行きますわよ!」 デデン マクトレ「ヒダリデウテヤ」 マ「なんですの!ここでは点取らないといけませんのよ!」 マクトレ「……」ニヤ マ「やってやりますわよこのやろう!!!!」 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part34【TSトレ】 ≫23二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 12 57 58 今書き終えたデジトレ (困った事になった) ウマ娘になってしまった俺は人間以上の力が出せるこの身体になれる為、グラウンドでジョギングをしていた。 担当ウマ娘のアグネスデジタル曰く「ウマ娘ちゃんは筋力だけじゃなくて身体の使い方も違うからそっちに合わせたほうが良い」とアドバイスされたのが理由だ。 他のウマ娘化した同僚達も同じようにトレーニングしており、お互いに情報交換や成果を報告しあってる。 そして今日もまたジャージに着替えて運動をしていたのだが 「君!いい脚してるね!」 「えっ?俺?」 「そうだよそこの青毛の君!」 ジョギングを終えると男性が突然話し掛けて来た。 トレーナーの様だがこのトレセン学園で見た覚えは無い。外部から来た人だろうか。 「脚の使い方が凄く上手いね。その素早いのに繊細な動きはとても良い武器になる。是非とも僕の担当になってくれないだろうか」 「いえ、俺はトレーナーでしてデビューとかは考えてないんですよ」 「だが勿体無いよ、せっかくの才能を眠らせたままで良いのかい?恵まれずに沈んで行く子達も大勢いるんだ。才能があるなら使うべきだよ」 才能って言ったって、俺のこの走りはデジタルにアドバイスして貰った物で、自分で編み出した物じゃない。 なにより俺はデジタルと一緒に歩んで行くと心に決めているんだ。 きっぱりと断って引き取ってもらおう。と思っていると、俺と男性の間に小さな影が割り込んだ。 アグネスデジタルだ。 「まったく、アタシの相棒は人気者で困っちゃいますね」 「君は……?」 「この人の担当ウマ娘です。それより、ダメですよ強引なスカウトは。トレーナーなら何よりウマ娘ちゃんの意思を尊重しないと」 考え込む男性。数秒経って再び口を開いた。 「……そうだね、すまない。担当だったウマ娘が怪我で引退してしまってね。色々と焦っていた様だ」 そう言って彼は頭を下げる。 引退した子の事を思い浮かべているのか、その表情には苦々しい物が見えた。 「分かってくれた様で安心しました。貴方に良い出会いが訪れる事を祈ってますよ」 「うん、ありがとう」 再度頭を下げてから立ち去っていく男性。 どこかやつれて見える彼の背中を見送っていると、デジタルが俺の服を引っ張って来た。 ≫27二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 12 59 50 ≫23 デジトレSS続き 「しゃがんで」 「ああ、これでいいか?」 腰を下ろしてデジタルの目線に合わせる。 すると、急に俺の右耳に触れて来た。突然の感触に変な声が出そうになる。 まだウマ娘の耳になれてなくて敏感なのもあるが、なによりデジタルの顔が近い。 端正な顔立ちが目と鼻の先まで来ていて顔が熱くなる。 なんて事を考えていると、右耳に何かを結ばれた。 「アタシとおそろいのリボンです。これならアタシのだって分かりやすいですから」 「トレーナーさんがウマ娘ちゃんになった時にアタシは言いましたよね、あなたの事はアタシが必ず守るって」 勿論覚えている。 だって、あの時からずっとデジタルの事を意識してしまっているんだから。 「今日は聞き分けの良い人だから良かったものの、次はそうとは限りませんからね……だから」 デジタルの右手が俺の頭をそっとなでる。 「んっ……」 その優しい感覚に思わず声が出てしまった。 「アタシが守れなくなる場所には絶対行かせません。……わかりましたね?」 「…………はい」 ダメだ、顔が熱くて恥ずかしいのにデジタルから目を離せない。 結局、たまたま通りかかったテイトレに声を掛けられるまで俺達はずっと見つめ合っていた。 余談だが、俺をスカウトした男性はそれから数日後にウマ娘化したらしい。 それと、俺とデジタルの関係が一部で『勇者と姫君』と呼ばれている事を知った。 ……待って姫君って俺? ≫37二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 13 04 28 お兄ちゃんがウマ娘化の直後ブラが無く外を出歩けないのを知り「じゃあ…これ、使って♡」とにやにやしながら自身のブラを渡すカレンチャン お兄ちゃんは──耐えた。 「まあ今は女の子同士だし…」とおもむろにカレンチャンの前で脱ぎだすお兄ちゃん カレンチャンは──耐えた。 ブラのサイズが微妙に合わずちょっとぶかぶかになってるのを見てあらゆる感情が入り乱れてなんとも言えない顔のままとりあえず腕を組み自身の胸を持ち上げてみるカレンチャン お兄ちゃんは──耐えた。 どうするか悩んだ末に一旦ノーブラで買い物に行きそのまま着けて帰ることを提案するお兄ちゃん カレンチャンはキレた。 ≫39二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 13 04 46 ねえトレーナーちゃん カレンちゃんもテイオーちゃんも、トレーナーさんたちと楽しそうにお買い物デートしてるんだって。いつもその話で盛り上がってるんだ。 ……マヤ、みんなの話についていきたいな だから女の子になってトレーナーちゃん 大丈夫。まずは服だけでも変えておけば、三女神ちゃんがきっと叶えてくれるから その後数日間に渡ってゴツい女装したマヤトレが学園内で目撃された。ボノトレは爆笑した ≫138二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 13 52 45 違うんです!トレーナーさんこれはトレーナーさんの中2的な写真を撮って戻ったときに脅迫しようとしアーごめんなさい眼帯を引っ張らないでください! やめっ…フンニャロ! あー、あっ、ちょっと、やめてくださいあ、でも、離したら、それはそれで痛そうだからそのままゆ~っくりわたしの元に戻してきてください。いいですか? ゆっくりですよ、ゆっくりってば、ちょtア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!! イイッ↑タイ↓メガァァァ↑ ≫106 ≫164二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 14 02 31 ふふ…お兄ちゃんったら…いけないんだぁ…♪カレンの体でお兄ちゃんの部屋に入ってナニするつもりだったの?…え、なんでお兄ちゃんのTシャツを着て写真撮ってるのかって…せっかくだし…周りに散乱してる勝負服とかメイド服は何かって…いやその…えっと…… そしてカレンチャンは──逃げた。 お兄ちゃんはキレた。 追い付けなかった。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part35【TSトレ】 ≫15二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 14 19 05 ブラトレ「なんかまたえらいことになっとるな…にんじんうめえ」ボーリボーリ マクトレ「大方変な流行りでも起きてるんでしょう」ボーリボーリ ブライアン「おい、いつからにんじんを生で貪るようになった?」 ブラトレ「ああ、これにんじんに似せたスナック菓子よ」 ブライアン「紛らわしい!」 ブラマク「「一本いかが?」」 ブライアン「………貰おう」 マックイーン「いやもっと…もっとツッコミ頑張ってくださいまし!」 ≫36二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 14 24 18 「油断大敵……と言う所かな?」 両手両足をベッドに縛られた状態で私は呟く いったい誰が私に不意打ちを食らわせ拘束したのだろうか? 此処は私がトレーナー君の為に用意した部屋だ、この部屋の事を知っている者はそれなりに居るかもしれない しかし、私が背中から近付く者に油断するとなると一人しか思い付かない 「説明を求めても良いかな?……トレーナー君?」 そう、私のトレーナー君くらいだろう 私を拘束したトレーナー君はドアの近くに立ち、私をじっと見つめている その瞳は暗い情動に染まっている様に見える、普段なら喜んだものだが……今は拘束されてしまっている為何もできない 「艱難辛苦……この有様では君を愛せないのだが、どうかこの拘束を外して貰えないかい?」 そう言うとゆっくりとトレーナー君は近付いて来る 「ああ、聞き分けが良くて助かるよ……礼としてより愛「ダメですよ?」 「……トレーナー君?」 言葉を遮られ困惑する、今までにこんな事は有っただろうか? 「ずっと……ずっと思ってたんだよ……こんな素敵な事を教えてくれたルドルフに……お返しをしなきゃって」 「ト…トレーナー君?」 「でもごめんね? 私はあまり詳しく無いからルドルフがしてくれた事しか出来ないけど……沢山してあげるね?」 「……ふっ……ふはははははっ! ああっ……こういうのも良いかもしれないな、トレーナー君から愛されるというのも!」 「うん、頑張らせて貰うよ」 「ははっ!まぁ、頑張ってくれ!」 ≫38 ≫36 「……た、助けてくれ」 「まだ貴女がしてくれた事の半分もいって無いよ? ルドルフ」 「わ、私は……私はこんな事もしていたのか!?」 「ふふっ、なら思い出させてあげるね?」 ……は……半日前の己を殴りたい!! ルドトレによる監禁調教は3日程続いたという…… ≫104二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 14 44 17 よっしゃ秋の大運動会(3200m)の時間だオラぁ! 3200mなのはヘロヘロでとてとて歩いてるTSトレ達を見たいからだオラぁ! とりあえずよっしゃ走り切ったぞ~!ととてとてばるんぼるん駆け寄ってくるタイトレを見たタイシンの性癖は壊れ、そのまま勢いで抱き付かれて体重かけられ呆然としてたから抵抗できず押し倒される形になった上で胸に圧し潰されたタイシンの情緒と理性も壊れた ≫111頭スズトレ21/09/25(土) 14 47 22 ≫104 距離適性がスズカまんまだからスタミナが切れてヘロヘロになりながらも最後まで諦めず走りきるスズトレ お疲れ様と言いながらも相変わらずトレーナーの景色見てデビューを促すスズカ 疲れすぎてウッカリいいよと言ってしまうスズトレ 大喜びするスズカ 事態に気づいて大慌てするスズトレ が私性合 ≫115二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 14 48 57 ≫104 フラトレは差し切れずに負けるけどフラッシュに「ふふ、あの日よりも速くて素敵ですよ」と人間の時に彼女とは知ったことをネタにされて揶揄われて照れてしまうんだ。 非現実的なクールビューティのフラトレの頬に朱が差して照れている姿、しかも二人だけの秘密的な空気のネタを使ったのを見て周囲のウマ娘は何かが崩れる音を聞くんだ ≫125二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 14 51 31 ≫104 ヘロヘロになっても画になるネイトレ ワーキャーいうミーハーウマ娘 曇るネイチャ でもネイチャに気付いて笑顔で手を振ったりゴール後抱き着いてくるので結局まあいっかとなるネイチャ ≫131二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 14 54 53 ≫104 タキトレはタキオンと同じく速度の果てを目指して全力で走るんですよ それでも3200は長すぎて負けちゃうんですよ タキオンに相応しいトレーナーで居たいタキトレは自分が負けてしまった事実にシュンとしちゃうんですけど、タキオンは肩を落として帰ってきたタキトレを抱きしめて気にしなくて良いと慰めてくれるんですよ 最高だと思いませんか? ≫124二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 14 51 30 秋…秋天…よし私の魂(ソウル)がいけると叫んでる!と勇み足に参戦するお兄ちゃんであったが距離に気付きこれ春の方かいッ!と絶叫した その後とてとて歩きながらなんとか走り切りカレンチャンの元に駆け寄るお兄ちゃん カレンチャンは──耐えた。 「よしよしよく頑張ったね、お兄ちゃん」と抱きしめて頭を撫でるカレンチャン お兄ちゃんは──耐えた。 「うう…ありがとう、お姉ちゃ~ん」とちょっと上目遣いに涙目ずび声で答えるお兄ちゃん カレンチャンは──耐えた。 ≫139二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 14 56 44 「ゲェーッ!こいつ普通に走り切ったァーッ!これには普段並走トレーニングを手伝ってもらってなんとかぐったりしたブラトレを見に来た観客ウマ達から一斉の大ブーイング!会場が割れんばかりです!」 「なんでだよチクショー!走り切ったもんが偉いんじゃねえのかよ!?」 「そんなことはしりませーん!我々はぐったりしたウマトレーナーちゃん達を楽しむために集まってるんだぜーっ!」 書いててこれの首謀者一体誰だよって思った…いや色ボケライオンかな… ≫147二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 15 00 53 なるほど総括すると 秋の運動会(3200m)に出走するもなかなか速く走らないタイトレ 走り切った後にタイシンが駆け寄り、怪我でもしたのかと心配して聞くと 「……胸が擦れて」 と、紅潮した顔で伝えて来て…… タイシンの性癖は壊れる……という事だな? ≫169二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 15 12 31 3200mをどうにか走り終え、呼吸を整えながふらついた足取りでデジタルの元に向うデジトレ。 こちらに走って来るデジタルの顔を確認したデジトレは気が抜けてその場で崩れ落ちる。 倒れる直前でデジタルに抱き留められる。 「……デジタル、俺頑張ったよ」 「ええ、凄くカッコよかったですよ。流石アタシの一押しウマ娘ちゃんです」 頭を撫でられてつい笑顔になってしまうデジトレ。 「この感じだと歩くのは難しそうですね……よし、これで行きましょう」 「きゃっ……」 疲れて歩けなくなったデジトレをお姫様だっこするデジタル。 「大丈夫?歩き辛くない?」 「問題ないですよ。腕力には自信ありますしね」 自分より身長が高いデジトレを軽く持ち上げて歩きだすデジタル デジトレは真っ赤になった顔を見られたくなくてデジタルの胸に顔をうずめた ≫174 カフェ「トレーナーさん、運動ってします?」 カフェトレ「しないですよ…心配なんですか?」 カフェ「少し…心配です」 カフェトレ「大丈夫ですよ!そこで見ててくださいね!」 カフェトレ「かひゅっ…おえぇ…むりぃ…カフェ…」 カフェ「」 までは想像できた ≫107フクトレ尻尾2はまだ待ってくれ21/09/25(土) 14 45 48 ] 「へえ、ルドルフの視線ってこんな感じだったんだ……」 「以外と冷静沈着なんだな、トレーナー君」 体が入れ替わるという珍事、いや天変地異に等しい事態が起きたのにトレーナー君は大分落ち着いている 私はというと、タキオン君あたりにこの話を聞かせたら脳のニューロンのあれこれやウマソウルの作用などで半日は興奮すること間違いなしだな、と思考することで半ば逃避をしている 「まあ大丈夫だよ、多分その内戻るでしょ」 そういってトレーナー君は天真爛漫な表情を私の顔で浮かべる。 他人の意志で動く自分の顔というのはなんというか奇怪千万だ。 最も、痘痕も靨というべきか、自分の顔でやられても面向不背だが。 「そういえばこうなったらしたかったことがあったんだ」 そういって君は微笑み、私はギョッとして固まる。 うん、常日頃から手練手管を用いて君を恣にしている私だ。何をされても文句を言う資格はないだろう よし、万死一生。なにを求められても受け入れようじゃないか。 「……いいとも、君の好きなようにしてくれ」 嫌な汗が流れているような気がする私を後目に、私の体でトレーナー君はじりじりと近づいてくる そしてそのまま私の横に、ベッドに腰掛けると 「このまま、のんびりしたいなあ」 へ? 「それだけ?」 「うん、それだけ」 そういうや否や、彼は目を閉じて私の肩に頭を乗せる。 「二人きりだとさ、その、すーぐそういうことになっちゃって。こういうことする機会、なかなかなかったからさ。たまには、こんな風に、ね?」 その言葉が耳に入って、私はすぐ自らの行いを悔いた。顔厚忸怩、無慙無愧。そういった自分の行いを、鏡にして見せられたような気分だった。なにせこの状況で一番最初に考えていたことがわが身の行く末だ。 「……すまない」 「いいよ、ルドルフが大変なのも知ってるし、私の前で我慢する必要はないから。甘え方が下手な甘えん坊なのも知ってるし。ただまあ、こんな機会ぐらいは、ね?」 恋は盲目とは言っても、梁冀跋扈というわけにはいかないだろう。なにせ、私からの一方通行というわけでもないのだから 「……いや、今度からもう少し自省しよう。たまには、落ち着いて語らう時間も欲しい」 「そう?嬉しい」 そういうとトレーナー君はふにゃりと笑う。 ……この表情を、是非とも元の顔で見れるようにしなければ。私はそう新たに決心した ≫145二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 14 59 56 健全なタイトレマッサージSS1 https //bbs.animanch.com/board/66220/?res=145 ≫175二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 15 16 09 健全なタイトレマッサージSS2 https //bbs.animanch.com/board/66220/?res=175 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part36【TSトレ】 ≫13二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 15 27 39 「よし、じゃあ行ってくるねルドルフ」 そう言いながら軽く身体を伸ばすトレーナー君が、乾坤一擲の大勝負に備え切磋琢磨していたのは、担当である私もよく理解していた。 だが、その身体は当人からしても未完成、付け焼き刃というべき状態なのは楽に見受けられた。 確かに、トレーナー君には持久力があるがそれにしてもスピードが足りるかどうか──── とルドルフは不安げな顔で自らのトレーナーを見る。 まあ、このレースを主催したのはルドルフであるというところを無視すればだが。 それはさておき、走る当人は「ブライアンのトレーナーやマックイーンのトレーナー、あとフクキタルのトレーナーには勝てないだろうけど、他には勝ち目がある」等と考えていた。 というか、皇帝の愛バとして勝たねばならない。 そうして並んだゲート、先行策や差しなんて考えている余裕等なさそうな面子ばかり揃っているので、そのあたりは楽かな、等と自嘲しながら入っていく。 そうして少ししてから出走、案の定大逃げに入るスズトレを横目に、先頭集団にはスタミナに自信のあるトレーナー達が並んでいる──と言いたいが、スズトレとブラトレ、マクトレとフクトレ、カレントレ、テイトレが他を引き離していく。 自身はそれからおおよそ五バ身離されてしまったが、まだ追い付ける範囲であることを喜ぶ。 そうしてコーナーを抜ける頃、最後尾のカフェトレが遂に崩れ落ちる。 それでも尚走り続けると、2200メートルを越えたあたりで先頭集団にいたスズトレとカレントレが徐々に失速していき、やがて追い抜けてしまう。 それを見たルドルフはまさか、と思いながらレース展開に注目する。 ──後ろにフラトレがついている。 まさか、前のトレーナー君を風避けにして体力の温存を、とルドルフが看破したのと同じタイミングで最終コーナーを抜け直線に入る。 先頭の四人との距離を詰めていくルドトレとフラトレ、それを離そうとする他四人。 後ろでヘロヘロになっている他のメンバーは既に皆の頭から抜け落ちつつあった。 ≫38二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 15 38 36 ≫13 残り400。遂にフラトレが横に出てスパートをかけようと出てくる。 それを見た皆もラストスパートをかける────「トレーナー君は?」と、ルドルフが己のトレーナーを見ると、そこにはしっかりフラトレより前にいるルドトレがいた。 このままかわせるか?いつの間にか汗が出てきた手をぎゅ、と握りしめる。 残り200。まだ二分の一バ身はあいている。 驚異的な末脚で先頭争いをするブラトレとマクトレとフクトレとテイトレはルドルフの眼中にない。自らのトレーナーが掲示板に入れるかを祈るのみだ。 ドンドンとゴールが迫る。ブラトレが一着で入り、他の面々が二着から四着を取っていく。 そうして、ルドトレとフラトレはほぼ同時にゴールする。 そうして戻ってきたトレーナーを、ルドルフは優しく抱きしめる。 しばらく待ってから、結果が出る────ルドルフトレーナー五着。 「やっ、た……!」 そう声を漏らすトレーナー君に、どんな御褒美を与えるかで、ルドルフの頭は一杯になっていた。 ≫26二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 15 33 23 掛かり気味のルドトレ https //bbs.animanch.com/board/66319/?res=26 ≫28二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 15 33 51 続き https //bbs.animanch.com/board/66319/?res=28 ≫47二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 15 45 31 デビューしてしまったスズトレIFSSです。 はあっ・・・はあっ・・・ 興奮が抑えられない はあっ・・・はあっ・・・ 胸の高まりが止まらない はあっ・・・はあっ・・・ 他のウマ娘には絶対に前を譲りたくはない譲れないそう思ってしまった。 前には誰もいない無限の地平線 この美しい風景を自分だけが独占して見てる あと少しもう少しまだ見ていたい目に焼き付けたい 〇〇先頭を守ったままゴールインッ! はあっ・・・はあっ・・・ 未だ荒ぶる胸を抑えながらつぶやいた ああこれが、この世界がスズカあなたが言っていた。 先頭の景色 ≫49二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 15 45 46 前スレの秋の大運動会3200mトレーナーカップ概念マクトレ ウマ娘化したトレーナーの一部は、その因子を認識している。 俺は、自分に突っ込まれた因子を一つだけ知っている。俺の担当、メジロマックイーンのだ。あいつの走りを俺は知っている。だから、俺にはこの距離を走る才能はあるはずだ。 だが同時に、マックイーンの能力は積み重なるトレーニングによるものであることも知っている。つまり、今の俺では難しい可能性が高い。 2500mを超えたあたりで「まずい」という思いが、2800mを超えたあたりで「無理かもしれない」という意識が頭をよぎる。いや、そもそもこのレースはなんのためにあるんだ。俺今なんのために走ってるの? すでにヘロヘロ走りになっているトレーナーも何人かいる。ここで折れても、正直誰も責めやしない。 そんなことを思ってしまった時、ふと観客席が目に入る。ウマ娘の視力が働く。薄紫のウマ娘が見える。 「ーはは」 俺は何を考えているんだ。なんなために走るか?そんなの決まっている。あそこで見ている俺の担当のため、それだけで理由は十分だ。 ≫50二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 15 45 57 ≫49 声にならない叫びをあげる。無理矢理にでも足に力を。全身を再び、一体となって動くように命令を。五体全てを、自分の意思で動かす。 400mなんて短いものだ。都会の隣の駅でもなかなかないほど短い距離だ。自分の全能力を以って、この400mを走り抜ける。集中を途切れさせないように。一瞬でも切れたらこの走りは瓦解する。精神を硬く縛り、前を走るトレーナーを追いかける。 あと300。 あと250。 あと200。 本当の限界の足音が聞こえてきても気にしない。俺は、マックイーンのために最後まで全力で走りきる。 向こうにゴールが見える。それはレースの最後を告げる終わりの穴。1秒でも早く辿り着く。 距離はもう気にしない。歯を食いしばり、線を睨み、ただそこまでの道を視て、なぞる。 来い、来い、来い、来い──── 「あああああああ!!!!」 最後の数歩、大きな叫びを上げて線を越える。 ゴールした。ゴールしたのだ。最後まで全力で走り切った。 力が抜けていく。空中分解する飛行機のように体の制御が消えていく。ああ、これは少しまずい...... 「トレーナーさん!!」 倒れかけたところで、同じ速度で走り寄って誰かが支えてくれた。ああ、この声は。 「マックイーン...」 「大丈夫ですか!?スピード落としますわよ!」 そう言うとマックイーンはしっかりと俺を支え、トラックの脇へと誘導してくれた。 「お疲れ様でしたトレーナーさん。素晴らしい走りでした。あなたの完走するという強い意志を感じましたわ。わたくしも負けていられないと思いました」 「それはよかった......」 それなら、この満身創痍にも意味がある。ちょっとしたレクリエーションのようなもので、出走しろと言われたときは顔を歪めたものだったが、終わってみれば案外いいものだったかもしれない。大体のイベントはそういうものだが。 「ところでトレーナーさん」 「なんだ?」 「わたくしの長距離走、もしかしていつもあんな顔してたりします......?」 「......あとで見る」 記録映像には、とんでもない形相で走るマクトレの姿があったとさ。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part37【TSトレ】 ≫14二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 16 37 42 前スレ161から 春の水泳大会、それは江戸時代より続くトレセンの伝統競技トレーナーが褌一丁(伝統とても大事※重要)になって2000mを泳ぎタイムを競うレース勝者には名誉が、敗者には屈辱がそれぞれ授与される... ときは平成xx年中央トレセン学園で今戦いの火蓋が切って落とされようとしてた 一番人気はこの娘!マクトレ この評価にはやや不服か2番人気はこの娘、ブラトレ 16番人気はこの男、マヤトレ 唯一の男ですからね、仕方ありません さぁ今スタートです ≫28二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 16 40 42 ≫14 ブラトレ「いやさすがにその条件は承諾しかねるわ!せめてスポブラ付けさせろ!最低限の羞恥心は俺だって持ってるんだぞ!」 マクトレ「さすがにそれはちょっと…ちょっと…///」 マクトレの人気が上がった。マックイーンはやけ食いした。 ≫41二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 16 43 58 ≫14 ルドルフ、今年限りで伝統を終わらせる事を決定 ≫64二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 16 53 18 「ふふ…水泳大会の前に水着をちゃんと決めないとね? お兄ちゃん♪」 「いや褌は流石に冗談ということにしてもスク水だって普通」 「ビキニ…はちょっと派手すぎるかな? ほとんどカレンだもんねお兄ちゃん。それとも…鏡を見てカレンを想像しちゃう?」 「いやだからスク水だって」 「…自分で言うのもなんだけどスク水でも結構すごくない?」 「…………」 お兄ちゃんは──耐えた。 カレンチャンも耐えた。 ≫65二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 16 53 20 SS グラトレ 「やっと見つけましたよ?……トレーナーさん」 日も落ち月が登り始めた頃、寂れた校舎の妙に綺麗なトラックで静かに私と似た様な姿となったトレーナーさんは佇んでいました…… 昨晩には無かった手紙が有るのに気付いたのは今朝の事でした トレーナーさんの名前と少しばかりの文、そして山まで来てくれとの誘い言葉 その言葉のままにトレーナーさんを探しましたが…… 「探しましたよ……山とだけ書いてどの山かなんて書いて無いんですから……」 「ごめんね……以前、道に迷って偶然見付けた場所だから」 この人はウマ娘に変わっても相変わらずどこか抜けている ……だが、今日は纏う気が違う 「ウマ娘になってからずっと考えていたんだよ」 「考えていた……ですか?」 「なんでウマ娘になったんだ、ウマ娘になって何が出来る?」 「トレーナーさん……」 「そして考え至ったんだ、グラス」 「…………」 「君と戦える!」 「……!!」 トレーナーさんの強い覚悟の如き強い風が吹いた ≫67二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 16 53 36 ≫65 「取り敢えずは、走りで戦えるかな?」 そう言ってトレーナーさんは綺麗に整えられたコースを指差す 「グラスのトレーニングの後に少し鍛えていたんだ、まだまだ届かないだろうけど今の実力を確認したい」 「ふふっ……ふふふっ……ええ、ええ!トレーナーさん戦いましょう!」 「今は走りだけ、でもいつかは薙刀にだって勝ってみせるよ」 「ふふっ、私は負けませんよ?」 この人がトレーナーで良かった 何度も思って来ましたが……また、思わされてしまいました! そして二人で同時に走り出します、私の走りを良く知っているトレーナーさんは食らい付きますが 最後は私の方が早くゴールを抜けます 「負けた……」 「走り方も私に似ているんですね?」 「グラスの走りで学んだからね」 「それなら尚の事負けられませんね」 「……次……とは言えないけど、いつかは勝つから」 「ふふっ、楽しみにしていますね?」 こんな素敵な事が有るでしょうか? こんな心躍る事が有るでしょうか? 私に新しく素敵なライバルが出来た事に心を踊らせながらトレーナーさんとの再戦を行うのでした…… ≫87二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 16 53 36 カフェ「トレーナーさん、今度の水泳大会の水着ですが…」 カフェトレ「あぁ、ボクは辞退しましたよ」 カフェ「え?」 カフェトレ「いや…泳げませんし…」 カフェ「水着…一緒に選びたかったです…」 カフェトレ「女性物はちょっと…」 カフェ「この前散々着せ替えたのにまだ言うんですか…?」 カフェトレ「あれは…」 カフェ「…」 カフェトレ「…買うだけですよ、買うだけですからね」 までは妄想できた ≫99頭スズトレ21/09/25(土) 17 13 27 ということでライトレSS 走る、走る。今回だけはかけられる声も、パジャマのままの私を見る目も、全てを無視して走る。 走って、お兄さまの部屋へと向かう。 発端は、朝入っていたメールだった。 『ライス助けて』 たったそれだけ。だけど、それだけで十分すぎる理由だった。 自慢のスタミナによる全力疾走の果てに、お兄さまの部屋が見えてくる。 「入るよお兄さま!!」 そう勢いよく扉を開ける。その先にあったのは… 「ラ、ライス…?」 「…え?」 今にも泣きそうな、芦毛のウマ娘でした。 「どうしよう、どうしようライス!!朝起きたらこんな風になってて!」 「────」 「服も合うのないし、とにかくもうどうしたらいいか分かんなくて…!!」 そう涙声でウマ娘の子が話す。 …何故か分からないけれど、私には分かった。 「…お兄、さま…?」 これは、私のお兄さまだ。 ≫100頭スズトレ21/09/25(土) 17 13 47 ≫99 「落ち着いた?お兄さま。」 「うん、ありがとう…」 ライスが入れてくれた麦茶を飲んで一息つく。 ウマ娘化現象。最近頻発するトレーナーがウマ娘となる現象の事だ。 原因は一切不明、なれば最後細胞まで完全にウマ娘のものとなる。 だが実際ぼくに回ってくるとは思いもしなかった。正直未だに信じられない、というか信じたくない。 「これからどうしよう…」 実際、どうしたらいいのだろうか。ライスのトレーナーは続けられると思うが、人によっては本能までウマ娘に寄ってしまうという。 万が一走ることに取りつかれ、ライスのトレーナーを怠ることがあればライスに申し訳が立たないし、なによりぼく自身が耐えられない。 なら、せめて一時的にでも他の人にライスを預けた方がライスのためになるのでは…? そう、思ってた時だった。 「まず買い物だよね。服とか下着とか靴とか…あ、あと尻尾用のシャンプーとかも揃えなくちゃ。」 「…ライス?」 「あ、もちろんみんなから一旦服は借りるよ?お兄さまかなり身長高いからトレーナーさん方のは合わないと思うけど、たづなさんに探してもらえばきっとサイズ合うのあるはずだから。」 「ライス、あの…」 「大丈夫だよ、お兄さま。」 そう言って、ライスはすっかり小さくなったぼくの手を取る。 「急にウマ娘になっちゃったんだから、不安だよね。私ももし朝起きて自分の体が変わっちゃってたらすごい心細いもん。 だけど、お兄さまにはライスがいる。お兄さまとずっと一緒に過ごしてきたライスが。 お兄さまはライスを何度も助けてくれて、どんな時も支えてくれて、ライスがどんなにひどい事を言っても、最後まで信じてくれた。だから今度はライスの番。お兄さまが平気になるまで、ライスがずっとそばにいるよ。だってライスは…ヒーローだもん。」 ライスはそう言って微笑む。まるで迷子の子を安心させるヒーローのように。 「…うん…う゛ん…!!」 「…よしよし、大丈夫だよ、お兄さま。」 一度溢れた涙は止まらず、そんなぼくをライスはずっと撫でてくれていた。 ≫101頭スズトレ21/09/25(土) 17 14 10 ≫100 「じゃあ着替え借りてくるね!お兄さま!!」 「うん、いってらっしゃいライス!まだ眠ってる人もいるから静かにね!」 「はーい!!」 そう元気な返事を残し、ライスが部屋から去っていく。 肝心のぼくはというと、足音が遠ざかるのを見計らって…両手で思いっきり頬を叩いた。 …パンッ!!と気持ちのいい音がなり、弱気や恐怖、ついでに眠気を体の中から追い出す。 「…これでよし。」 ライスが真っ直ぐ前を向いているのに自分だけ後ろを向いてるなんて真似、していいはずがない。 ライスはまだまだ成長するだろう、今日ぼくを支えてくれたように。 だけど、その道は決して楽なものじゃないだろう。 「…支えてあげないとな。だってぼくは──── ────ライスのトレーナーなんだから。」 菊花賞、天皇賞春2連覇、そして宝塚記念。 多くのGIを勝ち取った漆黒のステイヤーはこれからもその躍進を続けるだろう。 ────彼女を支えるトレーナーと共に。 ≫137二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 17 32 06 ブラトレとオグトレの話 ブラ「はーん、つまりあの調味料を…」 オグ「そうそう、あれが深みを与えて…」 ブラ「意外なもんだなあ…」 オグリ「どうした、トレーナー?ブライアンのところのトレーナーもいるが」 オグ「ああオグリ、ちょっと料理の話をね」 ブラ「オグリのとこのは凄いな…歩く料理辞典だ」 オグリ「そうだろう、私の自慢のトレーナーだ。とっても美味しい料理をたくさん作ってくれるんだ」 ブラ「いやー、ブライアンは野菜料理ももうちょっと食べてくれりゃあいいんだけどねえ…」 オグ「それでも以前よりは食べてくれるのでしょう?」 ブラ「教えてもらった調理方法が結構合ってるみたいでなー。少しずつ改善はされてるねえ」 オグリ「そうか…なんだか話を聞いているとおなかがすいてきたな」 オグ「じゃあオグリ、ちょっと食べに行くかい?ブラさんもどうですか?」 ブラ「ちょいまって、ブライアンも呼んでくるわ」スマホぺしぺし オグリ「…彼らは仲が良いんだな」 オグ「そうだね、とっても相性のいいコンビだ」 オグリ「私たちも…負けてられないな!」フンス オグ「ああ、そうだね!」 ≫138二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 17 32 15 俺はメジロマックイーンのトレーナー いろいろあってマックイーンそっくりのウマ娘になってしまった これでは金曜の夜涼しい夜風に当たってストゼロを飲みながら帰宅するルーティーンができない やりたくてたまらないがマックイーンに風評被害が及ばないように禁止している だが先日ついやってしまった 間が悪く見られておりストゼロマックイーンが5chで流行った ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part38【TSトレ】 ≫48二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18 07 57 みんなも小さく音読するといいよ(ささやき) アラームの音が聞こえる。 私がセットしたものじゃない。隣の家のおばあさんによるものだろう。 数日前ならまるで聞こえてなかっただろうその音は、しかし今では十分なボリュームだ。 身体を無理やり起こす。視点が高い。 まだベッドにいるのに背筋を伸ばすだけで天井に届きそう、そんな錯覚を覚える。 頭を下げると目の横から髪が垂れ下がる。 カーテンを閉めたままの薄暗い部屋の中にいても、それはキラリと光って見えた。 分かっていた。だって期待できるようなアクションなんて何も起こしてない。 今日も戻っていない。 ──────────────────────────────── 「あ、ネイチャおはよー」 「うーいおはよー」 「あれ?今日はトレーナーさん一緒にいないの?」 「どこに隠したか言ってみなよーさあさあ」 「ほほぅ?さてはあたしを出汁にする気だ」 「時価総額はネイトレさんの方が今高いからね……」 「なんとぉ!?このナイスネイチャさんを何者と心得る!」 「URA優勝の優駿」 「3冠とって春シニア3冠とって秋シニア3冠とったアホ」 「有馬二連覇した毎度お馴染み3位がなんだって……?」 「……ごめんて」 「謝ってるんじゃないよー!」 「トレーナーの居場所を吐けー!」 「あたしだって知らないよー!!今日休みで学園にいないんだから!」 ≫49二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18 08 15 ──なぜ自分は学校にいないんだろう。 河原の背の高い草むらに寝転がったまま動けない。 いや動けるとは思う。ただどうにもならない。 ──なぜ自分はこんなところにいるんだろう。 初日は勢いだけで動けていた。自分への黄色い悲鳴にもなんとか返せた。 でも奇異の目がネイチャにも向けられた事に頭が燃えるように熱くなったのを感じた。 ──なぜ自分はここにいるんだろう。 テイトレさんのように徐々に変わるなら覚悟もできたかもしれない。 ……でも今のようになくなっていくだけなら変わらないかもしれない。 ──自分はどこにいるんだろう。 そもそも男がウマ娘になってるのがおかしい、などと言えない。変わり過ぎてる。 同僚たちが代わる代わる励ましてくれた時から、きっと少しずつ剝がれていった。 ──自分はどこにいったんだろう。 昨日は誰にも会いたくなくて校舎屋上にいた。でも誰かからお菓子をもらって食べた。 ……美味しかった。コンビニで売ってるならあの子の為に買いに行こうか。 ──自分はどこだろう。 周りの人たちは平気でいることが不思議でならない。男に戻っている人はいない。 覚悟してしまっているのだろうか。何を?一生を? ──自分はだれだろう。 この身体は自分のものじゃない。この顔も白い髪も大きな身体も全部知らない。 なら自分じゃない誰かのものじゃないか。なら誰かがわたしの身体を使っているのか。 きっと私以上に困っているだろう、なにせ何の力もない弱い人間に変わったんだから。 ──自分ってなんだろう。 ≫50二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18 08 27 「トレーーナーーさん?」 「あ……」 「おおお、参ったね……場所といいくたびれっぷりといい、 この見た目がしてちゃいけない弱弱っぷりじゃん」 ……あれ、本当に身体動かないや。こりゃもうだめだ。 「私、もうダメだ」 「トレーナーさんがいないとあたし走れないんだから、 あまりネイチャさんの手を煩わすんならこっちも考えがありますよーだ」 「ううん、私ダメだぁ……ネイチャの迷惑になる」 「……」 私がウマ娘になった日、やる気十分なネイチャの明らかなタイム不調。 他のトレーナーでは報告されていない事象。 この子が悪いわけない。この子がどれだけ強いと思っているんだ。だから、 「私が悪いの、ダメなの、ネイチャ……」 ネイチャは黙ってスカートを整えて草むらに座る。 「聞くよ?」 いつも通りの、違う、軽い調子っぽくしてる。 「聞くし、一緒にいる」 ネイチャの目が信じてと訴えてくる。 自分の目から不意に流れた涙は不気味なほど冷たかった。 ≫51二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18 08 56 「手握って」 「はいはい……うわ!すごく冷たい」 「抱きしめてほしい」 「うわぁ……心細くなり過ぎじゃん」 「うん、もう細くなりすぎてね。心のまま」 「……そうなんだ」 「本来ある、扉のような何かがなくなって、もう頭の中そのまま喋っている」 「そっか……そういうこともあるよね」 「うん、初めてだけど大体そんな感じ。今も涙は出てるのに体の震えはなくて、でもすごく疲れてくる」 「泣くと疲れるんだよねー。あたしも経験ある」 「有馬の前のとき?」 「いや有馬で勝った時。嬉し涙だけど泣き止んだ時にはすっっごい疲れてた。あの後よくあたし踊れたよね」 「……あのライブの時のネイチャがね」 「……かわいかった?」 「一番かわいかった」 「……ふへへへ、ちょっと待ってトレーナーさ、へへへ」 「誰よりもかわいかった」 「追い打ちやめ、ダメダメ気持ち悪い笑いになっちゃうじゃん!ふー……はーーー……」 「……自爆した?」 「もう大ダメージ」 「じゃあわたしの勝ちだ」 「負けたぜ……」 「フフ、フフフ、うっ、ふぅっ、えうっ……っ……」 「……いいよ」 確かに有馬の前の奴だ……今度はあたしとトレーナーさん逆だけど。 ≫52二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18 09 09 「トレーナーさーん知ってるー?こういうの共依存っていってすごい不健康なんだよー?」 「知ってる……」 泣きながら全部吐き出してしまったあと、涙と鼻水の処理の為ポケットティッシュは全て消えた。 今私はナイスネイチャを背後から抱きしめている。後ろ抱き、俗にいう「あすなろ抱き」だ。 恥ずかしいけどいつか自分も……と望んでいたそれがまさか抱く側で叶うなんて。 「あーあー、こんなんじゃマックイーンがスイーツ食べるの笑えないじゃん」 「ぐすっ……不健康対決?笑っちゃえ笑っちゃえ」 「あれー早くも復活ですかー?そんじゃ復帰戦にはラスボステイオーをセッティングしてあげちゃおっか」 「……ネイチャには勝てない。でも他の人相手なら、ネイチャも一緒に戦ってくれるから、勝てる」 「……あたしテイオー側につくわ」 「行かないでーネイチャー」 ゆっくりと頸動脈をおとしにかかるフリをする。 「死ぬー!ヤンデレになったトレーナーさんに殺されるー!」 「死ぬときは一緒だよ……」 「うに゛ゃーーー!!」 耳元で囁かれて悶える愛バから笑って身体を離す。少し不安だけど、でも大丈夫。 振り返ったネイチャが文句を言おうと私を見るなり固まる。 「トレーナーさん服……!」 「ああ、長く泣いてたし汗でビシャビシャ……あ、じゃあネイチャの服も!」 「え?いやあたしのは気にしなくていいよそんな汗くらい」 ケラケラと笑うネイチャを見ながら改めて今日の、ウマ娘になってからの自分を振り返る。 「手間かけさせるトレーナー、だったみたい。ごめんね」 「……いー」 「い?いいってことよ?」 「いいいいいいい、い、一番の人のためならこれぐらいするってもんよ!!!」 「……うん。そうだね。とってもよく分かるよネイチャ」 「んぐぅっ、渾身の攻撃がブーメランのように返ってくる……」 泣いて、笑って、軽口叩いて。もっと早くにネイチャと話せばよかったのに。 「とにかく!あたしのトレーナーさんは!今日は家帰って風呂入って歯磨いて寝ること!いい!!?」 いまはこのオカンと化したうちの子に従うことにする。 ≫53二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18 09 22 アラームの音が聞こえる。 枕元の目覚まし時計を止める。 寝ぼけ眼のまま伸びをして、欠伸をしながら身体を覚醒させていく。 薄手のカーテンを開ける。私の髪は昨日の朝よりもキラキラと輝いて見えた。 ……当然だ。カーテン開けたからね? 窓にうっすらと映る涙跡が残る自分に笑ってみせた。 今日も戻っていない。 ──────────────────────────────── 「ふー……大丈夫だよね?髪も服もおかしくなってないよね?」 「ちょっとだけポンコツになったかもだけど、その分あたしががんばる!」 「だから焦るな自分ー。勝てるぞあたしー。うん、大丈夫、なんとかなる!」 「このトレーナーさんちのチャイムを押すぐらい……!!!」 (ガチャ) 「ん?」 「あ……」 「……おはよネイチャ。近所の幼馴染ごっこの途中?」 「ううっ!!……ごめんそれ分かんない」 「うそ!?チャイム鳴らして『早くいかないと遅刻するよー!』って言ってくれるの!」 「バカ言ってると置いてきますよー」 「そういうのそういうの。さすがうちの子やればできる」 「……大体あたしはさ、近所の幼馴染っていうよりさ……」 「「毎度お馴染みナイスネイチャでーす!」でしょって」 ≫54二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18 09 36 なんでトレーナーさんも言うの!!おかしいでしょ!! 何年一緒にいると、あと怒った顔も見たいから? ほーう。なら遠慮なくこっちを見ろぉ…… さ、学園まで逃げよ。助けてたづなさん あたしから逃げれると思ってる? 今の私ならワンチャン…… 20戦20勝なめるなぁ! …… … ≫63二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18 18 19 おまけ ぎゃぐはさまないとしぬえぬじーしーん1 「トレーナーさーん知ってるー?こういうの共依存って、ちょっと待って」 「なにー?」 「この姿勢、トレーナーさんのが……」 「……あててんのよ?」 「よーし頑張って落ち着くから時間ちょうだいねーーー!!」 ぎゃぐはさまないとしぬえぬじーしーん2 「え?いやあたしのは気にしなくていいよそんな汗くらい」 「本当に大丈夫?すごい事になってる……」 「ん-洗えばいいと思うし。そんなに汗の跡広い?」 「……背中に蝶がいる」(パシャ 「なんで写真撮ったの?」 ≫64二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18 18 36 「そういえば最近ブライアンと二人で温泉に行ったのよ」 激震が走った。まさか、遂にブライアンのトレーナーまでもが…! エアグルーヴのトレーナーとシンボリルドルフのトレーナーは戦慄した。 他所から見ればどう考えても頭が掛かってしまっている。しかし今この場でそれを指摘できるものはいない。 なぜならこの久方ぶりの生徒会トレーナー茶会には、トレーナー三人だけしかいなかったからである。 「ほ、ほう…それは…また…」 「え、えっと…どこの温泉ですか?」 なぜかやたらとぎくしゃくしている二人をよそに、ブラトレは特に何も考えずにしゃべっていた。 「以前ブライアンと行ったことのある温泉でなー、○○温泉っていうのよ。いや、商店街の福引でたびたび景品になってるあそこって言ったほうがわかるか」 「な、なるほど…」 「今回はわざわざ分ける必要もないよなって話になって同じ部屋で寝泊まりすることになってな。あとまあ俺もこの体になっちゃったわけだしブライアンとお風呂に入ったわけよ」 お風呂に入る、という部分でルドトレの顔は真っ赤に染まってしまった。一体何を思い出しているのか。 「そ、それで…お風呂では何かあったんですか…?」 「え?あー…互いのことを再確認した?うん、そうだな、再確認した」 互いのことを再確認。掛かった頭では若干所ではない意味深さに聞こえてしまったらしく、ルドトレの頭からはだいぶ湯気が立ち上っている。 ≫67二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18 19 48 ≫64 「そ、その後は…?」 グルトレは意を決して聞いた。こっちもだいぶ変な認識をしているらしい。だが、ブラトレは気が付かない。 「そのあとはまあ普通にお食事してお部屋で駄弁って…ああ、一緒の布団で抱いてもらって眠ったなあ」 「ほああああ…」 ルドトレはオーバーヒートした。 「えっ何で!?」 「いやお前…唐突に担当との情事を話されたらこうもなろう」 「え?は?はああ?情事?俺と?ブライアンが?」 「…いや待て、本当に何もなかったのか?」 ここにきてようやくブラトレは察した。自分がブライアンに「頂かれた」と思われていたことに。 「あー、あー!そういうことか!言い方が悪すぎたなこれ!」 「ということは…いたって普通の旅行だったと…?」 「うんまあそうなるな。ああ、よく考えなおしたら抱いてもらっての下り酷かったな!」 ブラトレは自分をこれほどアホだと思ったことはないなとまで思った。 「お前も大概たわけだな!実際はどうだったんだそれ」 「普通に一緒のお布団ですやすやしただけだな。ちょっと狭かったからぎゅって抱きしめてもらっただけだ」 「はああああ…いや、アホが無事でよかったというかアホはアホのまんまというか…」 グルトレは深いため息とともに安堵を漏らした。隣のルドトレよりはマシだが女帝にいろいろと躾けてもらっている分自分もたいがいおかしなことをやっている自覚があった。 そのため、なんやかんやで特に変わっていないブラトレを見ることは割と精神安定の一つでもあったからだ。 「んーまあ誤解を生みまくっていたことに対して申し訳ないなとは思った…だがひとつ言わせてらう」 「…なんだ」 「温泉はな…いいぞ?」 「そんなわかりきったことはどうでもいいッ!」 まだオーバーヒートが冷め切っていないルドトレを放置して、茶会は進んでいく。 その時、ルドルフはふと閃いた!このアイディアは、ルドトレとのトレーニング()に活かせるかもしれない! ≫72二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18 21 41 〜超絶短編マクトレ〜 「なあマックイーン、頼みたいことがあるんだが」 「なんでしょう?」 「実はな、近くのスーパーで俺の好きなふりかけのセールやってるんだが、家族あたりの制限があるんだ」 「それを手伝って欲しいのですか?」 「ああ」 「姉妹判定でアウトにされると思うのですが」 「Oh......」 fin ≫97二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 18 35 35 テイトレ「……」 モブ「よし、催眠にかかったな。くくく、命令させてもらうぞ」 テイオー「な、僕のトレーナーになんてことを!!」 モブ「テイトレよ!浮け!」 テイトレ「はい、テイトレ浮きます……」フワ〜〜 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part39【TSトレ】 ≫14二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 19 11 09 マルトレ 「吟じます。パドックでマルゼンスキーの様子を見ているとお〜〜おお〜〜〜」 「今日なんだかいけそうな気がする〜〜〜!」 ≫44二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 19 21 47 ≫14 勝つのはうちの担当ウマ娘だとトレーナーからのヤジに「マルゼンスキーが一番強いもん!!」 と切れトレーナー各々がうちのがルドルフが俺のがと名乗りを上げ始め乱闘になる宴会場。 ≫108二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 19 41 41 秋の運動会 ロブトレver 「では行ってくるよ、ロブロイ」 「はい、頑張ってくださいね、トレーナーさん」 今日は秋の運動会でトレーナーも3200mを走ることになる。 今年はウマ娘化したトレーナーもおり、多くの人々がそのレースを楽しみに見ている。 私も、不本意ながらこのレースに参加することになった。 というのも、ロブロイからぜひ参加してほしい、と目をキラキラさせながら言われて、思わず任せなさい、と言ってしまったのだ。 「……大丈夫、大丈夫……」 ウマ娘化したことで今までと全く違う体格になったが、運動自体は元々好きでもある。 だから走ることは問題ない、大きな胸や体格の違いで最初は上手く走れなかったが、ロブロイに教えてもらってとりあえず問題なく走れるほどにはなった。 3200mをいきなり走るのは辛いが、最近はロブロイに合わせて走りたくて、毎日走ってはいる。 ペースを考えて走れば、大丈夫、なはず……。 だから、問題なのは…… 「位置について、よーい、ドン!」 レースの開始の合図が始まる。 周りがどんどん先を行くが、今は足をためるのが先決。 この長い距離、いきなり飛ばしてはすぐにばててしまう。しっかり、ペースを考えて…… 「がんばれー、○○(ロブトレの名前)」 ゾクッ 何気ない声援、多くの歓声、その声を聴いた途端、かつての自分が思いだされる。 嫌だ、そんな期待のこもった瞳で、私を見るな。 私はそんな瞳で見られていい人間ではない。私はただ、ただ一人を輝かせたかったのに、その人の喜ぶ顔が見たかったのに……。 ≫112二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 19 42 53 なんで私を見る、他の人から見られても私はうれしくない、怖い、怖い、怖い。 そして、頑張れば頑張るほど、一緒にいたかった人が、歪み、曇り、去っていく。 嫌だ、嫌だ、嫌だ、私だけではない、もっと頑張っている人がいるのに、私はその人が喜ぶ姿が見たいのに……。 私を、一人にしないで。一緒にいて……。 段々と、足が止まっていく。視界が、真っ暗になっていく。 今、私はどこにいるんだろう。私は一体何なのだろう。 期待を背負って走るもの?誰とも一緒に歩めないもの? 分からない、分からない、分からない…… 私は、なんだったのか…… 「トレーナーさん!!頑張れー!!」 ふと、可愛らしい、でも強い熱意と勇気のこもった声が耳にこだまする。 向こうには私の愛する英雄の姿が見える。 普段はなかなか話せない、でもその奥には誰よりも強い決意を秘めた姿《英雄》が見える。 ああ、私の帰りを待っている人がいる。私の求める人がいる。 胸に一つの熱が湧き上がる。きっとそれは、私のウマ娘の因子によるものもあるのだろう。 私のこの姿を見てすぐにわかった、私には彼女の、英雄《ゼンノロブロイ》の因子がある。 その因子が私に語り掛ける。勝ちたい、勝ちたい、勝ちたい、と。 「フフッ……」 ああ、そうだ、これが私の元々スポーツに向けていた思い。 誰か一人のためになら、私は戦える。 この身は、英雄の因子を受け継いでいるのだから!! ≫115二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 19 43 32 「う、おおおおおおおお!!!!」 走る、走る、走る ただひたすらに、彼女に向かって走る。 もう怖くない、私には、大切な、愛する英雄がいるのだから!! ――――――――――――――――――― 「ロブロイ、ただいま……ごめんね、一着、取れなか、った……」 駆け寄ってくるロブロイに倒れこむ。それを小さな体で確かに受け止めてくれた。 何とかゴールへとたどり着く。だけど途中で足が止まったことや、ペースを考えずにただ我武者羅に走った結果、あまりよい結果は残せなかった。 このレースは、彼女に一着を捧げたかったのに、無念である。 「そ、そんなことないです!トレーナーさん、とっても頑張っていました!私、とてもうれしかったです」 キラキラとした眼差しで見つめてくる。 ああ、その喜んだ顔を見るだけで、私は報われる。 私は、君のために走ったのだから。 「ふふ、そう言ってくれると私もすごくうれしいよ……これは、カワカミプリンセスの言っていたことも、一つの道理だったかもしれないですね」 「カワカミプリンセスさん、ですか?」 うん、と頷く。 私自身、元々ヒロイン願望を持っていた、だけどそれは傍に寄り添う存在、それは守られる存在でもあった。 だけど、カワカミプリンセスの言っていたように、私は…… 「ヒロインでも、英雄とともに戦いたい。一緒に歩んでいこう、ロブロイ」 「……はい、私の大切な人、一緒に歩んでいきましょう」 ああ、きっと今度こそ、一緒に歩んでいこう、ロブロイ 私の、私だけの、英雄様……。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part40【TSトレ】 ≫106二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 20 49 46 超絶短編マクトレ2 「ウマ娘ってヒトより毒耐性強いんだよな?」 「そうですわね」 「となると食べられるものの範囲が広がるんだよな」 「でも毒は毒であることに変わりないでしょう、お腹を壊したらどうるのです」 「大丈夫ですわ、わたくしが死んでも第二第三のわたくしがおりますもの」 「二人しかいないでしょう」 「......そうですわね!」 「いやツッコんでくださいまし!?」 fin ≫122二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 20 56 52 『己の姿は、なにかに映った影でしか己の目には見えないのだ」 ――ジュリアス・シーザー *** きっかけは喉風邪のような違和感から始まった。 いつものように一介のトレーナーである私を歌劇へと誘う担当ウマ娘、テイエムオペラオーに、彼女がこしらえた即席の舞台に上げられてから一時間。 私の喉から出る音がよく伸びるバスからソプラノへ変化し、筋張った全身が軋み、ワックスで固めた髪がこそげ落ちた。 「人の目が聞いたことがなく、耳が見たこともない……」 呆然と呟くテイエムオペラオーの声を“頭頂部”から感じ取る頃には、私はひとりのウマ娘となっていた。 手鏡を手繰り寄せれば、たなびく青鹿毛の髪は肩口に生え揃い、目は紅々と輝いている。 喉から漏れ出るメゾ・ソプラノが頭蓋に響き、ああ、オペラオーが褒めてくれたバッソ・プロフォンドは、もう出ないのだという実感と共に変化と喪失を理解した。 「……オペラオー、私を保健室へ連れていってはくれないか」 「勿論さ、トレーナー君。しかし、こころ揺れ動く前に楔を打ち込むことを、どうか許しておくれ」 私の身体を、だぼついた服ごと姫抱きに抱えあげると、私の愛バは慈しむような優しさを湛えて微笑んだ。 ≫123二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 20 57 29 ≫122 「美しいウマ娘よ、もし君を愛さぬようになったら、ボクの魂は地獄行きだ。 その時この世界は、救いなき混沌の闇に帰るだろう」 「――ああ、しかし! だがしかし! このボクが愛することを止めるなどあり得ないことを、君はよく知っている筈だ!」 いっそ道化のような自信満々の微笑みに、こわばり震える我が身が落ち着きを取り戻す。 現金なものだ。いつも困惑させられるオペラオーの振舞いに、こういう時ばかりは救われる。 「ありがとう、オペラオー」 「お安い御用さ、トレーナー君!」 駆ける一陣の風となったオペラオーに身を任せ、私は疲弊した意識を照明のように落とす。 そのこころにあった不安の影を、染み渡るオペラオーの熱が消し去っていた。 ≫126二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 20 58 26 ≫123 私こと、テイエムオペラオーのトレーナーは、若輩ながらオペラオーの満足に足る能力を持つと自負している。 クレーン・デリック運転士など、資格取得の趣味が高じて特殊な免許を数多く取得しているし、オペラオーのためになる数々のコネクションも開拓している。 「だからこそ、山のような手続きや挨拶回りがしんどい……」 「それでもボクのために手を抜かないその姿勢、実にエクセレントだね!」 顔が変わり、姿が変わるというのは、社会人には致命傷にほど近い。 不幸中の幸いというべきか、今までトレセン学園では先輩や同僚となるトレーナー達も同様の現象に見舞われてきた為、理事長秘書の駿川たずな女史は勿論、理事長代理たる樫本理子女史も理解と補助を用意してくださる。 とはいえ、未だ社会においては奇病或いは奇跡という現象。 先方に信じて頂き、今までの関係や資格を取り戻すべく、菓子折り持って御挨拶に伺うことが増えたのだった。 (実際のところ、同行したオペラオーの個性について理解を頂くことの方が多かった気がするが) 「しかし、実に美しくなったものだ。まるでボクの為に誂えられたプリマドンナのようだよ!」 「君の為じゃなければ、舞台になんか上がらないよ」 元々壇上に上がるオペラオーの為にメイクなどは心得ていたが、目鼻立ちが整っている他は薄い印象を覚える新しい顔は、実にいいカンバスであったと言える。 オペラオーを引き立てたい平時は地味に仕立て、並び立ちたい芸事では美しく飾る。 元々縁の下の力持ちであることは自負するところであったが、今は影に日向に彼女を支えることができる。 実に、喜ばしい結果と言えるだろう。 ≫131二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 20 59 17 ≫126 「ただ、並走は出来ないのが残念だ。スタミナはあるが、君のスピードに遠く及ばない」 「軽やかに跳ぶさまはプリマ・バレリーナのようだったよ。案外そっちも向いてるんじゃないかい?」 「樫本さんは障害走向きだと言っていたけど……うん、確かにダンスレッスンには使えそうだ」 ウマ娘化が私に齎した変化は、できることを増やすメリットしかないようなものであった。 だが、そう思わせてくれたのは、やはりテイエムオペラオーが私のこころに打ち込んだ楔あってこそだろう。 私がかくあることを、彼女は愛してくれる。それは私にとって、何よりも力強い救いであったことは疑いがない。 だからこそ……。 「実は、歌唱講習会を樫本さんとやっているんだ」 「それはいい! 君とライブをするのが待ち遠しいよ」 「うん。それで……習得に時間はかかるだろうけど」 「また、君が褒めてくれたあの音を、もう一度聴かせてあげたい」 君が最初に褒めてくれたバッソ・プロフォンドだから、いつか取り戻したい。 そう言うと、彼女は一瞬驚いたように真顔となり、そしてじわじわと笑みを深めていった。 「君は、万能の黒子になりたいのかい?」 「黒子か……うん、いいね。オペラオーがもっと輝けそうだ」 「ハーッハッハッハ! では光はボク、影は君だ! ボクはより一層強く輝き、君をどこまでも伸ばそう!」 そう言って我が手を取るテイエムオペラオーと私は、実に変則的な社交ダンスを始める。 あの日俯きかけた私のように、私はテイエムオペラオーの明るさを皆に気付かせることができるだろうか。 それは恐らく、三女神だけが知っている。 (おしまい) ≫167二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 21 15 03 『名も無き魂に捧げよう』 実のところ、トレーナー陣に降り立ったであろうウマソウルはよくわからないことが多い。 友人のマックイーントレーナーは見た目も何もかもがマックイーンにそっくりになってしまったため、彼(女)はわかりやすいほうだろう。 まあ一部ちょっと違うようだが、そこはまあ差異ということで。 また、精神に影響を与えるという話もある。こちらはテイオーのトレーナーがひどく影響を受けてしまい、一時期かなりひどい状況になっていたが今は復調し、自分の足で走れるくらいにはなっている。 ただしこちらも人それぞれ。 問題はここからだ。俺に宿ったウマは何者だろう? 噂によれば名前が響く…らしいのだがそれもなし、わかることといえば芦毛の馬だということである。それくらいしかわからない。 まあ態々調べてもそれが何になるか?というのはまた別の話であるが。 気になるものは気になるのである。そんなことを思いながら日々を過ごしていると、ふと変わった夢を見た。 夕暮れの草原に俺は佇んでいた。風が遠くから優しい匂いを運んでくる。 周りを見渡しても何かあるわけでもなし、ただただすこし起伏のある草原であった。 俺の姿はウマの姿、変わった後の姿のようであった。一応元の自分の姿も思い出せるが、まあそこは別に些末なことである。 俺はウマで、ここは草原。なればやることは一つ。 走ってみよう。走ればわかるさ何かしら。 風を切る。大地を蹴る。足を動かせ。息を吐け。 日が落ちる。星瞬く。月満ちる。夜空広がる。 風になれ。音を立てろ。前へ進め。もっと前へ。 ≫168二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 21 15 26 ≫167 気が付けば、俺は一人ではなかった。誰かがそばで走っている。 誰かはわからぬが、きっと俺なのだ。いや、俺に宿ったウマの魂なのだ。 「なるほどな」 ひとりごつ。 「おまえさんは」 日が昇る。 「もっと走りたかったんだな」 夢が覚める。 当たり前のように朝に目が覚める。 いつも通りに起き上がり、朝のルーチンワーク。 軽いランニングをして朝ご飯を食べ、トレセンへと行く。 いつも通りの日常ではあったが、一つだけ違った。 「名も無き魂のために、俺は走ろう。彼女が走れなかった分だけ、俺は自由に走ろう」 そんなちょっとした意識が芽生えたのだった。 その少し後にトレーナー対抗3200Mとかいうアホ企画が立ち上がり、ブラトレは走り切って優勝するのだが、それはまた別のお話。 ≫172二次元好きの匿名さん21/09/25(土) 21 16 21 ≫168 以上。ステイヤーになるはずだった名も無き芦毛へ part41~45はこちら ページトップ
https://w.atwiki.jp/140905580/pages/204.html
タグ一覧 このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart476~480)です。 SSまとめスレはこちら part1~10はこちら part11~20はこちら part21~30はこちら part31~40はこちら part41~45はこちら part46~50はこちら part51~55はこちら part56~60はこちら part61~65はこちら part66~70はこちら part71~75はこちら part76~80はこちら part81~85はこちら part86~90はこちら part91~95はこちら part96~100はこちら part101~105はこちら part106~110はこちら part111~115はこちら part116~120はこちら part121~125はこちら part126~130はこちら part131~135はこちら part136~140はこちら part141~145はこちら part146~150はこちら part151~155はこちら part156~160はこちら part161~165はこちら part166~170はこちら part171~175はこちら part176~180はこちら part181~185はこちら part186~190はこちら part191~195はこちら part196~200はこちら part201~205はこちら part206~210はこちら part211~215はこちら part216~220はこちら part221~225はこちら part226~230はこちら part231~235はこちら part236~240はこちら part240~245はこちら part246~250はこちら part251~255はこちら part256~260はこちら part261~265はこちら part266~270はこちら part271~275はこちら part276~280はこちら part281~285はこちら part286~290はこちら part291~295はこちら part296~300はこちら part301~305はこちら part306~310はこちら part311~315はこちら part316~320はこちら part321~325はこちら part326~330はこちら part331~335はこちら part336~340はこちら part341~345はこちら part346~350はこちら part351~355はこちら part356~360はこちら part361~365はこちら part366~370はこちら part371~375はこちら part376~380はこちら part381~385はこちら part386~390はこちら part391~395はこちら part396~400はこちら part401~405はこちら part406~410はこちら part411~415はこちら part416~420はこちら part421~425はこちら part426~430はこちら part431~435はこちら part436~440はこちら part441~445はこちら part446~450はこちら part451~455はこちら part456~460はこちら part461~465はこちら part466~470はこちら part471~475はこちら part476~480はこちら part481~485はこちら part486~490はこちら part491~495はこちら part496~500はこちら part501~505はこちら part506~510はこちら part511~515はこちら part516~520はこちら part521~525はこちら part526~530はこちら アダルトコンテンツは乗っけると最悪wiki削除なのでやばそうだなとおもったらリンクかスレ位置を置いておいてください(主にルドトレ) リンク例は編集画面にてコメントアウトしています。 目次 目次おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part476【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part477【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part478【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part479【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part480【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part476【TSトレ】 ≫26シチトレ幻覚マン21/11/21(日) 00 05 47 もうすっかり、暗くなった夜道を重い身体を引きずるように歩く。 ここ最近の私は、師走に向けての調整や、マイルCSに向けての練習で、すっかり日が暮れてしまって疲労困憊の日々が続いていた。 今度のG1は、私の得意な条件。期待も注目もされていて、正直言って、精神的にも少しキていた。別に負けるつもりはないが、一番人気の重圧は、私の心にのしかかっていた。 正直自分のことで精一杯で、そのせいかあまりシチーを見てあげられない。 申し訳ない限りだ。幾らシチーがドリームトロフィーに移行したからと言って、私がレースデビューしたからと言って、本業は彼女のトレーナーだ。 私には、彼女を導く責任がある。それに・・・・。 「寂しい・・・・。」 単純に、彼女と過ごせてなくて寂しい。 もちろん、同じ家で寝泊まりしている以上、朝には彼女の顔を見るし、晩ご飯も一緒に食べる。だけど、二人で喋る時間は少なくなっていた。 朝は忙しく余裕はない。夜は疲れて眠ってしまう。 だから、ふたりでゆったりと過ごす。そんな時間は、最近ほとんどなかった。 「さびしい、さびしいな・・。」 頭では考えないようにしていたのに、言葉にしてしまったら余計にそう感じてしまう。 今まで一人なんて慣れていた、ずっとそうだったから。今もそのはずなのに・・・・。 秋の夜長に吹く寒い風は、私の身も心も冷やしていった。 27シチトレ幻覚マン21/11/21(日) 00 06 25 「ただいまぁ・・・・。」 誰もいるはずもない玄関に声を掛ける。 今日のこの時間は、まだシチーは帰ってきていない。 ドラマの撮影でここ最近は忙しいらしい。 帰ってこない返答。 分かっていたけど、堪えるな…。 前を見ると、部屋の灯りが目に入っていた。 「っ! どうしたん?」 アイツは帰ってくるなり、アタシに抱きついてきた。 何時もは優しいハグなのに、今日の それは強くて、震えていた。 顔は見えない。けど、辛うじて声は聞こえる。 「…とりあえず、おかえり。」 「…ただいま。」 シャワーを浴びながら、私は物思いに耽っていた。 (…保護者失格…だね。) シチーだって疲れているんだ。心配させて、パフォーマンスを下げる訳にはいかない。 この1年間。私はシチーに助けられっぱなしだった。 本当は私が助けないといけないのに、このざまとは…。情けない。 (けど、嬉しかったな…。) 28シチトレ幻覚マン21/11/21(日) 00 08 44 シャワーから出ると、食卓には料理が並んでいた。 「お疲れ様、食べよっか。」 シチーはエプロンを畳みながら言った。 「「いただきます。」」 食卓には、味噌汁と鶏むね肉のソテーにサラダ。そしてご飯が並べられていた。 「この家に来てから、何時もアンタが料理作ってくれてたからね。たまにはアタシも作らないと。」 味噌汁は私のとは違う味だったけど、心が落ち着く味がした。 「美味しい…。」「そ。良かった。」 「片付けは私がするよ。」 「良いから、アンタは座ってな。」 「けど…。」 「だいぶ限界みたいだし、今日ぐらいは休みな。」 シチーにソファに座らされて、私はただボーッとしていた。 心の中ではシチーへの申し訳なさと己の情けなさがグルグルと回っていた。けど、不思議と肩の力は抜けていた。 洗い物が終わったのか、シチーは私の隣に座った。 「…ごめんね、シチーも疲れてるのに。」 「疲れてるのに何言ってんの?良いからこっち向きな。」 シチーが両手を広げる。 「ほら。」 シチーが抱きしめる。 「言ったじゃん、一緒に行こうって。アタシは頼りないの?」 「いや…。」 「なら、しんどい時くらいアタシに甘えてこいっての。」 心の中の隙間が埋まるような、そんな心地だった。 29シチトレ幻覚マン21/11/21(日) 00 08 58 「シチーと居ないと寂しい。」 「…アタシも。」 「私、弱くなったね。」「シチーが居ないと、ダメになってる。」 「何言ってんの、アタシをそういう風にした癖に。むしろ、その方が良いよ。 アタシばっか寄りかかってたから。アンタにも頼って欲しかった。」 結ばれた手は、固く握られていた。 ≫57DK4CHTRPG⑥1/1121/11/21(日) 00 24 10 「さて、決戦フェイズです。決戦フェイズはこのコロッサルマップを使用します」 「おー、なんか立体的」 「縦4横2の8エリアが、幾層にも重なっているのが特徴ですね。コロッサルは数々の部位がそのマップ内に配置され、ハンターたちはどこに位置取り、どこを狙うのかを、立体的ながらも非常に直感的な感覚で楽しむことができます」 「たしかに、1m単位とかで調節しなくていいという点ではわかりやすいのに奥深そうですわね」 「コロッサルハンターの面白みはこのマップを使用した戦闘システムの妙にある、といっても過言ではないかもしれません」 58DK4CHTRPG⑥2/1121/11/21(日) 00 24 40 「では、マップに関する用語の解説をしましょう。今覚えきれなくても出てきたときに再確認すれば大丈夫ですよ」 「まず、重要なのが高度という概念。エリアの塊1層毎に下から高度1,2、…と上がっていきます。エリアにはそれぞれ1-1や3-4などの番号が振られていますが、1つ目の数字が高度を表します。そこから派生して、地上・空中の区別として基本的に高度1が地上、高度2以上が空中です」 「高度4までなの?」 「いえ、紙面の都合上、また普段はあまり必要がないので省略されていますが高度10だろうが高度999だろうが───もっともそこまで上がるとフレーバー的にはハンターラインやそもそも純粋な高さの問題があるでしょうが───データ的には全て存在します。高度6ぐらいまでは立ち回り次第で普通に使用しますね」 「次に近距離、遠距離の概念です。各高度のエリアの内、実線で囲われている外側の4エリア───エリア番号で言えば1、4、5、8が遠距離、内側の点線で区切られている4エリア───2、3、6、7が近距離です。近距離・遠距離には基本的に例外は無く、様々なスキルの条件にもなっているので気を付けてください」 「もう一つ、前面・背面と左右の概念です。これは1、2、7、8が前面、3、4、5、6が背面で、1、2、3、4が右、5、6、7、8が左です。ハンターはあまり参照しませんが、コロッサルの攻撃範囲に使われる場合があります。まあ指定されたときに気にするぐらいで大丈夫でしょう」 59DK4CHTRPG⑥3/1121/11/21(日) 00 25 04 「では次にハンターに関する用語の解説ですね。ハンターが管理する必要のあるパラメータは3つ。ダメージ、AP、人間性です。後は共通リソースとしてマテリアルがあります」 「ダメージ?HPとかじゃないんだな」 「ええ。何せハンターはコロッサルから計4ダメージを受ければ即死亡ですから。いかに超人的なハンターといえど圧倒的かつ絶望的な質量差はどうしようもありません。計1ダメージで軽傷、2ダメージで重傷、3ダメージで致命傷、4ダメージでコア破壊です」 「えーと、ダメージ軽減と回復を人間性かRMでできるんだっけ?」 「はい。それぞれの説明で詳細を話します」 「続いてAPです」 「アクション・ポイント?」 「おそらく。確かルールブックには正式名称の説明がないので」 「ええ……」 「APは基本的に行動すべてに必要になるコストです。毎ラウンドの開始時に[最大値]点回復します」 「……マイナスになる場合がある?」 「その通りです。1以上からならマイナスまで使用することができます。ラウンド開始時の回復は全回復ではなくあくまで[最大値]点回復なので次Rからの前借ともいえますね」 「そして人間性。判定後に1点使用で各判定につき1回だけ振りなおし。また、任意のタイミングで1点につき1ダメージを回復でき、ダメージを受ける際には2点につき1ダメージを軽減できます」 「基本的には受けた後に回復する方がコスパいいけど、致死ダメージを受けるときには無理やり軽減しなきゃいけない場合もあるってことか」 「1ダメージ蓄積してるのをほったらかしてたら3ダメージ飛んできて泣きを見ることもありそうですわね」 「人間性が0になるとどうなんの?」 「戦闘終了まで除外され、戦闘終了時にコロッサル化します。つまるところ即ロストです」 「ですってテイトレ」 「あこがれはとめられねぇんだ」 「最後にマテリアル。SRMとRMの2種類があり、それぞれスキルのコストなどに使用します。また、RMはいつでも2個につき1ダメージを回復でき、被ダメージ時にも2個消費するごとに1ダメージを軽減できます。いつでも1SRは3RMに変換が可能です。逆はできません」 「はぇー。軽減はマテリアルの方が効率いいんだな」 60DK4CHTRPG⑥3/1121/11/21(日) 00 25 27 「さて、決戦フェイズの開始時に初期配置があります。本来は地上の遠距離───大抵は高度1になりますが、該当するエリアの内からPCそれぞれが好きな場所に初期配置をしてもらいます。……が、今回は初めてであることと、先程の演出から全員1-1に配置してもらいます」 「決戦フェイズの流れを紹介します。基本的に①クリアリング→②ワーニング→③アクション→④ジェノサイド→⑤チェックの①~⑤を1ラウンドとし、それを繰り返します。終了条件はPCの全滅か、コロッサルのメインコアの破壊。……一応逃走というのもありますがまあ本当に特別な事情が無い限りしないでしょう」 「今回はメインコアが分かってるんだっけ?」 「はい。サブコアも分かっています。ああ、コロッサルの部位の説明もしなければなりませんね」 61DK4CHTRPG⑥5/1121/11/21(日) 00 25 53 「コロッサルの部位は基本的にコアを外殻が覆っています。外殻の下のコアまで破壊して部位を完全に破壊したことになります」 「コロッサルの部位は大きく5種類。まず1つ目が破壊することでコロッサルを討伐できるメインコア。今回は頭部が該当します」 「まあガッツリ目みたいなコアあったもんな」 「壊してくれーっていってたもんね。元ネタは別にそんなの関係なかったけど」 「2つ目がサブコア。全て壊しておくと、メインコア破壊時にSSRM(スピーシーズ・スペシャルレア・マテリアル)を獲得できます。SSRMは使いきりで特殊なギアやスキルが獲得できるものでして、まあ完全クリア報酬とでも思ってください。今回は胴体、そして左右の前肢です」 「余裕があったら壊しときたいって感じか」 「ただし深追いは禁物、ですわねそこに注力しすぎて危機に陥たら目も当てられないですからね」 「3つ目はクラック。コアのエネルギーに耐え切れず、ヒビが入ることで弱点となってしまっている部位です。そして4つ目は露出コア。リクラフトした外殻で発達しすぎたコアを覆いきれなかった部位で、外殻が無い分大抵破壊しやすいです。この2つは公開情報なので、元からコロッサルマップに記載されています。(C)がクラック、(露)が露出コアです」 「さっさと壊しときゃ有利になるかもって感じか」 「ええ。外殻を破壊すればRM2個が、コアを破壊すればSRM1個が手に入るので、リソースを手っ取りばやく補充したいときに狙うといいでしょう」 「最後がガード部位。勿論コロッサルだってむざむざメインコアを壊されはしません。メインコアがダメージを受けるとき、ガード部位があるなら代わりにその部位がダメージを肩代わりします」 「非公開情報なのか?」 「ええ。コロッサルの情報として報酬に設定する場合もありますが今回は非公開です」 「では、詳しい流れはやりながら説明しましょう。いよいよ決戦フェイズスタートです」 62DK4CHTRPG⑥6/1121/11/21(日) 00 26 28 「まずは①クリアリング。APを[最大値]点回復し、【着地】の確認を行います」 「着地?」 「空中にいるハンターはクリアリングに着地を宣言することで、直下の地上に移動することができます。なお、空中で使用できる移動スキルが1つもないPCは必ず着地をする必要があります」 「だってよフクトレ」 「多分この構成マジでロマン砲なんだよな。今から分かるだろうが」 「たまには介護される経験もしてみては?あなた色々ビルド組んでも結局サポート詰めるじゃありませんの」 「次に②ワーニング。コロッサルはその巨大さ、動作の大振りさからある程度の行動予測ができます。④のジェノサイドで使用される技と範囲、そして使用部位とダメージがPCに公開されるんです」 「ははーん、事前にその部位を壊せば阻止できるんだな?」 「その通りです。また、範囲も分かるので無理そうな場合はその範囲から離れる、なるべく各PCが分散するなどの対処もできます。今回のジェノサイドは《広範囲爆撃》。使用部位は頭部で、高度1全てに2ダメージを与えます」 「メインコアじゃねーか」 「まあ今回は説明用として作った部分も強いコロッサルなので……。ちなみにメインコアを使用したジェノサイドは外殻を破壊すれば止めることもできますが、今回に限ってはガード部位の存在によって十中八九ジェノサイドは起こると思ってください」 「つまりジェノサイドの時に高度1にはいないようにって感じか」 「そしてもう一つ。重要な要素として牽制攻撃があります。コロッサルはハンターの行動阻害を目的としてリクラフトによる小技を使用してきます。対象のハンターの行動開始宣言をトリガーとして発動するのですが、その対象もここで決めるんです。牽制攻撃の回数はPC人数-2回、つまり今回は2回ですね」コロコロ [?][?] → ??? ??? 「……あー」 「…やめてくださいません?GMがクローズドダイス(非公開で振ったダイス)にするマイナスの反応ほど怖いものはないんですのよ?」 「対象は分からないんだ」 「ええ。なのでどの順番なら影響が少ないか、というのも考慮しなければなりません」 63DK4CHTRPG⑥7/1121/11/21(日) 00 26 49 「さて、次がラウンドの見せ場、③アクションです。PCから1人ずつが順番にアタッカーとして行動を行います。アタッカーが行える行動は2つ、移動・攻撃です」 「さっきの牽制攻撃は対象がアタッカーになった瞬間って感じか?」 「ええ。では行動を順番に説明しましょう。移動はそのまま移動スキルを使用することです。水平は同じ高度の隣エリアへ、上下は同じエリア番号の上下高度へ書いてある数字分移動できます。隣接は上下水平関係なく隣接するエリアに移動できます」 「私のスキルに[移動:裏]とか書いてあるんですけれども」 「それは“同高度の隣接していないエリア”ならどこへでも行けます」 「うわやっぱ変な動きしてる」 「しかもこれ多分毎ラウンド確実に使いますわよ」 「次に攻撃。これも攻撃スキルの使用です。攻撃スキルと対象部位を指定し、基礎消費APと攻撃スキル消費APの合計を消費して発動し、命中判定を振ります。一連の詳細は実際に攻撃が行われたときに説明しましょう」 「射程範囲は1だと……隣のエリアまで?」 「いえ、違います。射程範囲1は自身の存在するエリアにある部位しか対象にできません。射程範囲は“自身のエリアから数える”か“コロッサルの部位も1エリアとして数える”かのどちらかを意識すれば分かりやすいでしょう。多分前者の方が意識しやすいです」 「そう考えるとフクトレの1~3ってやばいな」 「このコロッサルなら位置調整すれば高度1からどこでも狙えちゃうね」 「まあ今回高度1が攻撃対象らしいんだがな」 「ドンマイ」 「そして、アタッカーか否かに問わず行えるのが支援。判定を補助するものは判定前に、タイミングが指定されているものはその時に、そしてそれ以外は任意のタイミングで誰にでも行えます。ただし1つの行動に際する支援は本人を除き2人まで、同じ行動に2回以上の支援はできません。特に注意が必要なのはフクトレさんの《ダブルドライブ》です。振りなおしという効果の都合上例外的に判定後での使用ができますが、支援人数や回数の制限に含まれるため、その判定には本人を除き1人までのみ支援を行っており、かつ本人が支援をしていないことが条件となります」 「さっきから俺やたらと言及されるんだよな」 「そんだけ変なビルドなんでしょ」 64DK4CHTRPG⑥8/1121/11/21(日) 00 27 07 「細かいところは実際にやっていきながら説明しましょう。では記念すべき初セッション第1ラウンド第1アタッカーを決めてください」 「じゃあ俺が行っていいか?」 「お、テイトレ。リーダーだから?」 「いや、それもあるけど多分がっつりサポート型で、攻撃に支援消費マイナスがついてるなら一番最初に動いた方がいいだろうなって」 「おーそれっぽい」 「いいんじゃないですの?」 「よし、俺がアタッカーで」 「あ、じゃあ牽制攻撃です」 「えぇ……いや1/2とはいえ……」 「…こうなるだろうなという意味を込めてのさっきの反応です。コロッサルは大抵牽制攻撃を2種類備えています。そしてその1つが……《爆撃リクラフト》、高度1全てに1ダメージです」 「は?」 「いや初っ端に撃っていいもんじゃないですわよ」 「まあ待ってください。牽制攻撃は移動スキルで攻撃範囲から逃れることで回避ができます。ただしその移動スキルの使用には回避判定で成功する必要があります」 「成程……ちなみに複数の移動スキルを組み合わせることは可能ですの?」 「ダメですね。1回の移動スキルで範囲外へ移動できる必要があります。ちなみに移動スキルじゃなくても移動効果を持つ自身ないし他人の支援スキルで範囲外に逃れられれば回避できますよ。他人から支援で移動させてもらう場合は移動させる側が回避判定を振ります」 「……1ダメージなら許容できるか……?」 「あっ、地上でしか移動できないおじさんだ」 「私の支援で打ち上げてさしあげましょうか?」 「マジでやめてくれ」 「あっ、判定への支援もそれぞれできますよ。ただし同一タイミングでの回避になるので複数対象への同時支援はできませんが。では各々移動するか、移動する場合何でどう移動するかを決めてください」 「そういえば回避失敗した場合はその移動は……?」 「できません。副次効果が移動の完了後発生する場合はそれもダメです。勿論APは消費されます」 「うひー」 65DK4CHTRPG⑥9/1221/11/21(日) 00 28 09 「俺は《フィールドムーブ》で2-1に移動する」 「私は《ライジングストーム》で2-1へ」 「俺は《キャットリープ》で3-1だな」 「……回避しない」 「おお……」 「漢を見ましたわ」 「支援はどうします?」 「各々自分にでいいんじゃない?」 「そうさせてもらいますわ」 「では回避をどうぞ。目標値は11です。あ、武装データの判定補正は回避に乗りません」 テイトレ : 《フィールドムーブ》+《フォローフィールド》[1-1]→[2-1](消費AP3) [1][3][5] → 9 + 1 = 10 / 失敗 マクトレ 《ライジングストーム》+《フォローフィールド》[1-1]→[2-1](消費AP5) [1][3][3] → 7 + 1 = 8 / 失敗 ブラトレ 《キャットリープ》+《フォローフィールド》[1-1]→[3-1](消費AP3) [1][5][3] → 9 + 2 = 11 / 成功 66DK4CHTRPG⑥10/1221/11/21(日) 00 28 29 「お前ら何なの?」 「2dの期待値は5だから3dの期待値は7.5なんだよ(白目)」 「助けてくださいませ!助けてくださいませ!」 「…《ダブルドライブ》できるぞ?」 「……じゃあ比較的被害の大きそうなマクトレでいいよ」 「御姉様……」キュン 「しょーもな」 マクトレ 《ライジングストーム》+《フォローフィールド》+《ツインドライブ》[1-1]→[2-1](消費AP5 / フクトレ2) [6][1][2] → 9 + 1 = 10 / 失敗 「ブン殴っていいか?」 「暴力反対ですわ!」 「いや殴られても文句言えないぞコレ」 「じゃあ仲良く1点ずつ喰らって手打ちにしてください」 「「「グエーッ」」」(テイトレAP16→13, マクトレAP19→14, ブラトレAP17→14, フクトレAP12→10 / テイトレ マクトレ フクトレに1点ダメージ) 67DK4CHTRPG⑥11/1221/11/21(日) 00 28 47 「気を取り直してテイトレさん行動をどうぞ」 「フフフ……失敗を見越して《マテリアルマイニング》で回避しなくてよかったよ」 「ひどく情けないんだよな」 「リーダーの姿か?これが……」 「うるさいうるさーい!《マテリアルマイニング》で1-2へ!その後1RM使って《フリーウォーク》で2-2に!」(AP13→AP12, RM6→6) 「あっ勝手にRM使いやがりましたわ!」 「収支±0だからセーフだもん!《アクセルゲイン》!……いや《パワードジャブ》で頭部狙いで」 「うわぁ!いきなり落ち着くな!」 「いやまあ……ガードされてるの分かってるなら人間性捨てるほどじゃないかなって」 「《ギアチェンジ》はどうします?」 「あぁあったね……じゃあ威力+5の方で」 「では目標値11の攻撃判定をお願いします。判定支援もこのタイミングでどうぞ」 「じゃあ自分に《アヴァランチ》。余裕があるなら支援をおくれー」 「あるわけねぇだろ。どっかの誰かさんのおかげでな」 「ほんとですわ。まぁ私は余裕なんですが。《フォローフィールド》どうぞ?」 「こいつ……」 「じゃあ俺も《フォローフィールド》送るかー」 「よーし初攻撃判定頑張っちゃうぞー」コロコロ 《パワードジャブ》+《アヴァランチ》+《フォローフィールド》*2 (消費AP3 / マクトレ ブラトレ各2) [6][2][2] → 10 + 6 = 16 / クリティカル 「おおー、補正の暴力」 「これがリィンフォースの強みよ!軽さと判定補正は伊達じゃない!クラフターの支援も併せて倍も倍!」 「ではダメージ計算ですが、武装データの威力とオプションの威力加算、そして達成値を合計したものが最終ダメージとなります。しかし今回はクリティカルしたので最終ダメージ2倍です」 「2倍!?」 「はい。諸々計算して(10+5+5+16)*2=72点ですね」 「支援効果30って大したこと無さそうだな」 「多分感覚バグってるんだと思うな」 68DK4CHTRPG⑥12/1221/11/21(日) 00 29 09 「では肝心のダメージですが……そうですね、テイトレさんのまだ体を慣らすような、しかし完璧な角度と速度で打ち込まれた一撃を、右前肢が引き受けます。かなりの範囲が壊れましたが、外殻全損には至っていないようです」 「『…やっぱり一筋縄ではいかない、か』」 「『まだ始まったばかりですわ。初撃としてはこれ以上ないものだったと思いますわよ?』」 「『うし、俺らもそれに続くか』」 「こいつら既にダメージもらってる組なんだよな」 「「「うる[さいな/せぇよ/さいですわね]」」」 「まあまあ。さて、アタッカーの大体の流れは分かったと思います。続けていきましょうか」 (テイトレAP12→9 / マクトレAP14→12 / ブラトレAP14→12) (右前肢 外殻 ??? → ???) 続く ≫85シチトレ幻覚マン21/11/21(日) 00 46 22 「今日はポッキーの日ということで、こんなものを用意したよ。」 家の食卓の上には、溶かしたチョコとクッキー生地の棒が並べられていた。 「自家製ポッキーを作ろうと思ってね。まぁこれってほとんどヤンヤンつけボーなんだけど。」 「ヤンヤンつけボーって何それ?」 「ヤンヤンつけボー知らないの…。この歳でジェネギャプを感じるとは思わなかったよ……。」 「何落ちんでんの…。そんなの良いから、早く食べよ。」 チョコをクッキーの棒に潜らせる。すると、チョコにコーティングされていく。 これに、色んな物をトッピングしていく。 シナモン、グラニュー糖とか色々。 アタシとトレーナーは、しばらくそのポッキー作りを楽しんでいた。 「おっと危ない。」 落ちそうになったアタシのチョコを手で受ける。 「あ〜あ、汚れちゃった。けど勿体ないし…。」 トレーナーが、指に着いたチョコを舐め取った。 「ちょっと、トレー…。」 …何故か動揺してしまった。 トレーナーの指に、舌が触れる。 行為自体ははしたないが、別に下品な舐め方ではない。けど、何故か目を離せないでいた。 86シチトレ幻覚マン21/11/21(日) 00 47 09 「ねぇ、トレーナー。」 シチーがチョコの着いたクッキーをこちらに向けていた。 垂れそうなほどのチョコに驚いて、手で受けた。 「ちょっと、シチー。」 「いいから、食べな?」 誘われるままに、クッキーを口に運んだ。 食べたクッキーは甘くて、美味しかったが、あまりのチョコの多さに、手だけじゃなく、口周りも汚れてしまった。 「もう、シチー。汚れちゃったじゃん。」 口の周りのチョコを舐め取ろうとした時、シチーの顔が大きく近づいた。 「んんっ!?」 唇が合わさる。 口内が溶け合って、さらに甘く、蕩けていく。 …シチーのスイッチの入った、勢い重視のキス。 私の頭に、糖分とそれ以上に甘い空気のモヤがかかった。 「んっ、はぁ。」 「…だめじゃん。口、こんなに汚して。」 いきなりなキスと口内の甘さでクラクラしている私に、シチーは一旦唇を離した。すると、シチーは舌で、私の口周りのチョコの汚れを拭っていった。 柔らかくて、少しザラザラした覚えのある感触。くすぐったいような、気持ちいいような、妙な感覚を覚えて、私もスイッチが入ってしまった。舐め取ったシチーの口に、唇を重ね、その甘さを共有していた。 ひとしきり終わって、どちらともなく離れると、シチーは言った。 「そういや、ポッキーの日なのに、まだやってなかったね。」 シチーは指が汚れるのも厭わずに、クッキーの両端にチョコをつけた。この先のことは容易に想像できる。 「ポッキーゲーム。しよっか。」 シチーが妖しく微笑んで、私はそれを受け入れた。ただただ甘い。そんな時間を。 ≫103二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 01 07 19 (あのトラックに乗っている方がイクノディクタスさんのトレーナーさん…確かに私より小 さ…いや小さいとかの次元じゃありませんね?まさか100cmにも満たない方がいらっしゃったなんて…世界は広いです) とても小さいが腕は確かな蹄鉄師兼エンジニアのトレーナーが居るという話を聞いた私は、機械修理を頼めないかと思いイクトレさんを訪ねたのでした。 (生徒達に可愛がられて身動きが取れないようです…やっぱり小さいとああいったことはあるんでしょうね) 私も小さな体になってからは生徒達やブルボンに撫でられたりするようになりました。親しまれるのは嫌ではないのですが、一応25歳の大人としては少し思うところが無いわけではありません。 (でもあの人は気にしてないみたいです。強い人ですね) そんな事を考えながら私は声をかけました。 「あの…イクトレさんですよね?私はミホノブルボンのトレーナーをしてる者です。機械の修理をしてくださると聞いたのですが…」 「👋」 『何を修理して欲しい?』 「はい、これなのですが…」そういって私はストップウォッチを差し出しました。 「防塵・防水で高機能の物だったのですが、一ヶ月程で壊してしまって…」 「😮」 『どうやったらこうなるの?』 「ああ…説明するより見てもらった方が早いと思います」 そう言って私はあらかじめ用意しておいた100均に売ってあるタイマーを取り出し、素手で触ってみました。するとみるみる黒い煙を上げていきます。 「😲」 「こんな風に素手で機械に触ると壊れてしまって…すみません職人の方の目の前でわざわざ物を壊すような事をして」 「👌」 『おまけにそれもいっしょに直していい?』 「え、良いんですか?」 「👍」 『直したら取りに来て』 「ありがとうございます!連絡をいただければすぐに向か…イクトレさんの工房って機械がたくさんあると聞きましたが大丈夫でしょうか?」 「👌」 「ありがとうございます!絶対何にも触らないように気をつけます!」 その後ストップウォッチとタイマーはたった数日で完璧な状態で修理されました。あの体でこれほどの物を作れるイクトレさんの腕に感激した私はその後もブルボンの蹄鉄の調整や機器の修理の為、何度も工房に足を運ぶようになるのでした。 終わり ≫130二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 02 04 06 トレセン学園生徒会執行部の朝は早い。 「まぁ好きで始めた仕事ですから」 最近は中々休みが取れないと愚痴をこぼした彼女は、トレセン学園生徒会執行部に一般部員として所属しているウマ娘だ。 「最近は外部からの突き上げも多くなってきた。やれ行動隠しだの怪異とはなんだふざけているのかだの……。まったくこっちの事情を知りもしないで……」 歯に衣着せぬ言動だが、今回取材に協力してくれたのはそのような事情があるからなのだろう。 それにしても、まだ日も昇ってない時間である。一体これから何が行われるのだろうか。 彼女にいくつか質問をしてみるものの、「見ていれば分かる」「というか説明できる気がしない」の一点っ張りだ。やはりトレセン学園には閉鎖的な面もあるのかもしれない。 そして付いてきて欲しい、と請われてきたのはトレセン学園の校庭だった。 遠目から見ても異様な熱気に包まれていたが、近づくほどに更に妙な悪寒までしてくる。 ふと顔を上げれば、数百名近い人が集まっていることに気付く。その誰もがまるで欧州から迷い込んだ時代錯誤の騎士団か、はたまたカルト教団かとばかりに顔を特徴的な頭巾や兜で隠している。あまりの光景に少しめまいがした。 「これは報復を避け……あー、決まりになっているから」 先導してくれていた彼女は、そう言って私に顔を完全に覆い隠す三角頭巾を渡した。見れば彼女もいつの間にか顔を隠している。 それにしても、なぜ先ほどはこれだけ人がいることに遠目から気付かなかったのだろうか。色々と疑問に思いながらも、渡された三角頭巾を被る。勿論この空気に気押されたわけではにないが、決まりであれば仕方ないだろう。 「そろそろスピーチが始まる」 スピーチ? 思わず聞き返すも、彼女はただ前を見るよう示すだけだった。 「訓示っス!」 見れば、校庭に設置されたお立ち台に昇った、竹刀を持ったウマ娘──勿論しっぽや耳も覆っているのでおそらくだが──が、声を張り上げている。言葉に耳を傾けてみたが、この場にあるのが場違いなほどごく普通な、風紀委員らしい内容だった。 131二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 02 04 47 そして、そのウマ娘の番が終わったのだろうか。次その台に立ったのは、彼女より長身のウマ娘だった。すると、一斉に緊迫感が満ちた空気になる。 「ではこれより────第54次、トレセン学園浄化作戦を開始するッ!」 「「「うおおおおおおお」」」 浄化作戦、とは大層な呼び名である。それにしても第54回とは。伝統行事のようなものなのだろうか? 「伝統行事ですか……ふふっ、面白い表現ですね」 先導してくれていた彼女に聞いてみたところ、このように返された。トレセン学園の伝統行事という認識で間違いないのだろう。 なるほど。かのトレセン学園ともなれば、水面下の犯罪や不審者、そこまでいかなくとも校則に反するような生徒というのも相応な人数がいるのだろうか。それにしても随分と大げさな気がしないでもないが、これも生徒の安全を守ろうという気概の表れなのかもしれない。 「今回の浄化作戦はトレセン学園生徒、及び職員だけではなく外部からの協力者も多数参加してくれている! ただし安全上の問題から匿名のため、独自の符丁であることは留意してほしい! ではまずその紹介から行う!」 「「「「は!」」」」 「クールグラトレ剣の友修道騎士会、総勢34名参陣!」 「カイタイギ・ヨ・ウシャ騎士団、総勢11名参陣!」 「聖ゴルシチ騎士団シチトレ派軍団、総勢25名参陣!」 「カレン騎士団、総勢245名参陣!」 「「「うぉぉおおおおおお!」」」 校庭は異様な熱気に包まれている。 頭がどうにかなりそうだったが、「匿名」「独自の符丁」という言葉を思い出す。 要するに演じ物、というわけではないがこれも行事の一環なのだろう。そう考えればこの恰好や、この異常な熱気にも納得がいく。 あるいは、これ自体が行事となっているためだろうか。確かにこうした催しが定期的に行われているのなら、生徒会執行部や風紀委員といった組織にも人が集まりやすい……あるいは、人を集めるために行っているのだろう。 1人納得していると、どうやら集会は終わりと告げたようで、執行部員たちは竹刀や槍のように見える棒や巨大な車輪を手に、次々と学園中に散らばっていく。やはり祭事のようなものなのだろう。 132二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 02 05 23 とりあえず取材協力者の彼女について行くが、トレセン学園内はこのような時間帯であるにも関わらず、まさにお祭り騒ぎというような形相だった。 「はっはっは、今日は大分豪勢だな」 「出たな怪異欲望しか喋れなくなるお化け……! サザエみたいなふざけた頭しやがって、今日という今日はトレセン学園から叩き出し……グワーッ!?」 「一般部員A―ッ!」 「ほんとはナマモノ本も、めっちゃ読み……たい!」 「貴様裏切り……グワーッ! く、私も読みたいッ! 実は一回処分前に読んだしまたしたいッ!」 「ふっふっふ、愉快愉快」 「おのれ邪悪な怪異がぁああああ! 皆正気を保て! 奴は仲間割れを狙……タイトレのおっぱい!」 「失礼な。私はただ、欲望に正直になるべきと教えているのだよ。それに欲望をぶちまけて慌てる人間を見るのが私の趣味でね……!」 「くっ、タイトレのBIG90ッ!」 「揉みたいとかその手の欲望が出てこないのはなんか逆に潔いな君……。ではさらばだ!」 「タイトレのタイトレッ!」 ここが地獄だろうか。 なぜか欲望を声高に叫ぶ部員達が、サザエのような巻貝の被り物を付け、パンツ一丁の不審者を追い回している。 傍らの彼女に聞いてみると、暫く天を仰いだ後、ストレスであのような言動をしているのだろうと説明を受けた。なるほど、先ほどのような変態と日夜争っていればこうもなるのだろうか。 なんとなく、普段執行部や風紀委員があまりマスコミの取材を受け入れていない理由が分かった気がした。 それからは特筆することもなく、この行事は終わった。なぜかお札を持たされたり、特別何かあるようにも見えないがそちらには行けないと引っ張られたり、鏡に近寄ろうとしたところをいきなり蹴り飛ばされたりといったことはあったが、別段何があったわけでもなかった。 立ち入り禁止だと言われた場所も多く、いっそこれらも取材者へのいやがらせにも思えてしまう。しかし、この熱気に包まれた行事を想えば、彼女らなりのパフォーマンスだったのだろうか? 疑問は尽きないが、今回の取材に関しては結局以上のような結果になり、編集長から大目玉を食らう事になったのであった。 うまぴょいうまぴょい ≫150二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 03 40 31 トレーナー、 レースを走るウマ娘達にとって必須の存在。 それも中央のトゥインクルシリーズともなれば猶更で。 熱血な人もいれば、理知的な人もいて、ほんわかした人がいれば厳しい人もいる。 走り方や適正、体質に至るまで千差万別のウマ娘にとって大事なのは能力の上下よりウマ娘である自分への理解と相性なのは、トレセン学園の常識。 さて、かくいう私の担当トレーナーさんはというと 「さあ今日も今日とてトレーニングの時間がやって来たわ!!ウマ娘ちゃんたちにとって至上の青春、その土台!ペペロンティーノにとっての唐辛子!ケフェオーレにとってのミルク!地味でも目立たなくても絶対必須、ここの差は塵だけど積もれば大山になるタイプの塵!!さあ、だからこそ、レッスゥゥゥゥンヌ、ワン!始めるわよパーマー!!」 今まさに私の目の前で意味があるのかないのかよくわからない言葉を早口でまくし立てている、 恐ろしいほど濃い顔をしたそっちの人です。 151二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 03 40 59 「今日も元気だねトレーナー」 「モチのロンよ!」 私の言葉にいつも通りに謎のポージングをしながらトレーナーさんは返す。 トレーナーさんの見た目を簡潔に述べるならマスカラやリップ等でバチバチに厚化粧したハイテンションのゴルゴ13。 よく言えば表裏のない人、悪く言うと鬱陶しい人。 テンションは乱高下で言いたいことは包み隠さずマシンガントーク(流石に社会人だからテンション全開にする場所は選んでるけど)。思いやりはあるけどいつだって直球勝負。やらかしやすいけどやらかしたら誠心誠意すぐ謝るし誤魔化しもしないから憎まれない、というより憎みきれない、なんというか台風みたいな人。宝塚を勝ったときなんかは大はしゃぎした挙句に気絶してた。 おまけにトレーナーとしてもかなり特殊な立ち位置で、奇策や博打みたいな戦法を好んで使い、そのためにG1をターゲットにして他のレースをいくつも使って大仕掛けをする。当たれば大勝ちするけど外れた時は大敗する、そんな感じの人。おかげでG1勝利は多い方だけど重賞勝利は少ない方というなんとも不思議な実績を持ってる。 これで御年42歳。あたしの担当をしてることもあって付いた仇名が「メジロ座の怪人」 いやその言い方はどうなのって思わないこともないけど、正鵠を得てるので何も言えなくなるのが現状 「さて、パーrrrマーッッ!いつもいつだってeverydays言ってることだけども、大逃げのアナタに最重要なのはスタミナと根性よ!と、いうわけでお馴染み階段トレーニングから始めるザマスよ!」 そんな中 「オッケー!トレーナーまずは10段からだよね?」 「オフ・コース!さあ今日もbluespringを゛っ゛始めるわよ!!」 そこは青春って言わないんだね、と思いながら気合を入れてトレーニングが始まりそうだった、正にその時 「うぇーい!パーマーにパマトレさんやっほー!今日も青春してる?アオハルってるー?」 聞きなれた親友の声が辺りに響いた。 152二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 03 42 14 その声を聞いて、私達は一旦始めようとしたトレーニングを中断する。 「お、ヘリオス?どしたん?」 私達の目線の先には予想通りに両手をぶんぶんと振るヘリオスの姿があった 「あ、ひょっとしてウチトレーニングの邪魔しちゃった!?」 「数分なら融通聞くからno problem。さあ、ラーメンタイマーよりも早く、よ、ヘリちゃん?」 トレーニング直前に来たことに気付いてヘリオスに対してトレーナーさんがフォローを入れる。相も変わらずこの2人の会話は嚙み合ってないはずなのに嚙みあってる。テレパシーでも使ってるのかなあ。多分トレセン七不思議の内一つに入ると思う。 「寛大なパマトレさんにマジ感謝!ってことでパーマー!」 顔の方向をトレーナーさんから私の方へ変えるヘリオス。 「近くにマジやばたんなカラオケ出来たんよ、だからパーマー!トレおわにいこー!ってことで予約!」 カラオケ、というとトレセン近くに出来たあの店だろうか。確かにあの店ならサービスも充実してたし、なんならカラオケ以外にも出来ることがいっぱいあった。丁度私も行きたいと思ってたところだし、ヘリオスの誘いを断る理由はない 「いいよ。丁度予定もないし、そうだよね、トレーナーさん?」 一応、トレーナーさんに確認を取る。こういうと、自分も行きたい、って言いそうな気がするけど 「そうね。いっそアタシも行きたいくらいよ」 予想通りにそういうトレーナーさん。この人はノリがいいと言うかノリで生きているところがある。なので遊びの誘いがあればそれがデートでもない限り自分が乗っかろうとする。 「相変わらずパマトレさん3150!!じゃ、一緒に行っとく?」 そしてヘリオスはそれを断らない。ヘリオスは一緒に楽しめる人が増えれば増えるほど喜ぶタイプだから当然の結果かも 「パーマーが良ければアタシも行くわよ!!なんなら先生やサブちゃんも誘って頂戴!!日本一帯も輪廻の果ても巻き込むくらいの意気込みでカラオケるわよ!!!で、どう、パーマー?ファイナルアンサー!?」 「イエス、かな?」 そしていつも通りのよくわからない(多分一生分からない)ノリで問いかけるトレーナーさんにいつも通りにオーケーを返す。これもいつもの光景。 153二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 03 42 39 「yeahaaaaaa!!!許可が下りたわよヘリヘリ!!」 「うぇーい!!じゃ終わったらパマトレさんもカラオケにトゥギャザーってことで!また後で、トレーニングガンバ!!」 トレーナーさんとヘリオスがエアハイタッチをするとヘリオスはこちらに手を振りながら去っていく。ヘリオスもこれからトレーニングがあるんだと思う。だから私はいつも通りに軽い激励を送ることにした。 「オッケ。ヘリオスもね!」 「りょ!」 ヘリオスの姿が見えなくなってから、トレーナーさんの方へ向き直る。そこを見ると、トレーナーさんは以前出演したバラエティ番組でやっていた鬼の形相(という顔芸)をして、私に話しかけてくる 「さ、再開するわよ。今日の地獄の窯を開く準備はオーケーアル?」 「青春じゃなかったっけ?」 そう聞くと、トレーナーさんは鬼の形相を変えずに話し続ける。間違いなくノリでやってるだけだけど。(ホントにおこると真顔になるし) 「青春是即ち地獄、故に青春とは天国、同じことよ!!」 何それ、そう笑って、私はまず今日の、いつも通りの天国兼地獄へ飛び込んだ ただ、いつも通りの日常が流れるこの日が、日常が変わるターニングポイントになるとは、この時の私は知らなかった。 ≫174二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 07 31 12 「ルドルフ、なんだか面白そうなもの貰ったんだー!」 そういう彼女は大抵厄ネタか、あるいは希望をもたらすパンドラの箱。今回は──── 「……飲むヨーグルト?」 「そう!ミドリナイダン?っていうのが入ってるんだって!」 「……」ウワー 嫌な予感しかしない。そう思いながらベッド横で転がっているカマライゴンぬいぐるみを手繰り寄せ厳戒態勢に入る。 「それじゃあ……飲んでみるね?」 こくり、と私が頷くと共に彼女が蓋をあけ、中身を飲む。 その姿もまた淫靡で……と、私は何を考えているのやら。 「……おいしいです……わ……あっ」 案の定危険物だったらしい。既に口調が乱れた彼女は、そっと自らのたわわなそれを見つめる。 「……念願の゛巨゛乳゛で゛す゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 突如として自らのそれを揉みだす彼女。 「……あれは」ミドリナイダンハイゴウトカナニカンガエテルノヤラ キカクシタヤツアタマオカシイ 二つのぬいぐるみからの罵言雑言を聞きながら、私は彼女を止めにはいるのだった──── ────途中からあまりにもスケベな声を出してきたルドトレは監禁された。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part477【TSトレ】 ≫8二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 07 48 23 「…ファイトレさん、こんにちは」 「あっ、ファイトレさんこんにちは」 「パルトレとウオトレか、こんにちは。」 開いた段ボールを前に珍しく義手を外し、片腕だけの姿を見せるファイトレに会ったのはウオトレ(親父)とパルトレの二人。 ウオトレは物珍しそうな顔を向け、パルトレは少し悩んでいるような反応をしたあと、彼女に問いかける。 「所で、貴方は義手を外して何をしているので?」 「ああ、これか。何、アイルランドから届いた新しい義手だよ。」 「…まさか壊したんですか?」『…坊主よ』 そんなウオトレからの疑問に笑いながらファイトレは答える。 「そんな訳はないさ。そもそもウマ娘のパワーでも壊れないくらいに頑丈だよ?届いたのは試作品の一つで使ってほしいらしい。」 「試作品って…実験体じゃないの。」 「そもそもそれは込みでつけてるから構わないよ。…それで、今から試しに使って見るのだけど、見てみたい?」 ファイトレからの問いかけに、二人はそれぞれ肯定の意を示した。 「…見てみたい!」『ふっ、好きにするといい』 「…私も気になるわね。」 「なら外に行こうか。こっちに来て。」 屋外に出た3人は、ファイトレが左腕を調整する間に、パルトレとウオトレは話し合う。 「どんな機能なんでしょう…」 「なんか今週のビックリドッキリメカみたいで俺は楽しみだよ。」 「えっ…?」 「あれ、知らない…?」 「…二人とも?用意できたわよ」 …ファイトレからの声に話を打ち切り、二人は彼女の方を向く。ファイトレは周囲を見回し左腕を突き出し、右腕で抑える姿勢を取る。 そして… 9二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 07 48 49 「ロケット、パーンチ!」 バシュゥ! その左腕が外れて飛んでいく、噴煙もなにも出てこそいないが、接続部のトレーサーの光がそれっぽく見える。 そのままソレは高く上昇し、高度数十mの所でくるくると小さく回りながら滞空し始めた。接続されたウマホには上空からの映像が。 …それを見ていたパルトレは口を開けて困惑し、ウオトレは目を輝かせて笑みを浮かべる。 「すげぇー!」 「なに、これ…?」 「技術部もまたあれなもの作るわね…」 おろした左腕を嵌め込みながらファイトレは呟いた。近くに置いていた段ボールから仕様書を取り出して見るファイトレ。 気になったウオトレはそれを見ようとして… 「うへぇ…」 …専門用語混じりの英文で書かれたそれに一瞬でその気が失せた。ウオトレはファイトレに視線を向ける。 「あー、『これはプランAとプランBの2つの内、プランBの物である。プランAはロケットと空気圧を利用した機構に、網膜投影の組み合わせを考慮したが複数の問題により断念。プランBのファンとバネ、端末接続式に切り替えた。暴徒鎮圧以外にもカメラドローンとしての使用を考慮し、また静音化にも成功している。これは日本のアニメ等より着想し…』ってとこかな。」 「かっけえ…ありがとうファイトレ!」『…』 少年のような反応を見せるウオトレに、やんわりとした雰囲気の親父。一方、訳が分からないと頭を抱えるパルトレ。 「意味が分からないわ…こんなのを作る側も使う側も」 「パルトレ、これは慣れよ慣れ。」 「貴方、実験体よ?なんとも思わないの?」 「別に…それにロマンに溢れた設計、私は嫌いじゃないな。折角ならプランAの完全な浪漫設計にしてほしかったくらいにはね。」 「訳分かんないわ…」 頭を抱えたまま視線を外すパルトレ。ほーっと面白そうにするファイトレ、目をキラキラと輝かせているウオトレ。 …そんな若干カオスな状況で、見ていた親父は 『変態はいつどこでもいるものだな…』 そうどこか他人事のように思ったのだった。 ≫105二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 08 59 33 「トレーナー…それなに?」 「フェストレが博物館のお土産にってくれた。なんかミドリナイダンってのが身体にいいらしいぞ」 「うぇー…飲まない方がいいよー…」 「せっかく貰ったんだし飲まないと駄目だろ…よっと」グビー 「あぁ…どうトレーナー?美味しい?」 「ん…美味しい…ですわ」 「ですわ!?マックイーンみたいな口調になってる!?」 「ふふ…変なテイオーですこと…紅茶でも淹れましょうか?」 「あー…うん飲む…な、なんか変な感じ」 この後お嬢様口調で喋るテイトレにめちゃくちゃドキドキさせられたテイオーでした ───テイトレ内部 「ココスミヤスイデスワ–」 「ムネハアリマスケド…ソウイウキブンニナレマセンワ」 「コウチャトオヤツオイシイデスワ」 「テイオー!ダケッ!ダケーッ!」 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part478【TSトレ】 ≫53チケトレの人21/11/21(日) 11 13 23 キンッシュボッ─ふぅー 「煙草って、吸ってると頭が空っぽになりますよね」 「いきなりどうしたんだい…?」 煙草の煙が充満する喫煙所にて話が見えないようすでタバコが尋ねる 「タバコを吸ってるとなんというか、気持ちが落ち着いてその考えに没頭できるんです。」 「あー…確かにそれはあるかもしれないね。口をつけて吸う─その行為に集中するからかもしれないね」 「余計な考えは頭から抜け落ち、己と向き合う時間を与えてくれる─つまりタバコを吸うことは心のデトックスといっても過言じゃないと思うんですよ」 「過言じゃないかな…」 「というか君会うたびになんというか距離感が近くなってないかな?」 タバコを吸っていた手が一瞬止まり、チケトレはあー…といった表情を見せる。初めて話したあと、その後もちょくちょく喫煙所で鉢合わせて話すためいつの間にか距離感が近くなっていたのだった 「ま、まあお互い愛煙家なのでしかたないですよ。それに、こういった場所で話が弾むのは良くあることじゃないですか」 「まあ、そうだね。ところでキミは最近大丈夫なのか?」 「何がです?」 「いや、精神面で不安を抱えているときいているからね…」 「今のところは大丈夫ですよ…ってタバコがない…」 空になった箱をジャケットのポケットに入れて探すも見つからなかった 「すみません。煙草一本もらってもいいですか」 「はいどうぞ…」 取り出したるはブラックスパイダー。なぜ甘いやつを…そう思いつつも煙草を一本もらいシガーキスで火をつけてもらう。あっま…思わず出そうになった一言をこらえ、煙を吸い込み甘い匂いを吐き出した 「タバコさんちゃんとたべてるんですか?」 「一応たべてはいるよ。」 「栄養バーとウィダーインゼリーとかいうオチはやめてくださいね」 先回りして潰すとタバコはうぐっと声をだし罰が悪そうにする。 「あれでしたら朝昼だけでも作ってきましょうか?」 「いやさすがに悪いよ…」 「大丈夫ですよ、自分早く起きてるんで」 そういう問題じゃないんだけどなとおもいつつ他愛もない会話を続けていると、喫煙所のドアが開き杖をつく音が聞こえる 54チケトレの人21/11/21(日) 11 13 56 「おっ、ヤニカスコンビじゃん」 初っぱなからのド直球の一言に吹き出しそうになるもチケトレはこらえテイトレに挨拶する 「お疲れ様ですテイトレさん。珍しいですねここに来るの」 チケトレが挨拶すると、テイトレは2人の間に入り壁へともたれ掛かる 「たまに肺に煙をいれたくなるんだよね」 「ってヤニカスコンビってなんですか…」 「そうそう、私達そんなすってないよ…」 「多いときでも1日3箱くらいですよ?」 「いや、3箱は十分多いって!?」 「お陰で煙草代がかさんじゃいますよ」 「家に帰った後も書類作成がてら灰皿に山が出来るからね…」 「やっぱヤニカスじゃん…」 他愛もないトークを挟み3人は煙草を吸い煙を味わう。チケトレは赤ラークを、タバコはjpsを、テイトレはパーラメントを吸っているとチケトレが話を切り出した 「これ吸い終わったら煙草交換しません?」 「別にいいけど…私の吸いたくなったの?」 「いいね。俺もたまには違うの吸ってみたい」 3人は煙草の火を消すとそれぞれの煙草を渡して再び火をつける 口のなかにいつもと違う味が広がっていく。他人が吸っている煙草に舌鼓を打つのもたまにはいいか─煙満ちる部屋で3人の時間はゆっくりと過ぎていった ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part479【TSトレ】 ≫32二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 13 46 59 侘助「オレは星には願わないよ」 ドーベル「『神様なんていない!!』ってこと?」 侘助「未来へと羽ばたくための願いを、 堕ちゆく星に託すなんて、そんなのバカじゃねえか」 ドーベル「……まあ、分からなくはないけど……」 侘助「オレは不確かなモノよりも、確かなモノを 信じたいし、ドーベルにもそうであって欲しい」 ドーベル「兄さん……!!」 侘助「なあドーベル、オレを信じてくれ。 お前を信じる、オレを信じてくれ」 ドーベル「でも兄さん、すぐ消えちゃうじゃない」 侘助「うぐっ!?」 ドーベル「ほんと、いっつも締まらないね、兄さんは」 侘助・ドーベル「ぷっ、あはははは!!!」 いいのか!!!? もう書いちゃったけど(事後報告) ≫42ガンギマリ頭スズトレ21/11/21(日) 13 54 55 スズトレ「フッフッフ この出番は世界が選択せし運命。 私はこれを言える時を待ち望んでいた! 我が名はス ズ ト レ!トレセン所属トレーナー1の聴覚の持ち手にして、異次元の逃亡者と共に進む者!! リ○を見てから憧れ、練り上げてきた我が禁断の力を汝は欲するか? ならば! 汝、共に速度の果てを目指す覚悟をせよ! 次回、○から。エクスプロー……!!」 フクトレ「声似てるからってのは分かったが真似の真似をしようとすんじゃねぇ分かりづれぇわ!!」 ≫61オペヘリダス21/11/21(日) 14 20 39 【対特異体質向け腕時計制作記録】 製作者:イクノディクタス担当トレーナー 対象:ミホノブルボン・ミホノブルボン担当トレーナー 〈制作背景〉 対象・ミホノブルボン及びその担当トレーナーは電子機器に触れると機器の故障を引き起こす。 この原理解明と対策は今後同様の体質を持つウマ娘の生活保障に繋がるものと考え、「対象の扱える腕時計」という目標設定にて試作を行う。 〈目標〉 文明の利器を与えること 〈実験方法〉 1.腕時計を試作 2.ミホノブルボン担当トレーナーに装備 3.破壊された場合、残骸から故障原因を調べる 4.対策を施した腕時計を試作 《試作001》 制作:耐熱、対塵加工のスマートウォッチ 結果:破裂 原因:急激な圧力の膨張により液晶から破裂 コメント:まずは順当……と言いたいが、形も残らないとは予想以上だ。怪我がなくてよかった。熱や電磁波ではなく圧力による電子回路の歪みがスパークを生じさせているものと判断し、耐圧設計で再設計する。 《試作002》 制作:耐熱、対塵、耐圧加工のスマートウォッチ 結果:爆散 原因:過剰な電力供給によるオーバーヒート コメント:面白くなってきたな。 62オペヘリダス21/11/21(日) 14 21 26 《試作053》 制作:万能対策のスマートウォッチ 結果:故障 原因:放射線による計器異常 コメント:やっと原型を留める程度に持ち込めた。毎度毎度何故ブルトレ君が無事なのか不思議でならないが、今回は時計の計上も無事だ。引き続き対策を継続していけば、小型とは言えないが壊れない品を提供できる筈だ……! 《試作054》 制作:対万能(追加・放射線加工)のスマートウォッチ 結果:風化 原因:時計の構成分子が崩壊する周波数が内部から発生 コメント:マジかよ…… 〜〜〜〜〜〜 《試作267》 制作:自動巻き時計 結果:湾曲 原因:磁気による内部構造の歪みが発生 コメント:恐らくだがブルトレ君達は、機械的な仕組みを持つ構造物に対し致命的な破壊を引き起こしている。電源の有無を問わずだ。 (より複雑なものほど破壊のインパクトが増している気がする) 肌から発せられる非物質的な干渉源を特定したいが、MRI丸々壊すのはちょっと……とオペトレ君にも断られた。無念である。 それはそうと最近、ブルトレ君達が実験の際に和菓子を持ち寄ってくれるようになった。なんでも機械をあまり要しないので作りやすいのだそうだ。お礼だそうなのでありがたく頂戴している。 和菓子は好きだ。おはぎが特に好きなので、持ち寄ってくれるのを楽しみにしている。 63オペヘリダス21/11/21(日) 14 22 11 《試作783》 制作:箱根細工を利用した自動巻き時計 結果:炎上 原因:内部構造の擦れで発生した木くずへの引火 コメント:どうにもスランプ気味だ。何か重要なものを見落としている気がするが、それが何なのかわからず迷走している。 ブルトレ君が諦観から実験の中止を申し出てくれたが、諦めるのは頷けない。意地だとわかっているが、技術とは人を救う為にあるのだ! 諦めを与えさせる為にあるのではない! 原点に立ち返り、根本的なアプローチを変える必要があるだろう。 機械に頼るから駄目なのだ。つまり、機械でなければ…… 《試作784》 制作:粘菌を使った生体時計 結果:成功! 原因:餌となる砂糖水を入れる以外は粘菌がただ溝を順繰りに繁茂しているだけのためと推定 コメント:ついにやったぞ! 〜〜〜 「それで喜びのあまり抱き合った結果、イクトレさんの全身の検証装備が衣服も含めて崩壊したと」 「あい」 「わかりました。こちら着替えのうさぎパジャマです」 「うぐぅ……」 この後粘菌が想定より繁茂して時計として機能しなくなりイクトレはギャン泣きした うまぴょいうまぴょい ≫91DK4CHTRPG⑦1/721/11/21(日) 14 43 44 「さて、テイトレさんの次は誰がアタッカーになりますか?」 「あ、じゃあAPがちょっと不安な俺が行っていいか?」 「ブラトレ。…現在AP12は私と同じですわよ?」 「いや、気づいたけど俺攻撃基礎消費AP5もあるから最低7使わなきゃいけないんだよ」 「…やばいな。いや俺が言えた立場じゃねぇが」 「まあフクトレはどうせ初手《ファイアスロアー》なんでしょ?」 「そうじゃなきゃ攻撃のたびに最大APの半分消し飛ぶからな」 「動くぞー」 「では残念ながら牽制攻撃です」 「がーんだな…出鼻をくじかれた」 「牽制攻撃は必ず対象を含められる攻撃方法を選択する必要があります。先程の爆撃リクラフトでは勿論ブラトレさんに当たらないので、ここはもう一つの牽制攻撃《指向性爆撃リクラフト》を使用します。任意のエリア1つ───勿論ブラトレさんのいる3-1を対象に2ダメージです」 「2ダメは流石に失敗できないなー。《サイドフリップ》で3-2経由の2-2へ。《フォローフィールド》は……APが厳しいな。支援くれー」 「じゃあ《フォローフィールド》あげるよ」 「では私からもどうぞ」 「うーし頼むぞー」コロコロ 《サイドフリップ》+《フォローフィールド》*2 [3-1]→[2-2] (消費AP2 / テイトレ1 / マクトレ2) [6][4][6] → 16 + 4 = 20 / クリティカル 「うわ無駄に出目光った」 「それ俺の攻撃判定の時にくれないか?」 「切実ですわね」 「ああ、回避のクリティカルも無駄ではありません。回避に使用した移動スキルの消費APを0として扱えるんです」 「お、ラッキー」 (ブラトレAP12→12 / マクトレAP12→10 / テイトレAP9→8) 92DK4CHTRPG⑦2/721/11/21(日) 14 44 04 「うーし。ここで攻撃するとテイトレからアヴァランチもらえるけど次ラウンドに牽制攻撃の対象になったときに2人とも指向性爆撃喰らっちまうなー」 「ちなみにエリアへの設置は永続ですが、牽制攻撃かジェノサイドをそのエリアに実行されると破壊されます」 「まあそれは俺自身がこのエリアに居座ってる時点でしょうがないけどね。位置取りしてくれればそこに《イージークラフト》もできるけど?」 「うんにゃ、そこまでしてもらわなくとも俺が《ワイルドヴォルト》して攻撃に《フォローフィールド》飛ばしてくれればおんなじだから大丈夫だ。つーわけで2-7に《ワイルドヴォルト》して、頭部に……1R使っていいか?」 (AP12→11) 「うーん、まあいいんじゃねぇか?」 「そうですわね。今のところ私たちもそこまで使う予定ありませんし」 「全員負傷者なのに傷を治そうという意思が見られないよね。まあ俺もだけど」 「たすかる。じゃあ頭部に《ハードプッシュ》だ。これで破砕は確実に発動するよな?」 「ええ。メインコアへのダメージをガード部位が肩代わりした場合でも破砕の“ガード部位攻撃時ダメージ2倍”は発動します」 「オッケー。じゃあ回避クリったおかげで余裕あるし自分に《フォローフィールド》で」 「《フォローフィールド》投げるぞ」 「うーん……私はそろそろAPがきつそうですのですみませんが支援はナシですわ」 「こればっかりはしょうがないよな。…ちなみに地上しか移動できないおじさんは」 「そんなAPがあると思うか?」 「うっす……。じゃあ行くぞー」コロコロ 93DK4CHTRPG⑦3/721/11/21(日) 14 44 31 《ハードプッシュ》+《フォローフィールド》*2 (消費AP10 / テイトレ1) [5][1][4] → 10 + 3 = 13 / 成功 「まあこんなもんか」 「当てただけ偉いですわ」 「ではブラトレさんの叩きつけは左前肢が遮ります」 「それが狙いと不適な笑みを浮かべながら叩きつけた獲物を更に拳でぶん殴ってめり込ませるぞ!」 「え、やば。そんなフレーバーなの?」 「ルルブ見たらそう書いてたわ」 「どちらかというと私の得物の元ネタみたいですわね……」 「ダメージは基礎威力25+《ハードプッシュ》25+《ドライバーヘッド》5+達成値13……を破砕で2倍にして136ですね」 「三桁て」 「これクリティカルしてたら更に2倍だったのか?」 「はい。元ダメージの4倍ですね」 「本当に大味ですわね……」 「上手くハマった時の爽快感は保障しますよ。ではその一撃によって左前肢の外殻は砕け散り、中のコアにまで衝撃が達します。左前肢外殻破壊です。またそれによってRMが発生しますがブラトレさんの《クラフトツール》によって3RM取得ですね」 「うっし、収支プラス!『ははっ、やっぱ宝の山だなぁ!この調子でどんどん捌いてやるぜ!』」 「これはベース補給職員ですわ」 「捌く(殴打)」 (テイトレAP8→7 / ブラトレAP11→1 / RM6→8) (左前肢 外殻 ??? → 0(破壊) コア ??? → ???) 94DK4CHTRPG⑦4/721/11/21(日) 14 45 30 「次のアタッカーの方どうぞ」 「そういえばもう牽制攻撃の心配はないのか。いよいよもって順番どうでもよくなってきたな」 「でもロマン砲は最後に残しておきたくない?」 「一理ある」 「では私ですわね。……攻撃スキルについてる移動ってどのタイミングですの?」 「諸々の処理の最後ですね。ですから攻撃対象の決定はスキルを使用するエリアから判断してください」 「わかりましたわ。自分に《ハンターリフト》で3-1へ。そのまま《バックフリップ》で3-7に移動し、そこから頭に《ムーブ ヒット》ですわ。余裕があるので《フォローフィールド》も打ちつつ……」 「じゃあ《フォローフィールド》投げるー」 「本当にお前サポート特化だな」 「この支援消費AP-1本当に偉い。超ストレスフリー。しかも自分の攻撃も補正の暴力でクリティカルしやすいんだから困っちゃうね!!!」 「本当に困るのは牽制攻撃投げられたときだろうがな」 「人の事言えないよね地上おじさん」 「はいはい他に支援ないなら振りますわよー」コロコロ 《ムーブ ヒット》+《フォローフィールド》*2 (消費AP5 / テイトレ1) [1][2][6] → 9 + 4 = 13 / 成功 「ではその攻撃は右前鰭がガードします。ダメージは10+5+13で28点ですね。外殻に傷が入ります」 「多分これが普通のダメージなんだろうな」 「前二人がヤバすぎてちょっとしょぼく見えるのがね」 「なんかお前今回出目低くね?」 「期待値なんてどこまでいっても期待値でしかありませんわ」 「それなら上振れてほしいんだがな」 「うるさいですわね。移動は3-8ですわ」 (テイトレAP7→6 / マクトレAP10→2) (右前鰭 外殻 ??? → ???) ※以降マクトレの最後の移動の反映を忘れています 95DK4CHTRPG⑦5/721/11/21(日) 14 45 56 「最後は俺か」 「じゃあ一発見せてくれよ」 「見てろって。《ランダムキメラ》で1-2経由の1-7へ。そこから《キリンアウェイク》で4-7に跳ぶ」(AP10→6) 「移動:裏のわけわかんなさもすごいですけれど移動:上3の純粋な迫力もすごいですわよね」 「しかもこれにゃーさんに乗ってるんだよな」 「身体を少しかがめた後に垂直に飛び上がってるぞ」 「え……こわ……」 「そしてそこから頭部めがけて《ファイアスロアー》だ。御神籤ランチャーから御札を生成して飛ばすぞ。自分に《フォローフィールド》をして……」 「あ、じゃあ移動し終わった後に《イージークラフト》して、そこから攻撃トリガーで《アヴァランチ》するよ。GM大丈夫?」 「許可しましょう。そうでもしないと実は《イージークラフト》って結構使いにくいスキルなので……」 「じゃあ私からも《フォローフィールド》を」 「さ、運試しと行くか」コロコロ 96DK4CHTRPG⑦6/721/11/21(日) 14 46 20 《ファイアースロアー》+《フォローフィールド》*2 +《アヴァランチ》(消費AP5 / テイトレ1 / マクトレ2) [2][6][3] → 11 + 6 = 17 / クリティカル 「まあそんな上手くいかないかー」 「クリティカルなんだけどね」 「……いや、人間性消費で振りなおす」 「やばいですわコイツ」 《ファイアースロアー》+《フォローフィールド》*2 +《アヴァランチ》(消費AP5 人間性1 / テイトレ1 / マクトレ2) [6][1][5] → 12 + 6 = 18 / クリティカル 「惜しいな」 「いや相当ですわよ、そもそもクリティカルですし」 「ではその攻撃は左前鰭がガードします。ダメージは10+18の2倍で56+炸裂10(対象部位と隣接部位1つに10ダメージ)ですね」 「炸裂は2倍にならないんだ」 「はい。他にもXの付く付与効果は束縛や溶解などがありますがそれらは全て同じ効果の付与でしか増加しません。あ、あと炸裂をガードされた場合対象部位へのダメージはガード部位ですが隣接部位はメインコアを基準に判断します」 「隣接部位ってエリアがってこと?」 「いえ、部位の隣接とはマップにて線で部位同士が繋がれている場合をいいます。今回の頭部は胴体として隣接していませんね」 「1択じゃん」 「よくあります。胴体破壊したらほぼ全ての部位が孤立するのもよくあることです」 「それ炸裂とか不発するの?」 「対象部位へのダメージは発生しますが誘爆はしませんね」 「成程な。『…いざ全力でぶっぱなしていいって言われても難しいもんだな』」 「『まあ慣れていきましょう。幸い奴さんもまだまだ元気そうですし』」 (テイトレAP6→5 / マクトレAP2→0 / フクトレAP6→1 人間性11→10) (左前鰭 外殻 ??? → ??? / 胴体 外殻 ??? → ???) 97DK4CHTRPG⑦7/721/11/21(日) 14 47 41 「さて、全員がアタッカーとして行動し終わったので④のジェノサイドに移ります」 「ワーニングで公開されたのは高度1に2ダメージだったけど全員範囲外だな」 「しかしそう簡単にはいきません。コロッサルは強力な攻撃を行う際、そのエネルギーの副産物として強烈なコアノイズを周囲に発します。これが【オートラウド】です。具体的にはジェノサイドを阻止できなかった場合、攻撃範囲外のハンター全員に軽減不可で人間性1点を減少させます」 「うおっうるせっ」 「やっぱ本気で攻撃部位を狙った方がいいんだな。今回はメインコアの都合上無理だったが」 「このオートラウドの説明の為に第1ジェノサイドをメインコア使用にしたぐらいですから。次からが本番ですよ。さて、コロッサルは一際強烈なコアノイズを発し、腹部からマテリアルのようなものがぽろぽろとこぼします。落とされたモノは地上で爆発しながらどんどん地形をキューブ状にリクラフトしていきます」 「『成程、さっきの牽制でも何となくわかってたが爆撃機に近い感じか』」 「『尚更ベースに行かせるわけにはいかないな』」 (テイトレ人間性12→11 / マクトレ人間性11→10 / ブラトレ人間性11→10 / フクトレ人間性10 → 9) 「そして⑤のチェックは……まあ戦闘終了条件の確認、つまりメインコアが破壊されているかそれともPCが全滅しているかの確認でしかないので以降省略しますね。では、第2ラウンドを始めましょう」 続く (この画像ではマクトレの移動を反映しています) ≫108二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 14 59 17 ☆タイキトレ的怖い話 ──これは自分がウマ娘になってから三日と経たないころの話です。その日、ウマ娘になって初めてその人……いえ、そのウマ娘と会いました。 「あれ……えーと、タイキトレだよね?」 「お、よーほースズトレさん。やっぱ見た目?」 「それだけ担当と似てれば、なんとなく見当はつくかな」 「……いっそ元のこげ茶に染め直してやろっか」 「そんな理由で染めるの止めた方がいいって。ダメージすごいらしいし」 うん、スズトレさん話しやす。こちらの投げる言葉に少し加えて返してくれる感じが楽でいい。 ……ふと、スズトレさんは『気付いていたか』が気になった。抜けてるとはいえ、男と女の音の違いなんていうスーパー特技話が聞けるかもわからない。 「……女かどうかって話なら、フクトレ経由で私も初めて知ったからね」 「はれ?よくぞ魂胆見破った」オテアゲー 「普段気の抜けた顔してる分、考えごとしてるのが分かりやすいのよあなた」 「自分じゃその辺は分からんねー」 てか、周りから言われるほど自分はのんびりしてるつもりはないのだ。気の長いのは認めるけど。 「でも内容までわかるのはすごない?ああ、心の声が聞こえる的な」 「フェストレさんやウラトレさんと一緒にしないで?いや、見る目の自負はそこそこあるけど」 「どちらかというと、聞く耳?」 「……揚げ足をとるのは得意なようね」 「そんな眉間に皺寄せちゃって……大丈夫?胸揉む?」 「私が元男だってのは知ってるのよね……???」 「知ってるよ?えっへっへー遅まきながら我が世の春よー↑」 ──今思えば調子に乗っていました。でも「持たざる者」「胸が平たい族」「担当と全然違うねwww」というネットゴシップに一時期心を歪ませていた自分です。たとえ人生二周目であっても、同様に心も身体も弾ませていたことでしょう。 109二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 14 59 39 「……怖い話してもいいかな」 「わお。怒らせた?」 「ううん。そんなことないよ」 そうのたまう目の前のスズトレさんからは『お灸を据えねばなるまい』というオーラが隠されもせず感じる。音爆弾からのドロン遁走という手もよぎったけど、ここは話を聞いてみよう。 「……『本格化』って知ってる?」 「そりゃまあね。うちのタイキもタイミング違ったら自分が担当できなかったろうし」 「私たちウマ娘になったトレーナーにも起きないとも限らないわ」 「まぁ、ウマ娘だし……」 「ウマ娘におけるそれとはわけが違う。何が起きるかなんて分かったものじゃない」 「はぁ」 「ソウルの覚醒に伴う何かしらの浸食、体格の変化……極端な話、『胸囲の減少』という可能性も否定できない」 「……」 「そして私には分かる。あなたからは『本格化前の音』がするわ」 「」 「単純に考えて、走るのに適した身体になるのが理想だと思うの。だからタイキトレ。あなたも────」 「……なーんてウソウソでたらめ。どうなるのか本当に分からないし、そんな音聞こえてないし。だいたい『本格化前の音』ってなにって話よね……って」 「…………いない。消えた……?」 ──────────────── 「すずとれさんこわい」ギュー 「トレーナーさん!?スズカのトレーナーさんがどうしたんデスカ!?」 「ほんかくかこわい」ギュー 「……シスターでも怖いものあるんですネ……今だけお姉ちゃんしてあげマース」ナデナデ 「ありがと」ギュー 終わり ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part480【TSトレ】 ≫29二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 16 26 42 トレセン学園、某所にて 「なあ兄貴、何やってるんだろあれ…」 「…闇鍋、ですわね…」 「…」 不思議そうな顔をするドベトレと、微妙な表情を見せるマクトレ、そして頭に手を当てるファイトレ。 何故この三人が同じ机で向かい合い座ってこうしてるのかというと… 「えへへ、二人は何持ってきたの?」 「私はブライトから食紅もらってきたけど…」「マシュマロですわ、それより貴方は…?」 …談笑する三人の担当の姿が。そう、三人は付き合っていたのだ。ファイン主催のあれに。 「ヤミナベス女王杯第2R…こう、なんだろ…」 「失礼ですが面白いですわね…」 「でも、ネタにしちまっていいのかこれ…?」 そんなことを話し合うドベトレとマクトレに、かけられる声。 「…あまり触れない方がいい。」 頭を抑えたファイトレから放たれる一言。 「これ、下手すると私でも二人を庇えないからね…?」「「アッハイ」」 …その本気の声にマクトレとドベトレは有無を言わずに頷いた。 「トレーナー♪」 離れていた三人の元に来るのはファイン。その手には先程作っていたであろうものが入った器が見える。 「闇鍋が出来たの、紅茶と合わせて食べてね!」 ニッコニコの笑顔のままで机に器を置く。普通の料理ならあまり見ない色合いをしたそれは、どことなくヤバさを感じさせた。 「「「…」」」 思わず沈黙する三人、期待するような目を向けるファイン。 「…いただくねファイン。」 …ファイトレは器を引き寄せると、紅茶を注ぎ、スプーンを手に取った。その対応に目を見開くマクトレとドベトレ。 (ファイトレ、あんたすげえよ…) 掬い取ったスプーンを口に運び、味わったあとに紅茶を飲む。その丁寧な所作を崩さずに、ファイトレは言った。 「…美味しいよファイン」 30二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 16 27 19 いつも通りの笑顔を見せて返すファイトレ。ファインはその返事に嬉しそうにすると、爆弾を投下した。 「…それ、日本語でニシンの酢漬け?、を入れてみたの♪」 それを聞いたマクトレとドベトレは思わず吹き出しそうになり、ファイトレは 「…そうだね」 …表情を一切変えずに頷いた。ファインの後ろにいるドーベルとマックイーンも少し引き気味な様子。ここでファイトレは 「…ファイン、これは私が全部食べるね。」 「あれっ、いいの?」 「そうかな、他の二人はお腹一杯みたいだからね…」 ーーーその後、用意されたそれは全てファイトレの手で消費され、マクトレとドベトレはファイトレに尊敬の念を抱いたのだった。 短文失礼しました。 例のイベントで第ニラウンド、トレーナー達も巻き込んだやつを書いてみました。これの味?ファイトレはきっと言わないと想います。 真面目にブラックプディング突っ込むのはやばい(迫真)。でもついてく忠義の騎士ファイトレです。後で用意でき次第おまけも投げますね。 ≫89二次元好きの匿名さん21/11/21(日) 17 46 09 『洋画もそうだけど邦画もたまに入れてくるよね』 「そういやブラトレって、映画的なお色気シーンどの範囲までならセーフなのさ」 「あ、私も気になりますっ」 「えーそれ言わなきゃならんの……」 「いえ、せっかく皆さんで映画見るわけですから途中で倒れたりするのは趣旨的にも……という感じですよ」 「まあネイトレさんがそういうなら……まあとりあえずキスシーンくらいは普通に大丈夫」 「えっ意外だ。その時点でアウトだと思ってた」 「どんな認識だよダストレ。キスはそこまでではないだろ……まあ洋画のでぃーぷなやつはちょっと苦手だけど」 「クライマックスシーンによくありますねっ!」 「あれのおかげで……おかげで?まあちょっとだけ耐性はついた、うん」 「耐性GランクからFランクレベルじゃないの」 「否定できん!まあそんな感じだな。抱きしめたりするとか一緒のお布団程度ならまあそれも大丈夫。あからさまにこれ……ベッドシーン!って様な奴は死にます」 「それは結構気まずくなっちゃいますよね……特に食卓で流れたりすると……」 「愛を確かめ合うという意味ではそういうのも美しい描写ではあるんですけどねっ」 「その結果ぶっ倒れるブラトレに一粒の涙……」 「おうウソ泣きしてるんじゃあねえぞダストレ。お前にはえげつないれべるの色っぽいやつをダスカと一緒に見てもらおうか」 「やめて、それいろんな意味で気まずくなっちゃうからやめて!」 「ネイチャほどではないけど結構ダスカちゃんも矢印飛ばしてるよね」 「それもまた愛っ!」 「何故そこで愛ッ!?」 「まあ子供でも安心してみられるようなタイプだったら普通に行けるって感じだな。故にアニメ映画や特撮映画とかをよく見るわけだ」 「なるほどです。趣味嗜好の広がりが変なところで縛られるのもなんだか難しい話ですねっ」 「まあなー。普段すごい不便するわけじゃないからいいんだけど」 「んーじゃあそれ加味して……よしこれにしよう」 「なるほどジ〇リ映画。良いチョイスですねダストレさん」 「ふむ、『耳を〇ませば』か。あんまりこうパッとしないけど、俺『コ〇リコ坂から』とか好きなんだよね」 「ぶっちゃけジ〇リは上を見ると良作が多すぎるから、佳作レベルだとがっかりされるという不思議現象がですねっ……!」 「悲しいですね……」 ≫104salvation 1/1321/11/21(日) 18 02 52 一歩踏み出す。冷たい感触が足元から全身に伝わる。二歩踏み出す。まだ足が届く浅さ。 三歩、踏み出せば。それで、終わる。 ?「おいお前ッ!何してんだ!」 背後で声がした。振り向く間もなく腕をつかまれると、そのまま強引に引っ張られる。目の前まで来ていた『終わり』が、遠ざかっていく。 ?「はぁ、はぁ、ギリギリ間に合った…。川の中で探し物、にしては様子がおかしすぎる。お前、自分が何してたのか分かってんのか?」 「…」 ?「おい何か言えって。命の恩人にその態度はないだろ…」 濡れた服を気にしながらその人は言う。助けられてしまった戸惑いと、目の前の人物にどう反応していいかが分からず、俺は一言だけ発した。 「他人に、話しかけられたのは、久しぶりです。今回は、諦めます」 濡れた格好のまま歩いてその場を去る。止められるかもしれないとも思ったが、俺を助けた男性が追ってくることはなかった。 「『人助けが吉』ってあいつが言うもんだからつい反射的に動いちまったが…、これで本当によかったのか?」 105salvation 3/1321/11/21(日) 18 03 30 目が覚め、ゆっくりと体を起こす。意識はまだはっきりとしていなくて、だるさと悪寒がまだ体に残っている。近くに落ちていた体温計になんとか手を伸ばし熱を計ると、『38.4』の数字が表示される。昨日よりはやや下がったとはいえ、完全に治るのにはもう少し時間がかかるかもしれない。 俺、メイショウドトウのトレーナーは昨日から高熱を出して寝込んでいる。原因はなんとなく分かってはいるが恥ずかしいので秘密にしておくことにする。理由がどうあれ、本来ウマ娘の体調管理をする立場であるトレーナーが風邪をひくというのは避けるべき事態だ。しかし現にこうなってしまった以上できるだけ早く復帰しなければいけない。そう思い、昨日丸一日を使って体調回復に専念したのだが…。状況はあまり好転していなかった。 ふらふらとしながらなんとか立ち上がり、コップ一杯の水と解熱剤を一錠飲み干すと、スマホを手に取って連絡先を開く。そこからマチカネフクキタルのトレーナーに電話をかけた。 「おはようございます、フクトレ先輩。ドトトレです」 「お、風邪は治ったのか?」 「すいません、恥ずかしながらまだ完治してなくて。それで失礼を承知で、今日もドトウのことを見てくれないかお願いをしたいんですけど…」 「まじか…。まあ、体調ばっかりはどうしようもないか。とりあえず任された。ただ今日は早めに切り上げて見舞いに行かせてもらうからな」 「すいません、よろしくお願いしま…えっと、今、なんて…?」 「お前のとこのアパートに見舞いに行くって。必要な物とか食いたい物があれば俺の気が変わらないうちに言っとけ」 「え、本当に来るんですか…?」 「そう言ってるだろ。今日も休むこと、担当にもちゃんと伝えとけよ。じゃあまた、そっちに着きそうになったら連絡するから」 フクトレ先輩はそう言って電話は切れた。ただでさえドトウの面倒を見てもらっていることに感謝しているのに、見舞いにまで来てもらってはますます申し訳ない、と少し頭を抱える。 「少し片づけた方がいいかな…」 この部屋に他人を招いたことなんて今まで一度もない。風邪を早く治さないといけないというのに、休むことも忘れて俺はゆっくりと掃除を始めていた。 106salvation 4/1321/11/21(日) 18 03 59 もともとそこまで散らかっているというわけではなかったため、部屋の掃除自体はすぐに終わった。普通に考えるならば横になって休むべきなのだが、眠ることは結局できずに静かな部屋でぼんやりと連絡を待つような形になってしまった。我ながら少し身構え過ぎだと思う。不思議と昨日よりも体調は回復傾向だったのだが。 スマホが鳴ったのは時間にして午後4時前くらいだっただろうか。 「もしもし。お疲れ様です、先輩」 「おう、そっちも調子はどうだ?」 「だいぶ良くなりました。多分明日には行けると思います」 「それはなにより。もう近くまで来てるからあと数分で着くと思う。風邪引いてるやつのところに大勢で行くのはよくないと分かってはいるんだが、少し人数が増えちまった。それは申し訳ない」 「え、先輩以外にもいるんですか…?」 「ああ、俺含めて3人だ。せっかくだし楽しみにしとけ。じゃあな」 電話は切れる。フクトレ先輩がここに来るというだけで一大事件なのにさらに来客が増えるなんて、今日は一体何が起きているのだろう。残りの二人とは誰なのだろうか。普通に考えれば、お互いの担当であるドトウとフクキタルだろうか。それが一番自然に思える。でも先輩が楽しみにしておけと言うくらいなら違うような気もする。そんなことをまだ鈍い頭で考えているとインターホンが鳴った。 「ドトトレ、見舞いに来てやったぞー」 「あ、わざわざすいません。今開けます」 慌ててドアの方へと向かい開ける。目の前にいたのはフクトレ先輩と、そして。 「オペトレ先輩!?それに…テイトレさんまで!?」 107salvation 5/1321/11/21(日) 18 04 31 マチカネフクキタルのトレーナー。この人とはドトウとフクキタルが仲良くしていることもあって、それなりに長い付き合いになる。初めて会った時にはすでにウマ娘の姿になっていて、かなり困惑したのを覚えている。トレセン学園でトレーナーがウマ娘化する事件が起きっているのを知ったのもその時だった。 俺がウマ娘になってしまったばかりの時にいろいろと手助けしてくれたり、今回のようにドトウの面倒を見てくれたりと本当に頼れる先輩だ。感謝してもしきれないほど俺は先輩にお世話になっている。 時々、先輩とは前にどこかであったことがあるのではないかと思うときがある。俺がトレセン学園に来るきっかけになった「あの人」に、雰囲気や話し方が似ていると感じる時があるのだ。ただの気のせいかもしれないが…。 テイエムオペラオーのトレーナー。この人ともドトウとオペラオーのつながりでよく顔を合わせることが多い。トレーナーとして俺の遥か上にいる憧れの人。担当のためならあらゆることをこなすという気持ちと、それを実現させてしまう知識や技術。そして、ウマ娘になってしまっても一切変わることのない芯の強さ。いつか俺もこの人のようになれたら、と思ってやまない憧れだ。 そして、トウカイテイオーのトレーナー。この人とはこれが初対面のはずだ。一番最初にウマ娘になってしまったトレーナー、というくらいしか俺は彼女について知らない。なぜ今日俺のところに来てくれたのか思い当たる節が無いのが正直なところだった。ただ第一印象として、俺は彼女に親近感をどことなく感じていた。 108salvation 6/1321/11/21(日) 18 04 58 「オペラオーがあまりにも『ドトウがかなり元気がないんだ』と言うものだから心配になってね。フクトレさんがお見舞いに行くと聞いたものだから、ご一緒させてもらったよ」 オペトレさんが説明する。ドトウにもオペラオーにも心配させてしまったようだ。 「俺は初めましてになるね。一応俺はフクトレからドトトレ君のことは時々聞いていたんだ。個人的にずっと会ってみたいと思っていたから、今日はフクトレについてきたんだ。風邪を引いているのに突然ごめんね」 テイトレさんも少し申し訳なさそうに説明をする。フクトレ先輩経由で俺のことをテイトレさんが知っていたのはかなり意外だった。少し驚きながらも俺は答える。 「いえ、迷惑だなんてことはないです。こちらこそわざわざ来てくださってありがとうございます」 「というわけだ。とりあえず飲み物と、あとドトウからお前がアイス好きって聞いたから、コンビニで適当に買ってみた。ありがたく受け取っとけ」 フクトレ先輩はそう言ってビニール袋を手渡してくる。 「すいません、いろいろと」 「まあ思ったより元気そうでよかった。俺にだって限界はあるんだから、明日には戻ってこいよ」 「はい。…あの、先輩方、もしお時間あるようでしたら少し上がっていってください。せっかく来ていただいたので、少しお話できれば…。もちろん、風邪はうつさないように気を付けますので…」 109salvation 7/1321/11/21(日) 18 05 46 「なんというか…普通だな」 「男の一人暮らしなんてこんなもんですよ」 「お前ももうウマ娘じゃねーか」 「しかし改めて考えると、今この場には四人の容姿端麗な、しかもそれぞれ違ったタイプのウマ娘が集っていることになるね。なかなか魅力的な場に映りそうだ」 「え、オペトレさんそれ言っちゃうんですか…?」 「この中で最年少のドトトレが一番背が高くて胸もでかいっていうのが笑えるよな。というかお前やっぱ隠してないと結構破壊力あるな」 「それは一番俺が気にしてるので…、っていうかなんですか破壊力って!」 そんな他愛のないこと。 「テイトレさん、どうかしましたか?」 「ん?ああ、ちょっとこの本が気になって。だいぶぼろぼろみたいだけど…」 「それは…。とある人たちからもらった物なんです。その教本で勉強して、トレセン学園のトレーナーを目指せって」 「…!」 「もう使うことはほとんどないですけど、俺を救ってくれた、俺を変えてくれた恩人の、大切な物ですから。お守り代わりにずっと持ってるんです」 「…そっか。やっぱりドトトレ君があの時の」 「…?何か言いましたか?」 「ううん、なんでもない。きっとその本の持ち主は、喜ぶと思う」 そんな過去のこと。 「ドトトレ君は自身を過小評価し過ぎている。君は学園の中でも優秀な方に入るトレーナーだ。それは大勢の人が認める事実だとも。でも、はっきりと言ってしまうのであれば、君が私や、フクトレさんや、テイトレさんのようになることは難しい。ベクトルが違う、とでも言えばいいのかな。私たちにできて君にできないことがあるように、君にだけできて私たちにはできないということも確かに存在する。『凹凸が噛み合えば名将を生み出せる逸材』、どこかの教官殿の言葉だそうだが言い得て妙だと私も思う。もう少し自分を信じてみてもいいと私は思うよ。…少し説教臭くなってしまったかな?」 「いえ、ありがとうございます、オペトレ先輩」 「お前を必要としているやつは必ずいて、そしてその必要に、お前は応えられるだけの十分な力を持っているってことだ。ほどほどに胸張っとけ」 「足りないと思ったことはこれから成長していけばいいしね。焦らずゆっくり頑張ればいいと思うよ、俺も」 そんなトレーナーとしてのこと。 話しているうちに時間はゆっくりと過ぎていく。 110salvation 8/1321/11/21(日) 18 06 45 「じゃあそろそろ帰るわ。今日も早めに休んで、明日は絶対に来いよ」 「また学園で会おう」 「お大事にね」 「はい、今日は本当にありがとうございました」 フクトレ先輩は振り返らずに手を振って、オペトレ先輩は一礼して、テイトレさんは微笑みながら、三人は部屋を後にする。気が付けばあっという間の出来事だったと、暗くなっていく空を見ながら思った。三人を見送ってドアを閉めようとすると、ふとまだ人影が残っていることに気づく。間違いなく三人は帰ったはずなのに誰だろうと思って見ると、それは、俺にとっては見慣れた姿だった。 「私たちに付いてきてたみたいだね」 「そうっぽいですね。そして俺たちが帰るまでじっと待ってたと。不器用なところはあいつそっくりだな」 「えっ、オペトレさんもフクトレも気づいてたの?」 「一応ね」 「まあ、バレバレだったし」 「嘘、今言われるまで分からなかった…」 「そういえばテイトレさんとドトトレ君の会話で一つだけ気になったのだけれど、…『彼』は過去に何かあったのかい?」 「…フクトレから何度か話を聞いて、やっと俺が確信したのはあれを部屋で見たからですけど」 「ドトトレがあの時のことを今どう思っているのか、もっと言えば『俺たち』をどう認識しているのか、詳しくは直接聞かないことには分かりませんが、少なくとも俺たちから話してしまうのはフェアではないように思います。オペトレさんならドトトレも心を開いているし、聞けばきっと教えてくれるとは思いますが」 「…そうだね、失礼した。少し踏み込み過ぎたようだね。二人は大丈夫かな?」 「まああいつは真面目だし大事にはならないでしょう。風邪が悪化しないことだけ、祈るばかりです」 111salvation 9/1321/11/21(日) 18 07 15 「き、来ちゃいましたぁ…」 メイショウドトウ。何より大切な俺の担当。彼女が今、目の前にいる。 「心配でいろいろ持ってきたんですぅ…。お役に立てばいいんですけどぉ…」 「えっと、フクトレ先輩たちに付いてきたの?」 「はい、そうですけどぉ…」 「ずっと、外で待ってたの?」 「一緒だと、お邪魔になっちゃうかなぁって」 彼女は不器用だ。でもきっと、俺がドトウの立場だったら同じことをしている。 「とりあえず部屋に入って。冷えると大変だから、温かい飲み物を入れるね」 112salvation 10/1321/11/21(日) 18 07 52 「よかったぁ、元気になったんですねぇ」 「うん。ドトウにも心配かけたね」 机を挟んで向かい合って座る。自分の部屋にドトウがいる。それだけなのに、気持ちが不思議と落ち着かない。 「ちょっとだけ、嘘をつきました。フクキタルさんやオペラオーさんのトレーナーさんたちと一緒だと邪魔になっちゃうって思ったのは本当ですけど、でもっ、私がっ、トレーナーさんと二人きりで会いたかったんですっ」 それは、予想外の告白だった。反射的に俺も思ったことを口に出していた。 「俺も、ドトウが会いに来てくれてすごく嬉しいんだ。おかしいよね、たった一日会えなかっただけなのに」 少しだけ甘い空気が二人を包む。顔がお互いに赤くなる。これ以上は、流石に意識し過ぎてしまう。変なことばかり気にしてしまうようになったのはやっぱりあの教官さんのせいだ。今度会ったらあの時のお礼と一緒に訴えてやる。とにかく、これ以上変なことを言ってドトウを困らせてはいけない。心の中でそう自分に喝を入れると、言うべきことはすぐに見つかった。 「いろいろと持ってきてくれて助かるよ。ありがたく使わせてもらうね。今日はわざわざありがとう。遅くなると大変だし、寮まで送るね」 そう言って外に出る準備をしようしたのだが。 「あ、あのっ!」 「?」 「外は寒いので、風邪が治り切っていないトレーナーさんが外に出るのは危ないと思いますっ。でも、私はドジですし一人じゃちゃんと帰れるか分かりません…。だから…」 「えっ、いや、それは、えっ」 ドトウがこんなことを言い出すなんて思いもしなかった。言葉になり切らない困惑が口から漏れ出る。今日は何が起きているんだ。この前猫になったかと思えば、そのせいで風邪を引いて、そしたら今日先輩たちが見舞いに来て、今はドトウが部屋にいる。そして、多分、帰ろうとしていない。誰かドトウを送ってくれそうな人に連絡を取ろうか。いや、先輩たちは帰った後だ。まさかドトウがいたから送っていくために戻ってきてほしいだなんて頼めるはずもない。 「ダメ、でしょうか…」 その言葉を聞いて、その顔を見て、断ることはできなかった。 「…分かった。俺もうつさないようにはするけど、風邪だけは引かないようにね」 113salvation 11/1321/11/21(日) 18 08 36 夜が更けていく。背中にぬくもりを感じながら、静かに口をひらく。 「ドトウ、起きてる?」 「はい、起きてます」 「…俺も、しばらく眠れそうになくて。少し長くなるかもしれないけど、よかったら、ドトウには聞いてほしいことがあるんだ。『俺』の昔の話」 114salvation 2/1321/11/21(日) 18 09 25 ?「ん?あいつは…」 ??「え、何?知り合い?」 ?「いや、そういうわけじゃないんだが…。ただ今日の「あいつ」の占いを考えると、ちょっと嫌な予感がする」 ?「はぁ、またお前か。前回俺が助けてやったっつーのに、そんなに死にたいのか」 「…それは、こっちの、台詞です。どうして、また、貴方が」 ?「知らん、神様なら何か仕組んでるのかもしれんがな」 ??「おい―!これどういう状況!?」 ?「お、―、来たか。見ての通りの死にたがりだ」 ??「えっ…」 ?「こうなったのも何かの縁だ。前は話が聞けなかったからな。思ってることがあるなら今ここで吐き出せ。俺たちが聞いてやる」 「誰かを、必要としなくちゃ、俺は生きていけなくて。でも、俺は、誰にも、必要とされなくて。誰の、期待にも、応えられなくて。これ以上、失望されるのも、足枷になるのも、嫌なんです」 ?「我ながら、めんどくさいことに首をつっこんじまったな…。…おい、―。お前今あの本持ってたよな?」 ??「えっ、本って俺今これしか持ってないけど」 ?「それだ、こっちに寄越せ」 ??「う、うん、分かった」 ?「この本をお前にやる。どうせ無意味な人生と思うんだったら、だまされたと思ってそれで勉強してここに来い。いいか、誰にも必要とされない人間なんてこの世界にいていいわけがねえ。お前はまだ巡り合ってないだけだ。お前を、必要としているやつに」 「貴方、たちは、一体」 ?「トレセン学園のただのトレーナーだよ」 ??「ウマ娘たちの、ね」 ??「あの子、大丈夫かな」 ?「さあな。まあでも、二回も邪魔してやったし道も示してやった。これ以上できることはこっちにはないだろ」 ??「正直意外だった。―にカウンセリングの才能があったなんて」 ?「茶化すな。『あいつ』の担当になってから、どうにも面倒なことに出くわすんだよなぁ。偶然だと思いたいが、偶然にしてはさすがに今回は出来過ぎだ」 ??「それこそ、巡りあいってやつかもね」 ?「…ああ、そうだな」 115salvation 12/1321/11/21(日) 18 10 02 もう姿もよく覚えていない、トレセン学園のトレーナーを名乗っていた二人の男性。トレーナーになった時にそれっぽい人がいないか聞いて回ってみたが、結局会うことはできなかった。 いつかまた会えたなら。叶うのであれば、その恩人たちに、ありったけの感謝を伝えたい。 「貴方たちのおかげで、俺は今、ここまで来れました」と。 ―終 ≫141ジョートレ作者21/11/21(日) 19 16 58 三人称視点で。 今日は珍しく二人でどこかに出かけたジョートレとゴルシサブトレ。 トレーニングの話し合いをなどをしていると少し疲れてきたのでとりあえず(スタバやマックのような) 小さな飲食店で休憩することにした。 ゴルシサブトレ(以下ゴ)「いやー、たまにはこんな風にのんびりするのも悪くないねぇ~。」 ジョートレ(以下ジ)「はい、そうですね。それにウマ娘の体だと普通に結構遠くまでも行けますし。」 ゴ「ところでジョートレ。僕は君に聞きたいことがあるんだけど。」 ジ「え、何のことですか?」 ゴ「ジョーダンちゃんとは最近上手く付き合ってるの?」 ジ「ブゥーーーー!!??」 ゴ「うわきたな。」 ジ「い、いいい一体何のことですか???私とジョーダンはべつにそんな関係じゃ····。」 ゴ「またまた~。もうみんな感づいてるよ~。」 ジ「えっ⁉️い、いやいや、それは私の一方通行な片思いというかなんというか···。そ、それにゴルシサブトレさんだって隠していることあるでしょ⁉️」 ゴ「え、僕何も隠すことなんて無いけど···?」 ジ「ゴルシちゃんとゴルシトレのこと好きなんですよね!!」 ゴ「ブゥーーーー!!??」 159ジョートレ作者21/11/21(日) 19 54 05 ゴ「い、いやいや。 な、なんで僕がいつも振り回されているハメになっているあの二人のこと好きになるわけないでしょ!?」 ジ「で、でも私見ましたよ!! 二人にお姫様抱っことかされてる時赤面していまたよね!!」 ゴ「ェーーーー!!??な、なんでそれを···っぁ。」 ジ「認めましたね!!」 ゴ「そ、そっちこそ認めたら!!」 そんな感じで二人のやり取りは数十分続いた。 両者「···ゼェーーーハァーーー。」 ジ「···わかりました。認めますよ。 私はジョーダンのことが好きです。 だってあんな優しくて元気で青春している子いないじゃないですか!?」 ゴ「み、認めたね。そ、それじゃぁ僕もまぁ百歩譲って好きってことにしておくよ。」 ジ「ジーーーー。」 ゴ「わ、わかったよ。 僕もあの二人のこと好きだよ‼️ だって僕あんな子と絡むの初めてだもん!! ···それに僕って愛され気質だからあんまり危ないっていうか変なことしたことないし。 あ、後たまにすごい女の子ぽかったりかっこよかったりするんだよ!?あんなの反則じゃん!!」 両者「···アーハッハッハ!!!!」 ジ「···いやー、こうしてみると私達って案外似た者同士みたいですね。」 ゴ「···そうだね。」 ジ「···今日から作戦会議しません?」 ゴ「···うん。」 周囲(て、てぇてぇ···。) ···こうして、二人はちょくちょく電話や口頭で 告白やプロポーズなどの作戦会議をするのであった。 ページトップ part○○~○○はこちら ページトップ
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/58.html
仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー 儀式モンスター 星8/闇属性/悪魔族/攻3200/守1800 「[[仮面魔獣の儀式]]」により降臨。 仮面 儀式モンスター 悪魔族 闇属性 関連カード 仮面魔獣の儀式 仮面魔獣の儀式(OCG)
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/485.html
《凱風の騎士ヴァレルブレイザー》 効果モンスター 星8/風属性/戦士族/攻2800/守2500 このカードは通常召喚できない。 自分の墓地の「[[戦空の騎士ヴァレルヒア]]」と「[[蒼天の騎士ヴァレルザード]]」を 1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。 このカードが攻撃する時、自分のデッキの一番上のカードを1枚めくる。 めくったカードを確認し、自分のデッキの一番下に戻すか、 めくったカードを手札に加え、手札1枚を自分のデッキの一番下に戻すことができる。 めくった[[カードの種類]]により、以下の効果を得る。 ●モンスター:このカードは相手フィールド上の全ての表側表示モンスターに攻撃する事ができる。 ●魔法:自分フィールド上のこのカード以外の戦士族モンスター1体を選択する。 選択されたモンスターはこのターン、相手プレイヤーに直接攻撃する事が出来る。 ●罠:相手フィールド上魔法&罠カードゾーンにセットされているカードを全て破壊する。 破壊したカードの枚数×300ポイントのダメージを相手ライフに与える。 Part13-261 関連カード 戦空の騎士ヴァレルヒア 蒼天の騎士ヴァレルザード 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/1548908/pages/860.html
仮面魔獣マスクド・ヘルレイザー 40064473 星8/闇属性/ATK/ 3200 DEF/ 1800 [悪魔族・儀式] 「仮面魔獣の儀式」により降臨。フィールドか手札から、レベルが8以上になるようカードを生け贄に捧げなければならない。
https://w.atwiki.jp/renst/pages/666.html
ゼクトマイザー 種類:オペレーション カテゴリ:オーバーテクノロジー 必要パワー:3 追加条件:なし テキスト: 敵軍ラッシュエリアにあるすべてのSユニットをバトルエリアに出してもよい(出す順番は自分が選ぶ)。その後、敵軍バトルエリアのユニットを、好きな順に並べ替える。 フレーバーテキスト 無数に放たれた小さな“狩人”たちが、暗闇に潜む見えない敵を炙り出した。 イラストレーター:矢薙 じょう レアリティ:ノーマル 作品:仮面ライダーカブト 収録:マスクドライダーEXP vol.2 自販:パック:スターター Q A Q1 「RK-087 ゼクトマイザー」のテキストにある「出してもよい」には、「可能なら」の一文がありませんが、これは「これはバトルエリアに出られない」と書かれているユ ニットや、「これは自軍コマンドを1つホールドしなければバトルエリアに出られない」等の条件を持つユニットであっても、その条件を満たさずともバトルエ リアに出すことができますか? A1 いいえ。否定文がもっとも優先されるルールにより、バトルエリアに出すことのできないユニットはバトルエリアに出すことはできません。 Q2 「RK-087 ゼクトマイザー」の効果は、「RS-223 タック」等のバトルエリアに出すことが不可能なSユニットがある場合、どのように処理されますか? 効果の解決が不可能として効果が無効になりますか? それとも、可能な限り解決しますか? A2 可能な限り解決するようにしてください。 カード評価 ラッシュエリアに引き篭もってるユニットを強制的にバトルエリアに出させるというシンプルだが使いやすいオペレーション。バトルエリアに出た時に効果が発動する能力を持ったカードには注意。 並び替えをする事でデンジブルーや仮面ライダーガタックRFの能力発動が行いやすくなる。 関連カード コメント ウイング対策に使える -- 名無しさん (2009-07-23 00 46 33) これゴーマ宮張ってこっちに冥府神ドレイク辺りいたら相手全滅? -- 名無しさん (2009-09-14 14 28 25) ゴーマ宮は「可能ならアタックする」効果。自軍ターンに敵軍ユニットがバトルエリアに出てもタイミングが適切でないからアタックは起きない。 -- 名無しさん (2009-09-14 14 55 33) これって、バトルエリアに出られるユニットが全部出きった状態で使った時、バトルエリアのユニットの並べ替えだけってのは出来ますか? -- 名無しさん (2010-01-29 19 37 48) 似たテキストのプットオンがムリらしいからムリっしょ? -- 名無しさん (2010-01-29 20 01 17) 「そうしたとき」じゃないから、できそうに思えるんだけど、違うの? -- 名無しさん (2010-01-29 23 00 13) できるんじゃないの? -- 名無しさん (2010-07-14 23 07 40) できるよ。そうしたときの絡むプットオンと違って、その後以下が独立してるから。3人の宇宙刑事を宇宙刑事が山にない状態で使ってもシャッフルが必要なのと同じ。 -- 名無しさん (2010-07-15 01 10 21) このカードでカブトRF勢を前に持って来れるのでしょうか?持って来れたとして、その後並び替えは出来るのでしょうか? -- 名無しさん (2011-05-27 13 39 56) どちらも選ぶ効果じゃないから可能。 -- 名無しさん (2011-05-27 18 08 20) ↑ありがとうございます -- 名無しさん (2011-05-29 18 13 26) アタックされる以外で選ばれないRF勢ですが、「出す順番は自分が選ぶ」とあるので、敵軍SユニットがRF勢とスーパーゴセイレッドのみであれば、スーパーゴセイレッドを先に出し、あとの出す順番は相手が決めて、最後に並び替える。という流れになりますか? -- 名無しさん (2022-03-09 16 11 14) いいえ、すべて自分で出す順番を決めて、1体ずつ順々に出していきます。 -- 名無しさん (2022-03-10 08 37 44) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/140905580/pages/188.html
タグ一覧 このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart411~415)です。 SSまとめスレはこちら part1~10はこちら part11~20はこちら part21~30はこちら part31~40はこちら part41~45はこちら part46~50はこちら part51~55はこちら part56~60はこちら part61~65はこちら part66~70はこちら part71~75はこちら part76~80はこちら part81~85はこちら part86~90はこちら part91~95はこちら part96~100はこちら part101~105はこちら part106~110はこちら part111~115はこちら part116~120はこちら part121~125はこちら part126~130はこちら part131~135はこちら part136~140はこちら part141~145はこちら part146~150はこちら part151~155はこちら part156~160はこちら part161~165はこちら part166~170はこちら part171~175はこちら part176~180はこちら part181~185はこちら part186~190はこちら part191~195はこちら part196~200はこちら part201~205はこちら part206~210はこちら part211~215はこちら part216~220はこちら part221~225はこちら part226~230はこちら part231~235はこちら part236~240はこちら part240~245はこちら part246~250はこちら part251~255はこちら part256~260はこちら part261~265はこちら part266~270はこちら part271~275はこちら part276~280はこちら part281~285はこちら part286~290はこちら part291~295はこちら part296~300はこちら part301~305はこちら part306~310はこちら part311~315はこちら part316~320はこちら part321~325はこちら part326~330はこちら part331~335はこちら part336~340はこちら part341~345はこちら part346~350はこちら part351~355はこちら part356~360はこちら part361~365はこちら part366~370はこちら part371~375はこちら part376~380はこちら part381~385はこちら part386~390はこちら part391~395はこちら part396~400はこちら part401~405はこちら part406~410はこちら part411~415はこちら part416~420はこちら part421~425はこちら part426~430はこちら part431~435はこちら part436~440はこちら part441~445はこちら part446~450はこちら part451~455はこちら part456~460はこちら part461~465はこちら part466~470はこちら part471~475はこちら part476~480はこちら part481~485はこちら part486~490はこちら part491~495はこちら part496~500はこちら part501~505はこちら part506~510はこちら part511~515はこちら part516~520はこちら part521~525はこちら part526~530はこちら アダルトコンテンツは乗っけると最悪wiki削除なのでやばそうだなとおもったらリンクかスレ位置を置いておいてください(主にルドトレ) リンク例は編集画面にてコメントアウトしています。 目次 目次おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part411【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part412【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part413【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part414【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part415【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part411【TSトレ】 ≫64二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 21 47 49 夜の学園の屋上にて。 「いい月ね…」 そう眺める私ことキタトレはふと上がってくる足音を聞いた。 振り返って見ると目があったのかピクリと反応してくる。そそくさと立ち去ろうとしていたので私は呼び寄せた。 「多分煙草を多分吸いにきたのでしょうけど、私のことは気にしなくていいわよ?」 「…なら失礼して」 そう言って出てきたのはチケトレ、最近tsしたばかりのトレーナーだった。彼女は赤ラークの煙草を取り出すと、火をつけて吸う。そして吐き出す。 彼女の息遣いだけが聞こえる夜の元で、時間はただ流れていく。私はふと彼女の顔を眺める。 その横顔からちらりと見えた瞳の奥に、彼女の不安気な感情が読み取れた。 (受け入れられてないのね…当然のことだけど) 私はそれを気にして話しかける。 「…チケトレ、あまり機会もなかったから今度酒でも飲みにいかないかしら?」 「…いいのか?」 「構わないわ、最近新しい居酒屋が出来たのだけど一人で行くのは少し寂しいのよ。だからお誘いね、勿論奢るわ。」 「…なら行かせてもらおうかな。」 「なら良かったわ。今度の日曜日でいいかしら?そちらの都合に合わせるから変更があれば言ってちょうだい。」 「なら…土曜日で」 「ふふ、分かったわ。…それと、何かあったらいつでも私に言ってもいいのよ。口外もしないから遠慮なく、ね?」 「…ありがとう」 そこまで話した所で会話が途切れる。もう一度紫煙をくゆらせる彼女は小さな声で聞いてきた。 「なあ、この姿ってやっぱり異端なのか?」 「…そうかもね、でも私はいいと思うわよ。」 「…そうなのか?」 「ええ、その瞳はとても綺麗だと思うわよ。それに個性的な人なんて、ここには多くいるでしょう?」「…ああ」 納得したのか理解できたのかは分からないけど、そこで会話を止めた彼女は少し落ち着いた気がした。 ーーー二人で月の下に佇む。夜はまだ明けそうになかった。 短文失礼しました 突貫で仕上げたものです。解釈違い等が少しでもあれば即座に腹を切り、コレを消しますので言ってください。 やっぱりこういうトレーナーは他のトレでケアしないとな!ということで書かせてもらいました。 ≫115チケトレの人21/11/08(月) 22 03 50 BNWトレーナーの話 午後8時── ネオンともる歓楽街の外れにある居酒屋に3人のウマ娘が集まった 「いやー、休むって聞いたときは大丈夫かと思ったわ!」 金髪のウマ娘─BNWのB(バカ)担当と言われるハヤトレが白毛のウマ娘─W(ウェット)担当と言われるチケトレの肩をバシバシと叩く 「あはは…お騒がせしました」 困った様子でチケトレは愛想笑いを浮かべる 「あの時オレがチケットに言ってなかったらお前やばかったよなぁ奢ってもらわにゃ割りに合わんわ!」 だははと笑い、茶髪の巨乳ウマ娘N(熱血クソボケ)担当タイトレが暑苦しそうに絡む 「ええ…チケットから聞きました。本当にありがとうございます」 「お、おう。いいってもんよ」 チケトレが頭を下げると、タイトレは気恥ずかしそうに頬を掻いた 「ちょいちょい、俺にはなんもないんかっ!?」 「いや、お前はなんもしてないだろ」 「ハヤトレ先輩はなんもしてないじゃないですか」 ぴったり同じタイミングで二人が突っ込むと、「ひでえっ」とハヤトレはショックを受けるも、「そりゃそうか!!」とバカっぽい笑顔を浮かべる 「この切り替えの早さ羨ましいなあ」と思いつつ、この方達にはいつも助けられてばっかりだとどこか申し訳なさそうな笑顔を浮かべる 「お待たせしました~生3つです~」 店員が生ビールを机の上に置く 「おっきたきた」 「やっぱ居酒屋といったら生だよなぁ!」 「生かぁ、最近は薬のせいで飲めなかったので久しぶりですねぇ」 三人は生ビールを持ち、タイトレが乾杯の音頭をとる 「じゃあ、色々ありましたがチケトレ、復帰おめでとう。そしてこれからもよろしくな!」 「「「乾杯!!!」」」 ─チケトレの新たな船出を祝い、夜はこれから更けていく 願わくば、3人の仲がいつまでもよきものでありますように ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part412【TSトレ】 ≫23ガンギマリ頭スズトレ21/11/08(月) 22 32 23 とある日差しが強い夏、トレセン近くの森にて。 「…ねえ、ゴルトレとムントレ。」 「あ?どうしたよスズトレ。手伝って欲しいって話なら無理だぜー。何せあの英雄に破られる事も気づかれることもなくGETできるような網だ。片手間で作れるもんじゃねーからな。」 「済まないね、私も至高のおでんを用意するのに手一杯だ。相手は神話の存在、過去最高のおでん出なければ満足はしてくれないだろう…」 「いや、そうじゃなくて。…これ、虫取りだからね????????」 私はとんでもないカオスに巻き込まれていた。 理由は言わずもがな目の前の二人。あのゴールドシップのノリにもついていけるゴルトレと、天然とノリの良さがよすぎるムントレ。 トレーナーの中でも屈指のボケコンビである。 「んな事分かってるって!トレーナー対抗虫取り大会だろ?」 「くじ引きで3人1組に別れ、数と質を競う…だろう?もちろん忘れてないとも。現に今、そのための準備の真っ最中だからね。」 「…一応言っとくけど、この光景見て虫取りの用意だと思う人いないよ??」 「…そうなのかい?」 「うん。まずムントレ、普通虫取りにおでんは使わないの。」 「なん…だと…!?でもゴルトレ君が奴をおびき寄せるには至高のおでんしかないと…」 「少なくともおでんを食べる昆虫はいないと思うなぁ…次、ゴルトレ!なんで日本でヘラクレスオオカブトを狙ってるの!?」 「そりゃおめぇこの森にヘラクレスが放たれたって聞いたからだよ。青森から来た観光客に高校卒業してから会ってねえ親友、そこであったガキンチョ、オレのひいひいじいちゃんと証言も十分揃えてるぜ!!」 24ガンギマリ頭スズトレ21/11/08(月) 22 32 50 「ヘラクレスが野生化したまではいいよ?少しの間くらいは環境違う日本でも生きられるだろうから。でも証言の時系列バラバラすぎるでしょ!?子供とおじいさんの間に何年経ってるの!?」 「昨日今日だな。ちな1番昔は観光客だぜ、なんせオレが小学校の頃の話だ。」 「嘘でしょ…?」 「ゴルトレ君の話は飛躍しているようで繋がっているからね。」 顔色一つ変えずにムントレが私に言う。そうなの…?? 「ま、わっかんねえ時は己の第七感に頼っときゃなんとかなるぜ。よし!!対ヘラクレス用虫取り網の完成だぁ!!」 「おお、流石の出来だゴルトレ君。それならばヘラクレスに気づかれることも、破られることもないだろう。」 「明らかに虫かごがくっついてるのをスルーできるムントレが私はもう分からないよ…」 「慣れればスズトレ君もできるようになるさ。さあ、こちらも完成だ!!」 その言葉と共にムントレが鍋の蓋を開け、美味しそうな匂いが漏れ出す。これは確かにすごい、お店で普通に出されても違和感がないレベルだ。 まあこれ無視を誘き寄せるためにつくられたんだけどね?? 「お前ならあの観光客を超えるおでんを作れるって信じてたぜムントレ!!」 「おでんの情報元観光客だったの!?」 「期待に応えられて光栄だ。さあ勝負と行こう!!」 「おうよ!鍋をそこに塗った蜜の下に!!」 「ねえそれ結局蜜狙いじゃない!?」 ツッコミを置き去りにしてドンドン話が進む。いやホントにおでんでヘラクレスが来るの??来ないよね???来ないであって欲しいよ?? ブブブブブブブブン そんな時、私の耳が1つの音を拾う。 それは徐々にこちらに近づいてきて…おでんが添えられた木の幹に止まる。 「…よりにもよってブルーヘラクレス!?!?」 その圧倒的な貴重性で虫取り大会は無事優勝した。 ≫49二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 22 42 48 マヤノよりブラトレ 「トレーナーちゃんと結構仲良しだよねー。ブライアンさんとお互い、とってもとっても大事にしてるの。なんだかもうカップルどころか夫婦って感じ!マヤもトレーナーちゃんとあんな風になりたいなぁ~。あ、たまにブラトレさんが失言して勝手にトレーナーちゃんの外堀が埋まっていくのは……マヤわかんない☆」 軽く書いてみたけどこんな感じかな? ≫53カフェトレ(タバコ)の人21/11/08(月) 22 44 40 トレーナーさんについて…ですか? ええ…そうですね。 私の為に奔走してくれている…そんな人です。 優しくてしっかり教えてくれるような…良い人ですよ…ふふっ… 少し負けず嫌いなのも可愛いと思います… あぁ…でも………身体を削るように働いているのはやっぱり駄目だと思います。 一生懸命になれるのはあの人の美徳ですけれど… 私にそれを隠そうとしていましたし… …たまに、急に消えてしまうんじゃないか…って思う事があるんです。 私の走りを見届けたら…そんな風に… ………あの人をこちらに縫い止める為には、どうすれば良いのでしょうね… …ずっと…傍に……… ≫58チケトレの人21/11/08(月) 22 50 03 チケットからみたチケトレ トレーナーさんはどこか危なっかしい─アタシが男の頃のトレーナーさんのときから感じた印象だったがウマ娘になってから特に強くなったように見えた 「トレーナーさん、目に隈が浮いてるけど大丈夫?」 そう聞くと必ずトレーナーさんは「ああ、大丈夫だよ」とぽけーっとした顔で答える まるで、自分に価値を求めるかのようにトレーナーさんはアタシのために身を削ってくれる。だからといってトレーナーさんが体を壊しちゃったら意味がないのに、アタシは言い出すことができなかった アタシと一緒にてっぺんを目指すことがウマ娘になったトレーナーさんの"トウヒコウドウ"だから それをやらないとホントに潰れちゃうからだと分かってしまったからだった 「どうすればいいんだろう…」 うーんとアタシは唸った ≫60二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 22 52 08 ってことで 「ムントレさん!おでん作りたいけど……って、ゴルトレちゃん邪魔しちゃった?」 「お?ルドトレ、大丈夫だぞこっちは。流石にプロスフェアーぶっつけ本番は厳しかったなー……」 「いや、なかなか考える手が多くて楽しかったよ。ところでおでんを作る、と?」 「そうそう!おでんを作ろうと思ったんだけど、折角だし何人か集めようかなって思って!」 「なら、業務用おでん鍋が自宅にあるから持ってこよう」 「えっいいの?」 「そういやよぉ、この前キャビア獲ったからちくわ持ってきていいか?とびきりド級な奴」 「ほう?それは面白そうだ……そのちくわ、期待しておこう」 「……二人ともありがとう……」 「おっとルドトレさん、君の顔に涙は似合わないとも」 「そうそう!泣くのはまだ早いぞルドトレ!んじゃゴルシちゃん号二号でさっくり竹串取って来るから待ってろ!」 ────結局出来たのは最高に美味しいおでんだった。 マチカネタンホイザとシンボリルドルフの様々な疑問を犠牲にして。 ≫80二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 23 11 42 トレセン学園を歩く二人の影。 「これはこれでいいねトレーナーさん!」 「ええ、キタの服もいいと思うわ。」 そんなことを話すのはキタサンとキタトレの二人。だがその服はいつもと違い… …お互いの勝負服を交換していたのだ 話は少し前に遡る。 キタトレは手にサイズのあった勝負服を持っていた。 「キタの勝負服のレプリカね…」 「はい、思わず作って見たのですがどうですか?」 そう問いかけてくるのはロブトレ。練習がてらアーリィと作っていたそうだが、サイズを変えてみていたらしい。 「流石ね…あら、そっちは?」 「あ、そちらはテイオーさんやマックイーンさんの別衣装ですね。これも練習用です。」 「そうなのね…」 するとロブトレが何かを考えだし、そして閃いたのか顔を上げて問いかけてきた。 「…担当と勝負服を入れ替えて見ませんか?」 そしてその結果が今の入れ替えた状態だった 「でもトレーナーさんの服って結構涼しいんだね!」 豊満な胸をスーツ越しに揺らしながら歩くキタ。どうやら蒸れたりはしないらしい。 (レプリカって言ってけど割としっかりしてるのね…) 「でもこの服も良いと思うわ。ヒラヒラしてるけど動きやすいからね。」 同じように胸をたゆませながらキタトレも返す。勝負服で更に激しく自己主張するソレと間に見える谷間が眩しい。 ーーー当然、こんなものを見せられた周囲のトレーナーとウマ娘の何かは破壊された。 周りが苦しむ中、キタはキタトレに提案した。 「ねえトレーナーさん!一緒にライブしようよ!」 「勿論いいわよキタ、なら…」 81二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 23 12 09 ーーーその後、用意されたステージの上で踊るのは勝負服を交換したキタサトとキタトレの三人。 「「「君の愛バが!」」」 …巨乳しかいないライブで、しかもその胸が強調される服装である。見に来ていた観客の何かは砕け散った。 …更に衣装交換したキタサトテイマクトレ+キタサンでのwin5は大盛況となった。 キタマクトレがいい顔で、テイサトトレが少し恥ずかしがりながら。そして満面の笑みを浮かべるキタサンの5人は踊ったのだった。 それを最前列から見ていた担当曰く 「トレーナーの姿がかわいい…」 「萌え袖はいいですわね…」 「あんな衣装も合いますね…」 と三人でそれぞれに語っていた。観客は更に熱狂し、ファンも増えたようだ。 短文失礼しました 要素のごった煮とかしたssです。詰め込みすぎてクオリティが飛びました。申し訳ない。 衣装はロブトレとアーリィ協力、ライブはキタサンとキタトレが主導とセットをしています。 ≫88二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 23 21 39 トレーナーさんについて、ってそれ前にもやったんじゃない? ……あ、なるほど。そんな人は自分のとは別のトレーナーさんってことね。ネイチャさん早合点しちゃってた。 ……ちょっと待って。誰選んでもいいって言われると一気に厳しくない?うーん…… あ。じゃあこの人この人。噂の最新トピック挙げちゃいましょ。チケトレさん! 縁があったわけじゃないけど、前々から「おーアルビノー」とは思ってた。ウマ娘になってもそこはキープだったんだね。 個人的には白くて赤い目といったらウサギを思い出すから結構かわいいイメージ持ってんだよね、アルビノ。……でも男の人がそういう目で見られるのってイヤなのかなあやっぱり。 ……ウサギっていうと、そういえばリウトレさんも白かったなぁ。うちのトレーナーさんも今は同じように白い毛だし、特にフジトレさんがウマ娘になる前なんかまんまアルビノだったし。……あとドベトレさんも。 ……あたし的には単純なもんでさ、トレーナーさんに似た人が凹んでるの見てると、なんかこう、胸がギューってなるんだよね。だから、チケットさん頑張れー!って思っちゃう。あたしが出来ることでいいなら力貸すからね。 ……え? ドベトレさんにそういう憐れみの情はないのか? まあ言われてみれば子犬相手に年甲斐もなく威嚇し過ぎたかも……。 と、とにかく! あたしからウマ娘になったチケトレさんのイメージはこんな感じ。……こんなのでよかった? ……あ、そうだ! タバコは程々にね! 実家のスナックにもベヘビースモーカーなお客さんいたけど、あれ歯と息にくるんだから! ちゃんとエチケット守ってね! ≫113二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 23 50 24 「なあマクトレ」 「なんですの?」 飲み会の終わり、なぜか撃沈したテイトレとフクトレにブランケットをかけたのち、ブラトレとマクトレは皿洗いと歯磨きをしていた。 そんな深夜の話である。 散々騒いだ後、二人きりになって話すことといえば、宴会ではなかなか上がらない話題。 「おまえ、チームトレーナーとか興味ないのか?」 「いえ、特に」 「うそお……」 一瞬での断りをブラトレは想像していなかった。 チームトレーナーはキャリアとして重要なポジション。多くのトレーナーが目指すものの一つである。断るならば、相応の理由がある程度には。 「なんで?」 「そうですわね……キャパシティの問題ですわね」 「俺はできると思うけどなー、いつものマックイーンのための最善ムーブ、アレができればそれなりの数のウマ娘をG1の勝ちに連れて行けるんじゃないかって」 マクトレの「最善」ムーブ。メジロマックイーンの勝利、それも正々堂々たる勝利のために必要なことを考え、実行するマクトレの常時発動技。一瞬で態度が切り替わったりする恐ろしさ、そして凄みは結構知られている。 だからこそ、それを多くのウマ娘に分配することができれば、とブラトレは考えていた。ブラックヴォルフを率いるものとして自分のしていることに間違いはないと思っているが、こいつほど繊細にことを運べるわけでもない、そう思ってもいた。 だが、それはキャパオーバー、無理だという。 「正直お前の能力は……そういう活かし方もできそう、と思ったからさ」 「買い被りすぎですわ。謙遜ではなく、事実として」 マクトレは手に持っていたコップの水を口に含み、そして吐き出す。ふう、という息と共にコップを立てかける。 114二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 23 50 51 「私の現状の能力が高い、と評価してくれてありがとうございます。でも、これはマックイーン……いえ、わたくしが支えたいと思った”個人”に向けてだからこそのものかと」 「あー、そういう意味か」 「ええ。わたくしがチームトレーナーになったとして、今と同じパフォーマンスは絶対にできません」 「けど、多少型落ちしても十分だと思うぞ?」 「多少どころでは済まないのです。マックイーンのことを知り、できるだけ理解し、そのために何をすべきかを考えてようやく今のわたくしがいる。おそらく複数人を担当した場合、最初の『知る』でわたくしは破綻します」 「そこまで?」 「ええ。担当のことを知り切れていない時の、知っていることのバランスに偏りが出た時の罪悪感に苛まれる。それはきっと誰にとってもいいことではないでしょう?わたくしの脳は多分1.5人分くらいしか全力で考えられません。思考のバランスを取るのにもリソースを使い始めて倒れそうですわね」 「……なあ、悪いけど……お前もしかして結構不器用だったり?」 「複数の他人が絡むと、どうにも」 意外と言えば意外、しかし言われてみれば納得、と言ったところか。 よく考えてみればマクトレが他のウマ娘と交流をとっているところはあまり見ていない。それどころかトレーナー相手でもそこまで太いつながりを増やしていない。 あれ?こいつ意外と人見知り?そうブラトレは思った。 「人見知りって思いましたわね」 「頭覗くのやめな?」 115二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 23 51 05 「顔に出てましたわ。人見知りではなく、なんといいますか……最善を尽くすための取捨選択、でしょうか。誰かのため、みたいなことを思いすぎないようにしていますの」 「俺らは?」 その問いに、マクトレは少し笑って答えた。 「て、お、く、れ」 「もうちょっとマシな言い方あるだろ」 「ふふふ」 「そう言えばマックイーンの話をしたのに口調戻ってなくないかお前」 「今はリラックス中ですわ」 「そういうもんなのか?」 「マックイーンのマの字の度に精神キメてたらそう遠くないうちに心が疲れるでしょう……反抗より順応の道を選んだんですもの、最善のラインを見極めていますわ」 ≫137チヨノオートレSS21/11/09(火) 00 28 46 私達はまずにマンハッタンカフェさんのトレーナーさんに所感を伺うことにした この中で最も怪異に詳しいであろう彼女なら、何らかのヒントを見つけられる そういう期待があった為だ それを聞かれたカフェトレさんは頭を掻いた後、私に憑りつくものについて話し始める 「端的に言うと、私なら祓うことはできると思います」 一応対処は可能 それを聞いて沸き立つ私達をカフェトレさんが制す その方法はお勧めできない カフェトレさんはその理由を語った 私の靄は私自身と深く結びついているとのこと なので一時的に祓っても暫くすれば復活するのだという 永続的に祓うのなら、結びつきのある本人からアプローチするのが望ましい 「だから、これは貴女が克服しなければいけないモノです」 私を見据えるカフェトレさんの力強い目 結局のところ、自分が何とかしなければならないようだ そして、気になる点はまだある 「でも、どうアプローチするんですか?」 チヨノオーさんが代弁してくれたが、靄に対してどう切り込めばいいのかが不透明だ それに関しても、おおよその道筋が分かるという 「怪異に対する対策は、怪異を知る事です。その本質を見極められれば自然と取るべき手段も見えてくる」 138チヨノオートレSS21/11/09(火) 00 29 21 幸いにも、私の靄は知れば終わりになる類の怪異ではなかった 私はどうにかして靄の大本を知り、克服しなければならない 不安はある でも、皆が支えてくれると言ってくれた 不思議と恐怖はない 「分かりました。やってみます」 私は、もう逃げない ~~~~~~~~~~ 日が沈み、人気のなくなった練習コースに皆とやってきた 今回は今までと違い、チヨノオーさんやダストレさん達にも並走してもらう その方が黒い靄の出やすいだろうとの推測だった 「じゃあ、始めます」 一斉に駆けだす六人 先頭にはスズトレさんとダストレさん、その後ろにチヨノオーさんと私、後方にはロブトレさんとカフェトレさんが付く 走り出して十数秒…200mを過ぎたあたりで異変が現れた ズッ―――― 体から靄のようなものが立ち上る 「来た!」 それを待っていた私は、意識を心の中へと沈めていった 139チヨノオートレSS21/11/09(火) 00 29 59 景色が一変する 誰もいない曇天のレース場 そこに黒い靄が多数現れた それらは形を変え、なにかの生き物に形をとる 『走れ――――走れ――――我らの分まで―――――』 いつもと同じ声 靄はただ私に走れと言っている でも、なぜそう仕向けるのかが分からない 「何故、走らなければならないのですか?」 そう問うと、靄の動きが止まる 一瞬の間をおいて、膨大な思念が私の頭を襲った 「――――ッ!??」 『アア、ナゼワレラハハシレヌ!!?ナゼワレラノアシハウゴカヌ!!?』 『クチオシイ!!ニクラシイ!!ハラダタシイ!!』 『ドウシテドウシテドウシテドウシテ!!!!!』 怨嗟、慟哭、絶望、悲憤―――― 嵐のような感情の波を浴びせられ、脳が焼き切れるような痛みがする 「あなた…たちは…」 140チヨノオートレSS21/11/09(火) 00 30 48 意識の無くなりかけた頭で考える 思念は想像以上に強大だ これではことの本質を探り終える前に意識が乗っ取られそうだ でも、そういう訳にはいかない 自分の意志の力で乗り越えるんだ そう心を強く持った瞬間だった 『チヨトレ!!頑張れ!!』 友の―――ダストレさんの声がした 『私達がついてるよ!!』 『チヨトレさん、しっかり!!』 『意識を手放さないで!!まだこれからです!!』 『トレーナーさん!!!!』 皆がいる 見えないけれど、私の意識を繋ぎとめようとしている 何故だろう こんな絶体絶命だというのに、負ける気がしない!! 141チヨノオートレSS21/11/09(火) 00 31 33 「これでいいのか!?カフェトレさん!」 「ええ、このまま声をかけつづけてください!!」 ダストレさんの切羽詰まった声が聞こえる 意識を失いながらもコースを周回するトレーナー その体からは今までにない量の靄が噴出している それは恐怖感を与えるのみならず私達の体力すら奪っていっている 「トレーナーさん!!頑張れ!!!」 でも諦めない。トレーナーを引き戻すんだ 私は祈りながら叫び続けた ~~~~~~~~~~ 『ナゼダ』 黒い靄達は疑問を口にした これだけ思念をぶつけても吞まれない私に不可解な様子だ 残念だけど、私には負けられない理由がある 私の決意に呼応するかのように、胸から眩い光が溢れ出した その光は靄を吹き飛ばし、世界が白に染まった 光が収まると、いつの間にかレース場は晴天になっている 『どうして』 142チヨノオートレSS21/11/09(火) 00 32 36 少女の声 幼いウマ娘が、黒い靄のいた場所に立っている 『どうしてそんなに走っていけるの…?』 力を失ったのか、へたり込むウマ娘 その目には大粒の涙を湛えていた 『ずるい…ずるいよ…私達だって…』 なんだ、真実は単純じゃないか 彼女達はただ――― 『走っていたかったのに…』 羨んでいただけなのだ、自分に悲しんでいただけなのだ 彼女達が長い年月の末に忘れてしまった、原初の願い それはとても単純で純粋な願い 理由は分からないが走ることが出来なくなり、それが思念として強く残ってしまっている であれば… 私はへたり込むウマ娘に抱き着いた 少女の息をのむ音が聞こえる 「ごめんなさい、気付いてあげられなくて…」 『あ――』 彼女達の本質は分かった やるべきことはたった一つだ 143チヨノオートレSS21/11/09(火) 00 33 28 「代わりと言ったらなんですけど、私と一緒に走りませんか?」 私はその思念を、プラスの方向へ向けてやればいい 『―――いいの?』 「ええ、ただし他の人達には迷惑をかけないようにしてくださいね」 それを聞いたウマ娘は一瞬面食らった様な表情をしたが、すぐに満面の笑みになった 『うんっ!!』 これはある種の区切りだ 私というウマ娘の始まりだ 眩い太陽の下で、柄にもなくそう思った ~~~~~~~~~~ 「これは…」 私含め、六人全員が驚愕していた さっきまでトレーナーの体を覆っていた靄は消え去り、暖かな光が周囲を照らしている 「カフェトレさん、チヨトレさんは…」 「どうやら上手くいったようですね」 144チヨノオートレSS21/11/09(火) 00 34 11 走っていたトレーナーの脚が止まる 私達は何も言わずに言葉を待っている トレーナーはこちらに向き直って、いつもの顔で笑った 「ただいま戻りました」 その言葉を皮切りに、ダストレさん達がトレーナーに飛び掛かる 「この野郎チヨトレ!!心配させやがって!!」 「よかったです!!」 「一件落着だね!!」 「よくぞ戻ってきました」 暫くもみくちゃにされるトレーナー その最中、私を見つけたのだろうか 落ち着いた後立ち上がって私の元へ歩いてきた その顔にはかつてのような影は見られない 「ただいま、チヨノオーさん」 「おかえりなさい、トレーナーさん」 今日この日が、私とトレーナーさんの新たな始まりだ ≫178二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 06 17 40 マクトレ「ある意味不器用仲間といっても差し支えありませんわ」 ネイトレ「…ここに折り紙があります」 マクトレ「トロフィーですわね?…これでどうでしょう」 ネイトレ「ちゃんとできてる!…じゃあ絵は?」 マクトレ「以前テイトレ達と描いた絵がこの通り。雑な作りで申し訳ありません」 ネイトレ「…中の上。むしろ上!」 マクトレ「過大評価では?」 ネイトレ「そんな事ないです…うう、裏切り者…!」 マクトレ「ひどい言われ様。ネイトレの描いた絵はありませんの?」 ネイトレ「…はい」 マクトレ「…わたくし、とんだ裏切り者だったようですわ」 ネイトレ「しみじみ言われるとなおさら心にくるよぉ…」さめざめ マクトレ「あまり泣かないでくださいまし…視線を避け続けるの、苦労しますのよ?」 不器用者同士だけどベクトルが微妙に違う二人 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part413【TSトレ】 ≫13二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 07 35 34 「おいそれと見せるものではありません」 「そうだよ! トレーナーに弱点なんてないんだから!」 「……ウララ。それは少し誤解を生むというか」 「ダイジョーブ! 『実はわたし、食べる事大好きないやしんぼなんですよ』ってこっそり教えてくれたのはちゃんと秘密にしてるよ!」 「ウララ?」 ≫22二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 07 44 21 ーーートレーナー室にて 「…これでいいかしら」 「うん、ありがとうキタトレ」 そう話すのは耳かきを手にしたキタトレと丁度起き上がったサトトレの二人。 担当もいない今、耳かきをしていたのだった。起き上がり、座り直したサトトレは耳かきを手にとるとキタトレを呼ぶ。 「じゃあ次は僕がやるね。」 「…任せたわ。」 少しゆっくりとサトトレの膝に頭を下ろすキタトレ。心なしか体に力が入っている。 「ん〜、動かないでね。」 「…」 その言葉を皮切りに耳かきを耳の中に入れていく。浅い表面から剥がしていくように動かし始めた。 「でもこうするのは久しぶりだね。ここしばらくはキタちゃんが大体やってたみたいだし。」 「…」 返事は返ってこない。ちらりと視線をそらすと、体を震わせながらも耐えるキタトレの姿が。 「…キタトレ、力抜いて。」 「…」 空いていたもう片腕で上からキタトレを押さえ、少し圧力をかけて力を抜けさせる。 (マッサージとかの本で調べといて良かった。ダイヤ以外にもしっかり効くみたいだ。) 奥にまで入れて動かし、耳垢を取っていく。ポーカーフェイスをキタトレは何とか維持していた。 「…うん、とりあえず取れたかな。梵天に切り替えるね。」 「…」 首を少しふって頷くのを見つつ、梵天を耳の奥へ。少ししてあげるだけで… 「やっぱり、どうしても落ちちゃうか。…これで片方は終わったから、次は反対だね。」 23二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 07 44 35 ーーーその後、もう片方を終わらせたサトトレはポーカーフェイスの崩れかかったキタトレを眺めると 「耳のマッサージもしてあげるから、まだ終わりじゃないよ?」 「…!」 キタトレがもぞもぞと動こうとするが、力が入らず逃げられないように抑えられている。 「ローションとかはないから素手でやるね。」 そう言ったサトトレはキタトレの耳を揉み始める。力加減を変えて丁寧に。 「っ〜!」 ピクピクと体を震わせて赤い顔をする彼女を気にすることなく揉み込む。 「暴れないでね…って無理だと思うけど。」 そのまま数分ほどしてあげると、キタトレは顔を崩して可愛い状態になっていた。サトトレは最後に悪戯として耳の先っちょを甘噛みする。 「ッ!!!」 ぴくんと体をはねさせたキタトレはへたり込む。サトトレは上から声をかけた。 「キタトレ…耳弱くなってない?」 「…」 少し荒れた息遣いの彼女から返答はない。 「まあいいんだけどね。…折角だし今度キタちゃんにこのマッサージを教えてあげよう。」 「…かんべんしてちょうだい」 キタトレから小さな声で返ってきた弱音に、僕は思わず笑ったのだった。 短文失礼しました 耳が弱いキタトレがサトトレに耳かきされるお話です。胸でも尻でもなくこっちが弱点なんですよ。 ちなみに人の時からなので知る人ぞ知る案件です。後これって完全なロリおねの構図ですね。 ≫27二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 07 52 41 おは142-92-57-85 リアル猫耳かつけ耳かはともかく、にゃーしか言えなくさせられてたらいいですよね リウ「にゃ、にゃー…?」 シリウス「……」 リウ「にゃーーー!」 ───シリウスは耐えた。 ≫33二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 08 03 38 おはようございます 145-80-55-80 教官ちゃん「……にゃあごにぁあご、にゃーにゃー(ざぁこざぁこ♡担当に壁ドンされて腰砕けになってる♡)」 オペトレさん「ニャー」 ウラトレさん「にゃ」(紐グイッ) (落ちてくるたらい)(汚い悲鳴)(悶絶する教官ちゃん) ≫34二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 08 07 57 これはやばい。タイシンは思った。 目の前で自分のトレーナーが胸を押さえてうずくまったと思ったら次の瞬間服を残して消えたのだ。これがヤバくなかったらなんなのだろう。 ──服の山がもぞもぞと動く。驚いたけどすぐに服の山をかき分けて中を確認する。……なんだこのカップ数、やっぱりバカなんじゃないのあいつ。 「ニャー」 「……は?」 そうしてタイシンは「猫」と対面した。ここ数ヶ月散々目にしてきた耳と尻尾を付けた不思議なトラネコ。そしてそいつはこう心に語りかけてきたのだ。 (ごめんタイシン!なんか俺、猫になった!) ……遠のく意識をギリギリ手放さなかったタイシンをどうか褒めてやってほしい。学園全体を巻き込む異常事態にいい加減慣れてきた彼女でもこれは初体験なのだ。 (続きはない) ≫52二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 08 47 31 「おー。伸びますねぇ」 「ウニ゛ュゥ(やめろ。持つならちゃんと腰も支えろ)」 「注文の多い猫さんですねぇ。フンギャロっと……」 「ニ゛ィ(それで、なにか分かったか?)」 「いえ何にも。流石にスマホでざっと調べただけでは流石に……。多分ソマリという品種だろうということぐらいしか」 「ググググググ……(そうか……。おい?何やってる?)」 「いや、今日の占いでラッキーアイテムがちょうど猫だったのでご利益にあずかろうかと……スンスン」 「ナ゛ァアア(嗅ぐな。猫吸いは自分で言うのも何だが衛生面のリスクもあるだろ)」 「大丈夫ですよ多分。今日変化したばっかりですし。それに……」 「ニ゛?(……それに?)」 「(何となく、トレーナーさんの匂い……落ち着くような。いや、懐かしいような。あれ?この匂いって…確か……?)」 「……ナ゛ァ(……フク。)」 「っ!い、いえっ。こうやって腕の中で大人しくしてるトレーナーさんも珍しいなぁ~~~って!ほれほれ、ここが気持ちいいんですか~~~?……マ゜ッ!!!ダメですよトレーナーさん!!流石に!流石にひっかくのはマズイですって!!ほら!感染症のリスクとかありますし!!!!……オヤ?尻尾が私のお鼻に伸びてきてあっやめ……ウェ……ヴェックショーーーン!!!!!」 ≫56二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 08 58 11 セイトレ「んにゃ…にゃにゃ~…(スカイ、撫でるの上手くない?)」 スカイ 「にゃはは~、何時も一緒に遊んでるからね。こういうのはどう?」 セイトレ「にゃにゃぁ…(あー…気持ちいい、眠くなりそうだから程々になぁ)」 スカイ 「はいはーい。あ、キャットフード食べます?」 セイトレ「んにゃ~…?(良いのか、戻った後も食べるかもしれないけど)」 スカイ 「やっぱり止めときましょうか、もう少し撫でますね~」 セイトレ「ゴロゴロゴロ・・・」 ≫58二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 09 03 32 「ひょっほ、やめなはい」 「ニャーニャー」(おねーちゃんのほっぺ!) 「ちょっと!アル!ほっぺばかりフニフニしないでくれる!今調べてるから!」 「ニャーニャイ」(許しておくれよ、私は今猫なんだ) 「くっ、普段適当に話してる時と違って文字通りにそうだから手に負えないわ……」 「はーっはっはっは!おはようアヤベ君!!!!!」 「うわっオペラオー……って貴女のトレーナーもなの……ね……」 「どうだい?僕に相応しい、煌びやかな装飾をしてみたんだ!トレーナー君もたいそう喜んでいるよ!」 「ドニャアアアアン」(素晴らしいだろう!) 「その装飾だらけの王冠にオペラオーの使うようなデザインのマント、おまけに王笏も猫サイズ……いったいどこから調達したのよ」 「なに、単純な話だよ。何かのタイミングで使えるかもしれないと用意してあったものがあってね!」 「謎の察知力を発揮してるわね……」 ≫60二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 09 25 44 「…ニャア(ファイン)」 「トレーナーさん、とってもかわいい…!」 「ニャア…にゃにゃにゃ…(ファイン…くすぐったいかな)」 「折角だから連れて行ってもいいですよね!」 「ニャニャ、ニャーニャアー(駄目だよ、連れていくのは)」 「でも駄目、かなあ…」 「…ニャーニャア(…いいよファイン)」 「…うん、連れて行こうかな!」 見てみたいからいいぞ! ≫69二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 10 31 31 凱旋門賞。 お友だちに導かれるまま僕たちは海外遠征を敢行しようとしていた。空港への見送りにはライバルのアグネスタキオン、そしてそのトレーナーであるタキトレが来ていた。その目はこちらを射抜く。 「カフェトレ───」 タキトレが口を開こうとしてタキオンが制した。 「いい、トレーナー君。君が言うよりボクが問題を提出した方が良いはずさ。さてマンハッタンカフェのトレーナー、君にとっての最優先事項はなんだい?」 お友達に追いつき、追い越す。カフェと交わした。始まりの誓いにして、夢。 「本当に?」 「……」 「……トレーナーさん?」 脳裏によぎるカフェと過ごした日々(怪奇現象含む)あの日々が、この終わりに向けてだったとしても。 待ったをかけ助け舟を出してくれたアグネスタキオン、そしてタキトレを一瞥し僕はマンハッタンカフェに向き合った。熱に浮かされていた頭は覚め、答えが容易く導かれる。 「カフェ自身が……カフェの成功と存続が、夢よりも、何より大切だ…………海外遠征は中止しよう」 始まりの夢は、少しずれてしまっていた。変わってしまっていたのだ。そして僕は、僕のようにマンハッタンカフェが走れなくなることを望まない。 「……そうですか……トレーナーさん……約束したのに───そうですね。私の独りよがり……勘違い。では……お別れです。私一人でも……問題はありません」 マンハッタンカフェの爪から血が滲む。僕の手の爪からも血が滲む。 「必ず"お友だち"に追いついてみせます。だから……サヨウナラ」 一人飛行機出発口へ向かおうとするカフェに手を伸ばした所で、カフェの足が止まった。 「……脚が動かない。どうして? 行かなければお"友だち"が……消え……え?」 ん? なんだか様子がおかしい。 「お友だちが、二人?」 「んんん?」 70二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 10 31 45 カフェと違って僕にはお友だちは見えない。なんかバレンタインの時とか凄かったけどあれは向こうが頑張ってたんだろうと勝手に納得している。しかしカフェの視線からなんとなくお友だちの居場所を探る事はできるようになった。その視線が二つ、いや二人のお友だちの存在を示している。 「あ、ダメ喧嘩しないで……」 どうやら喧嘩しているらしい。なんか視線を追うとすごい空中戦をしてるっぽい。なんか殴り合いの深く重い音も脳裏に響いてる気がする。何やってるんだお友だち達。 「……二人とも何やってるんだい?」 僕たちの様子にタキオン達も怪訝そうであるが、お友だちの争いをどうにか止めねばならない。こうなるならフクトレに声をかけておけば良かった! 「あなたは? え? お友だちの友だち? 任せておけって……」 「どういう状況……?」 なんだか新たな人物が現れたらしい。どうやらお友だちの友だちらしくお友だち達を仲介してくれるようだ。 ジ ャ マ ダ ド イ テ ロ ギ ャ ア 「あっお友だちの友だち!」 脳裏に響く音と共にカフェの視線が、おそらく吹っ飛ばされたお友だちの友達を追う。そしてカフェと僕は目があった。 ドンガラガッシャンアッヤベデレナイ 見えない何かと衝突し僕は吹っ飛ばされた。 「ええええー!?」 「ええっ!?」 吹っ飛ぶ僕に素っ頓狂な声で驚くタキオン達。 ただ、なんだかお友だちたちは落ち着いたようで? 倒れた僕をカフェが助け起こしてくれる。 「しかた……ないですね……お友だち"も気が変わったみたいです」 ドンドンドンドン! デロ ボケ ドンドンドンドン! デレネエ 少し悲しそうな顔をしながらも、カフェは僕に微笑んでいた。あとお友だちがさっきから僕に全力でボディブローしてるっぽいんだけどなんで? それはさておき僕たちは海外遠征を中止し、国内の宝塚記念に目標を定めることとなった。 そして翌日。 「え? なんで? ……まぁまたなんか取り憑かれたのかなカフェに見てもらおう……ってサイズ合わなくなって歩きにくいな! 戻れないとしばらく車椅子だぞ……どうしよカフェにもバレる……ふ、フクトレに連絡だ!」 栗毛のウマ娘になったトレーナーはまたなんか怪奇現象に襲われたのかとフクトレに連絡を取るのだった。 ≫92二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 10 54 39 ロブトレ「にゃ、ニャー……(まさか、犬ではなくネコになってしまうとは……)」 ロブロイ「トレーナーさん……その、とっても可愛らしいですよ。スコッティフォールドですね。たれ耳がすごくかわいらしいです」 ロブトレ「ニャー……(ええ、そう言ってくれると嬉しいですよ)」 ロブロイ「大丈夫です、トレーナーさん。今日は部屋の中で過ごしますね」 ロブトレ「ニャー……ニャーン(ありがとう、ロブロイ。それならいつ戻っても大丈夫ですね)」 ロブロイ「……その、撫でてもいいですか?」 ロブトレ「ニャー、ニャ(撫でるのですか?ええ、良いですよ)」 ロブロイ「その、以前本で書いてありましたが、こういう風に撫でるといいってありましたね」 ロブトレ「にゃ……ふにゃあ……(あ、良いです……とても、気持ちいいです……)」喉ゴロゴロ ロブロイ「ふふ、トレーナーさん、とってもかわいいです」 ロブトレ「にゃーん(ロブロイが撫でてくれるからですよ)」もっと撫でて、というようにすりすり ロブロイ「甘えているのですか?それなら、もっと撫でてあげますね」 ロブトレ「ニャー……(ええ、ロブロイ、もっと、してください……)」 その後、他の人が入ってきたタイミングで戻ったとか戻らなかったとか 確かに、ない……慣れた!しているけど健康なイメージはあまりないですね ≫103二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 11 05 16 「ほえ〜、猫になっちゃうんですか~」 「ふむ、是非とも私も猫になってみたいものだね…………むっ?」 「ほぇ!? トレーナーさーん!?」 トレーナーさん達がネコになっているって話を聴いていたら私のトレーナーさんもポポンって煙に包まれちゃいました!! 「………………ふしゃあ!!」 「ふえええええ!?」 そして煙が開けるとそこには綺麗な月白色をした…… ナルガクルガが居ました………… 「にゃ、にゃんでえ!?」 「ははっ、タンホイザ君の方がネコみたいだな」 「喋れてる!?」 「ははっ! 凄く速く動けるし姿も消せる! ネコとは凄いモノだな!!」 「月迅竜だよぉ~!!」 「背に乗り給えタンホイザ君!」 「ええっ!?」 「私達の絆、見せてあげようではないか!」 「ふえええええ!?」 ……ムントレが月毛だからこうなった……儂は悪くない ≫143二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 12 04 35 「フクトレさん助けてぇ」 「ついにお前もやられたか───ッ……! カフェトレ足はどうした!?」 「いや前から無いよそれより今のサイズだと義足履けなくてカフェに心配かけそうだからお祓いしてどうにか元に戻して欲しいんだ」 「お祓いって……それで元に戻れたら俺はとっくに元に戻ってるんだが」 「カフェのお友だちの友だちとぶつかったらこうなったからもしかしたらでお願いします!」 「────わかった」 「あっマンハッタンカフェさんどうかしましたか?」 「トレーナーさんを見かけなくて……フクキタルさんは何か知りませんか?」 「あっそういえばトレーナーシャンがカフェトレさんと何かやるって言ってたような」 「ありがとうございます」 〜フクトレのトレーナー室〜 「────……────」 「トレーナーさん、宝塚記念に向けた予定を……」 「さあ出ろ!お前がいるべきところはここでは無い!去れ!帰るんだ!空に帰るんだ!!」デタイ 「奉請弥陀如来入道場散華楽奉請観音勢至諸大菩薩入道場散華楽奉請弥陀如来入道場散華楽奉請観音勢至諸大菩薩入道場散華楽」デレナイ 「出てこい!出なさい!」デタイヨ 「????……神仏習合……?」 ≫176二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 12 50 05 チヨトレ「ニャー(という訳で猫になりました)」 チヨノオー「えぇ…でも可愛い…」 チヨトレ「ニャーン(大変かもしれませんがどうかよろしく)」 チヨノオー「…同期の皆に見せに行こうかな」 チヨトレ「ニャ?(えっ?今何と)」 この後、シンデレ組のウマ娘にもみくちゃにされるのだった チヨトレ「甘く見ていたかもしれません…年頃の娘の興味というものを…」 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part414【TSトレ】 ≫3二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 13 03 57 猫になるグラトレ(独) 「トレーナーさん!?」 野点でお茶を嗜んでいた所トレーナーさんが急に苦しみだし……着物を残して消えてしまいました。 そして残った着物の中にモゾモゾと動くモノが…… ……あっ、袖から出ようとして詰まりましたね。 「にゃー!?」(詰まったー!?) 詰まっている何か……猫ですよねこの鳴き声……を助けるべく着物を漁ると、何処かで見た様な耳と尻尾をした黒猫が居ました。 ……もし、私の予想通りこの黒猫がトレーナーさんでしたら……猫になってもお尻が大きいんですね…… 「にゃあ〜、みゃぁ」(助かったよ、グラス) ……何故私は猫の言っている事が分かるのでしょうか…… 「えっと……トレーナーさん? 大丈夫ですか?」 「みゃぁ……にゃー」(グラス……なんとか) 「猫になってますね……」 「……にゃ? …………ふにゃあ!?」(……えっ? ……ええっ!?) 「今気付いたんですか……」 「しかし、何がどうなって…………いえ、今更ですね……」 「みゃあ、ふにゃ〜ご……」(グラスも慣れたね……) 「さて、トレーナーさんの事ですから、これから猫を満喫するんですよね?」 「にゃ、にゃなぁ~お」(うん、この機会楽しもうじゃないか) そう言った? トレーナーさんはお茶を飲み。 「ふぎゃ〜お!?」(熱っつうううう!?) 「トレーナーさん!?」 猫舌にのたうち回ってました…… 了 ≫30二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 14 10 33 尻尾アクセ 「なあ、マーチ。」 「ん?どうしたんだトレーナー?」 「前にプレゼントくれた時あっただろ?」 「あのTシャツか。」 「それのお返しって訳でもないんだが…」 そう言って俺は、小さな紙袋を取り出した。 「いつもありがとうって事でこれを渡したいんだ。」 「…いいのかトレーナー?」 「え?何が?」 「いや…世話になっているのは私だろ?なのに受け取ってもいいのかと思ってな。」 「別にそんな事考えなくていいぞ?俺が渡したくて渡したんだから。それにこっちもこっちで色々頼んだりしてるしな。」 「そうか…ありがとう、トレーナー。中を見てもいいか?」 「ああ、構わない。」 マーチが覗くと、そこには少し形が歪な白黒のミサンガが入っていた。 「これは…手作りだな?」 「その、俺不器用だから、あんまり上手くは出来なかったんだ…それで一番上手く出来たのがそのミサンガなんだが…嫌じゃなかったら貰って欲しい。」 「トレーナーがせっかく作ってきてくれたんだ。受け取らないなんて事するはずがない。確かに少しだけ歪ではいるが、それは慣れない事を頑張ってくれたからだろ?気にするほど見栄えが悪い訳でもないし。うん、嬉しいよトレーナー。」 「!そうか…なら頑張って作った甲斐があったよ。」 「だが、触り心地とか…見た目も少し違うところがある。珍しい素材でも使っているのか?」 31二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 14 11 15 「珍しいというか、なんというか…それ俺の尻尾の毛も使って作ったんだ。流石に全部って訳でもないけどな。 少し前に流行ってただろ?自分の尻尾の毛で作ったアクセサリーを担当に送るって奴。」 「ほう、そんな事が流行っていたのか。でも自分の毛を相手に送るなんて、何か特別な意味でもあるのか?」 「よくは知らないんだが、担当にあげていたらしいし、願掛けとかだと思う。」 「そうなのか。まあ、何にしてもだトレーナー、私の為に作ってくれてありがとう。大事にする。」 「こちらこそ、気に入ってくれたみたいで嬉しいよ。」 (マーチに喜んでもらえて良かった。でも言われて気付いたが、渡す意味ってなんだったんだろう…少し気になるし帰ったら調べてみるか。) 次の日 「さて、朝練の準備は出来たな。」 「マーチ…少しいいか?」 「ん?どうしたトレーナー。」 「あのな?昨日渡したやつ、今持っているか?」 「ちゃんと利き足にしているが…」 「渡してからで悪い…それ、返してくれないか?」 「…何故だ?」 「何故って、えーっと…」 「せっかくトレーナーが私に作ってくれたものだ。返すとしてもその理由ぐらい聞きたい。」 32二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 14 11 47 「理由…あ、あれだよ。ほら上手く出来てないだろ?だからもう少ししっかりしたのを改めて渡そうかと。」 「それについては気にしていないと昨日言った。あと、返して欲しい理由はそれじゃないだろ?」 「…出来れば言いたくないのだが。」 「教えてはくれないのか?」 少し悲しそうな顔をしたマーチがそう聞いてくる。 「…どうしても?」 「ああ、教えてくれ。内容は分からないが、これは私にとってとても大切な物だ。返すならそれ相応の理由が欲しい。」 マーチの事だ、こうなったらどんな理由を見繕ったって本当の事を言わないと返してはくれないだろう。 「その、だな…恋愛的なものらしくてな?プロポーズとかで渡すものだったらしい。」 「だからさ…持ってると色々勘違いされるだろうし…返して欲しいなって…」 「………」 やはり嫌だったのだろう。知らないとは言えそんなもの渡されたんだ。軽蔑されても仕方がない。だからこそ早く返してもらわなければ。 「その…マーチ…」 「返したら、これはどうするんだ?」 「え?普通に捨てようかと…」 「それなら返すのは出来ないな。」 33二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 14 12 17 「へ?」 想定外の回答に俺は間の抜けた声を出してしまった。 「そもそも、トレーナーはそう言う意味で渡したのか?」 「そ、そんな訳ないだろ!」 「なら良いじゃないか。そういうつもりで渡したつもりじゃないのは伝わっているのだから、持っていても然程問題ではないはずだ。」 「いや、流石に…」 「それにこれはもう私にとって大切な物だ。いくらトレーナーに返してくれと言われたって、捨ててしまうのなら返したくはないな。」 「う、うぅ…でも…」 「トレーナー。私はな、とっても嬉しかったんだ。お前が私の為に頑張ってこれを作ってきてくれた事が。だからな、出来ればこれは持っていたい。それでも駄目か?」 …マーチはズルい。そんな風に言われたら返せなんて言えないのわかってるくせに。 「…わかったよ…そこまで言うなら持ってていい。」 「ふふ。ありがとうな、トレーナー。」 見つかったらどう言い訳をしようかと考える俺をよそに、マーチは少しだけ上機嫌に見えた。 ≫116ウマ夢義足カフェトレ21/11/09(火) 16 44 02 気がつくと僕は電車の後ろから三番目の席に座っていた。気がついた瞬間に僕は理解した。ああ、これ夢だな、と。ただいやに生暖かい空気と、それに相反するような寒気が僕の背筋を伝ってくる。前にカフェと水族館に遊びに行った時変なのに引き摺り込まれそうになった時のようだ。 まてよ、という事は今危ないんじゃないか? そう思い立ち上がろうとしても、脚が動かない。首はなんとか回るのであたりを見回すと、自分以外にも虚な顔をした人たちが電車に乗っていた。 『次は〜刺身〜刺身〜』 変なアナウンスが流れたかと思うと、後ろの席の人の所へ小人が群がり、あっという間に刺身のように切り刻んでしまった。いくらこういう事態に慣れてると言っても流石に気持ちが悪い。そしてどう考えても順番的に次は僕だ。いつもなんとかしてくれるカフェやフクトレはここにいない! 「隣失礼」 あ、どうぞ。と反射的に言おうとしたが口が開かない。ドスンと座ったのは大柄な栗毛のウマ娘だった。 『次は〜ひき肉〜ひきに……なんですかあなた』 「友だちの友だち」 湧いてきた小人達を僕から引き剥がしてその栗毛のウマ娘は全部踏み潰してしまった。 『怪異殺し〜警察呼んで〜』 「うるさいな」 そう言ってそのウマ娘が立ち上がり、電車の床を全力で踏みつけると電車はまるでクッキーのように真っ二つに割れた。そのまま僕は暗闇に落っこちた。 117ウマ夢義足カフェトレ21/11/09(火) 16 44 25 「───さん……トレ──さん」 「……ん、カフェ?」 そこはカフェとタキオンの物置部屋のソファだった。トレーナー室で仮眠をとっていたはずだけれど、まあよくあることなので気にしない。 「おはよう……ございます。うなされていましたが……大丈夫でしたか?」 「あーうん、なんだかすごかったけれど大丈夫だったよ」 「……トレーナーさん。今の姿になっても変わらず、あなたは"彼ら"にとって極上の獲物です」 そう言って引き出しから皮でも剥ぐ儀式に使いそうなハサミをカフェは取り出した。 「なんでハサミ?」 「いいから、後ろを向いてください」 何をされるのかと後ろを向いてみれば、尻尾の毛をプツリと一本切られた。振り向けば、カフェも自分の尻尾の毛を一本切り、アンティーク調のなんだか輪っかみたいなものを取り出して、編み物?を始めた。 「カフェ、それは?」 「フクキタルさんからいただいた……縁起の良い組紐を編む道具です。少し待っていてください」 しばらくカフェが組紐を編んでいるところを眺めていた。ヤーカフェー、コノクスリノチケンニゼヒ(パリン)エッアァー!?モルモットクンヲツカッタイッシュウカンノケンキュウセイカガァー!? 「できました。これをつけていれば、たとえあなたが彼らに攫われても、私はえにしを辿って必ずあなたを見つけます。あなたもこれを辿って私のところへ帰って来れるはずです」 そう言って渡されたのは金と黒のシンプルな、カフェっぽい色合いの組紐だった。そういえば耳飾りをつけてないな、と思いつけやすい右耳につけてみる。 「少し……曲がってますね」 カフェが調整をしてくれた魔除けのお守り紐を近くのアンティーク鏡で見て……ちょっと色が今の僕に似合ってない気がする。カフェがつけた方が似合うな。 ドン! あっごめんなさい。 ドンドンドン! デレナイナリニハタラケ ハタライタヨ 「カフェ、素敵なプレゼントありがとう!」 「大切にしてくださいね?」 その時、ふと閃いた!このアイデアはマンハッタンカフェとのトレーニングに活かせるかもしれない! マンハッタンカフェの成長につながった! スピードが5上がった 賢さが5上がった 「束縛」のヒントLVが3上がった ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part415【TSトレ】 ≫9ガンギマリ頭スズトレ21/11/09(火) 17 44 36 「…えーっと…」 床に中身が抜けたかのように脱ぎ捨てられたトレーナーさんの服と、その上で姿勢よく座る猫を見る。前にトレーナーさんと行ったカフェにいたソマリ…という種類だろうか?いや、それよりも… 「…トレーナーさん、なんですよね…?」 「ニャーン?(スズカ、わかるの?)」 「なんとなく。何があったんですか…?」 「ニャアーニャアン…(分かんない。突然身体が痛み出したらポンッて…)」 「…また三女神様でしょうか?」 「ンニャー…(じゃないかなぁ…)」 鈴のようなキレイな鳴き声でトレーナーさんが息を吐く。この手の超常現象は大体が三女神様によるものだ。 現になぜかトレーナーさんの言葉を理解できているし。 「とりあえず問題は…ご飯ですかねやっぱり。」 「ニャアー…ニャウウウン…(あー…大抵一日で戻るけど夕食まだだからね…)」 キャットフードをこの1食のため買うのは流石に無駄が大きい。せめて余った分を使える人がほしい。 「確か、セイウンスカイさんは猫好きだったかしら…」 「ニャアーン(ナイスネイチャも好きだったと思うよ。)」 「なるほど…ならその二人にオススメ聞いて買ってきますね。トレーナーさんはどうしますか?」 「ニャアァァン…ニャアーン(うーん…1人は不安だから誰かのとこに連れてって欲しいな。)」 「分かりました。じゃあ抱っこしますね。」 「ニャア(お願い。)」 トコトコとトレーナーさんが私に寄ってくる。…正直、とても可愛い。 「…モフモフですね。」 「ニャアン?(そうなの?)」 「はい、かなり。…少しだけ、歩きながらなでてもいいでしょうか?」 「ニャアーン、ニャアー(全然いいよ。スズカの好きにして。)」 「では、お言葉に預かって。」 片腕でトレーナーさんを安定させてもう片方で撫でる。すごい撫で心地がいい。トレーナーさんも気持ちよさそう。 …あとちょっとくらいいいだろうか。きっといい。よし、撫でよう。 この後ネイチャとネイトレのとこに着いてからも暫く愛でられた。 後日恥ずかしさでしばらく布団から出られなかった。 ≫13二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 17 51 18 ベガトレ「いいえ」 シーン ベガ「まあ、そうでしょうね」 ベガトレ「あくまで近い関係といっても姉妹や家族だからねえ」 ベガ「……これアルだとどうなるの?」 ベガトレ「やってみるかねぇ──辛くないです!」ビビー ベガ「……」 アル「お姉ちゃんがどこかのロバの骨と結婚するのはちょっと今は考えられないです……」 ≫28二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 18 07 37 「なあマクトレとカレトレー。ちょっといいか?」 「何ゴルシ?」 「なんですのゴルシ」 「…………お前ら芦毛なら誰でも良いのか?」 「「違うんだゴルシ聞いてくれ!」」シーン 「…………へへっ。じゃな二人とも!」 「え、何だったの今の」 「さぁ…………? ご本人は何やらスキップしながら行ってしまわれましたし……」 「ちょっとアシゲスキー? ……いやそんなこと言われても困るんだけど……?」 ≫44二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 18 19 09 『虎だお前は虎になるのだ』 「おい、トレーナー」 「グゥル(なんだブライアン)」 「お前いつからトラになったんだ」 「グォォンガルルゥルン(トレーナー室入ってから。いやなんでだろうねえ。なんか夢の中で今回はトラだー!とか叫ばれてた気がする)」 「いや、そもそもなぜ周りはネコなのにお前はネコじゃないんだ」 「グゥルル?(ネコ科でしょ?)」 「……まあ、そうだな」 「ガォン(あとホワイトタイガーらしいよ)」 「心底どうでもいい……」 「グォルルオォゥ(そうだブライアン、せっかくだから乗って移動しないか)」 「アホか、そんなこと私がするわけ……」 「グォル?(しないの?)」 「……」 「うわっちょっと!?えっ……どうしたんですかブライアンさん、トラなんかに乗っちゃって」 「なんだネイチャか、その抱えているのはネイチャのトレーナーだな」 「ま、まあそうだけど……えっもしかしてそれブラトレさん?????」 「グォルルル(当たりぃ)」 「ええ……いや、ええ……?」 「ガォォン?(楽しいよ?)」 「いやこいつが乗らないかと言ってきたからな」 「いやー、その割にはこう、お耳がピコピコお花のようなものが頭からぽわぽわと……いえ何でもないです!」 「ニャー(一瞬トラレベルの顔になったね……)」 「グォォン?(ところでネイトレ、いつもどるのこれ)」 「ニャァァン(わからないです……一応衣服類は持っておいたほうがいいですよ)」 「グルグル、ガォォン!(サンキューネイトレ。ではいくぞブライアン!)」 ドッシドッシドッシドッシ…… 「……どういうこと?」「ニャー(わからないよ……私たちは雰囲気で猫になっている……)」 夕方くらいには戻ったらしい。 ≫74ちょっと反則な手ですが21/11/09(火) 18 37 50 「ニャー(いや今更白猫になったくらいで驚かないよ)」 「うん」 「ニャー(他の子もそうなってたからまあ準備はしてた)」 「そうだねトレーナーさん。ペットショップにも一緒に行った」 「It s fuck in cute!!いやーカワイイNE!」 「うふふ。そうねセレちゃん。毛並みもフワフワだし」 「ニャー!!??(なんでキンチェムさんとセクレタリアトさんがいるの!?)」 「イヤー、GODDESS達が面白いことしたって耳にして来たんだYO」 「で、こうしてモフモフしに来たの」 「しかしeregantな毛並みだねこりゃ」 「そうね、10年は撫でてたいわ。しないけど」 「ニャー(この状況どうすりゃいいのフジ)」 「私にもわからないなあ……どうしたらいいと思う?カムちゃん」 「シャー(俺に聞かないでください)」 「だよねぇ……」 ≫76二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 18 38 46 ネコマーチトレ いやさ、猫か犬かって言われたら俺は猫派だけどさ。 「にゃにゃにゃーッ!(なんで俺が猫になってんだよッ!)」 「おお…トレーナーが猫に…大丈夫か?」 「にゃー…にゃにゃー。(とりあえずは大丈夫だが…猫のままじゃ何も出来ない。どうにか元に戻らないと。)」 「そう焦らなくても、これまで通り時間さえ経てば戻れるのでは無いか?」 「…にゃー。(…よく考えたらそうだな。)」 「少しの辛抱だ。その間必要そうな物は集めとく。」 「にゃ〜…(すまないマーチ…迷惑をかけるな。)」 「このくらいどうという事はない。ただ…そのだな?」 「にゃ?(?どうしたマーチ?)」 「いや…撫でさせてはくれないか?」 「…にゃ〜。(…そのぐらいなら別にいいぞ。)」 「!ありがとう、トレーナー!」 「にゃにゃ…にゃッ!?(まぁ、気にするほどの事でも…ふぇ!?)」 や、やばい!思った以上に撫でられるのが気持ちいい!でも、このままじゃ… 「にゃ…にゃ〜…(ま、マーチ…一回止まって…)」 「ん?もっとして欲しいのか?ほら。」 これ、ダメだ…気持ち良すぎる… 「にゃっにゃぁぁ…」 その後。人に戻る事はできたが、猫とはいえ情けない姿を見られたと思い、マーチの顔を見る事が出来なかったマーチトレであった。 ≫82二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 18 50 16 「トレ公!?なんでチーターになってるんだい!?」 「にゃう、にゃにゃにゃう(分かんない。けどトレセンで変なことが起こったら次の日までには戻ってるから気にすることはないと思う)」 「それならいいんだけど……」 「にゃう!(そんなことよりタイマンしないか!)」 「にゃおーん!(世界一速いチーターとタイマンしたくないか!?)」 「にゃーん……(スタミナが……)」 体力が尽きて倒れてる頃に元に戻るので大変なことになったと思う。 チーターって鳴き声可愛いんですね。 {#bold(){≫87二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 18 56 50 「失礼しまーす! さあさあトレーナーさん、今日もバクシンロードを……おや?」 「……ナァーオ」(……バクシンオー) 「やややっ、トレーナーさんは不在ですか? むむむ……困りましたね」 「ナァオ、ナァーオ」(僕はここだよ、バクシンオー) 「ふむふむ……不思議な猫が一匹いますね……この子が鳴くとトレーナーさんの声が聞こえます」 「ミャ、ニャァウ」(まあ、僕だからね) 「……どこかにスピーカーでも付いているのでしょうか?」 「ン、ナァウゥ……」(違う、そうじゃない) 「なるほど、つまり人からウマ娘、更に猫になってしまわれたと!」 「ニャアァゥ、ンニィ」(まあ前例もあるし、驚かないよ) 「そうですね……ハッ!」 「……ナァーオ?」(バクシンオー?) 「トレーナーさん、パワフルで元気いっぱいの理事長はいつも頭に猫を乗せていますよね!」 「ミャ」(うん) 「そしてある偉大なウマ娘は、それはそれは猫と仲が良く、時に共に遊ぶことで強くなったとか!」 「……ミャ」(……うん) 「つまりッ! 私も彼女らのように猫になったトレーナーさんを乗せて走れば強くなれるのでは!?」 「ンナゥ……ン、ニャアウ、ナオォ?」(それは……いや、案外バランス感覚の強化にいいかも?) 「どうでしょうかトレーナーさん! 今こそ試してみるべきでは!?」 「……ミャァ!」(……やってみよう!) 問題。頭上に猫を乗せ落とさないように走っている最中に、突然その猫がウマ娘になった際に起きることを述べよ。}} ≫93二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 19 00 32 「なぁ、トレーナー?」 「クァー」 「うちな、ちょっと楽しみにしてたねん」 「クゥー」 「オグリやクリークのトレーナーが猫になったトレーナーが可愛いって、抵抗せずに好きに触らしてくれるって」 「クェー」 「なんでや...なんでなんや...」 「ホロッホー」 「何で!何でトレーナーは!ウミネコに!なっとんねん!!」 ≫105ロブトレヒロイン概念21/11/09(火) 19 08 44 『友人』 トレセン学園の図書室。そこにはウマ娘だけではなくトレーナーも集まる。 データなどは資料室に数多く収められているが、データだけでは分からないものもある。 過去の偉人たちの言葉や物語の中にはトレーニングに活かせるものも数多くある。 そして、そんな図書室に住まうトレーナーが一人、今日も他のトレーナーにオススメの本を紹介していた。 「なるほど、トレーナーとしての本は数多く持っていましたが、物語からというのは盲点でしたね」 「ええ、これはロブロイの受け売りですが、物語にもトレーニングに活かせるものがありますからね」 「トレーニングに活かせそうな本は読んでいますが、こういった本を見つけてくるのはすごいですね」 「チヨトレさんのデータ集積はすごいですが、図書室にある書物に関しては私も負けていないと自負していますので」 マッサージを受けてからは友人として付き合い始めているチヨトレさん。 なかなか話す機会がありませんでしたが、実際に話してみると抱え込みがちで、色々と悩んでいる姿が伺えました。 その姿を見ていると自分のことのようにも感じられて、放っておけませんでした。 その後は何かと気にかけており、一緒に遊びに出かけたり、服の着せ替えをしたり、そしてこうして図書室で一緒の読書をするようになりました。 「この物語、読んでみると以前の私と似たような状態の方の話なのですね」 「ええ、実は私もこれを読んでいてもしかしたら、と思ったのですよ。事実は小説より奇なり、と言いますが、もしかしたらこの物語も実際にあったことなのかもしれませんね」 今チヨトレさんが読んでいるのは何らかの霊に憑りつかれた人の物語です。 その霊はその人に強い負の感情を語り続けていましたが、仲間たちが主人公を支え、呼びかけ、そしてその霊の本当の気持ちを聞き、分かりあう物語です。 この世界には明確に霊というものがあると感じています。カフェトレさんやフクトレさんのようなはっきりとした霊感はありませんが、そういう場所に行くと力のようなものを感じられる、何かがいるのも感じられます。 なので、こういった物語ももしかしたら実際にあった話なのかもしれない、というのは正直に思っています。 106ロブトレヒロイン概念21/11/09(火) 19 09 06 「ですが、本当にチヨトレさんが無事で良かったですよ」 「あの時は助けに来てくださりありがとうございました。ロブトレさんたちが呼びかけてくれたおかげです」 「友人が困っているのですからそれを助けるのは当然ですよ。それに最後にはあなた自身の力、いえ、それだけではありませんね」 椅子に座って本を開いているチヨトレさんにそっと近づき、その手を取り…… 「チヨノオーと一緒に歩んできた結果ですよ」 チヨトレさん微笑みながら伝えました。 トレーナーと担当ウマ娘。トレーナーは担当ウマ娘を指導する立場ではあるが、だからと言ってそれだけの関係ではない。 担当ウマ娘だって、トレーナーのことをよく見ているのだ。そして、お互いに影響されて成長していくものだ。 それは時には担当ウマ娘に救われるトレーナーだっていることを知っている。私自身がそうだったのですから。 だから、きっと今回のこともチヨノオーと一緒に寄り添い、歩み続けたからこそなのだ。 「……そうですね。チヨノオーがいてくれたから、今の私がいるのですね」 「ええ、そして、そんなあなた達ならきっとこれからも歩んでいけますよ、大丈夫です。チヨノオーに寄り添って一緒に歩んでいるあなたなら、きっと」 少し抱え込みがちな、大切な私の友人。 そんな彼女たちの道が幸せな道になりますように。 いいえ、きっと彼女達ならどんな障害があっても切り開いてくれる、そう信じられますから。 「ありがとうございます、ロブトレさん。でもやっぱり何かしらお礼をしたいです」 「なら、今度一緒にスイーツでも食べに行きましょう。そこでチヨトレさんの話をもっと聞きたいですので」 「はい、わかりました。なら、とっておきの場所を紹介しますね」 「ふふ、ええ、是非楽しみにしていますね」 これからの楽しみがまた一つ、増えました。 一生懸命で、何時も頑張っている友人の物語ならきっと、ハッピーエンドになるでしょう。 その物語を聞くのが、今からとても楽しみですね。 ≫125二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 19 37 00 紅葉の並木道を歩くグラスワンダーとグラトレ(独) 秋という事で紅葉に紅く染まる路をトレーナーさんと歩きに来ましたが、肌寒くなったからか人の姿が少々疎らとなりのんびりと紅葉を満喫できそうです。 「綺麗ですね~」 「そうだね~」 「あら、トレーナーさん落葉が頭に」 「本当? ……どう、似合ってる?」 「残念ながら……」 「そっかー」 「ふふっ……」 「ふふっ……」 そんなゆったりとした二人の散歩は時間を忘れてしまう様で…… 『秋の日は、さびしせつなし、部屋の棚、あらゆる花を、もて飾れども』 「……グラス?」 「……与謝野晶子さんの句……ですね」 「秋はとても寂しくなる……そんな句かな?」 「ええ、トレーナーさんと一緒に居るのが楽し過ぎて……トレーナーさんと少し離れたら、エルに部屋を花で埋めるなって怒られちゃいそうです」 「今も寂しい?」 「いえ、明日も会えるのが分かっていますから……少し……だけですね」 「そうか……」 126二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 19 37 13 「それじゃあ俺も、手向けとしてグラスに向けて一句詠んでみるかな?」 「私の為に……ですか?」 「うん」 そう言って私の為に一句詠むと、トレーナーさんは暫く考え始め…… 「…………よし」 ……出来たんだと思われますが……何故かトレーナーさんは辺りを見廻しています。 「トレーナーさん、どうされたんですか?」 「いや、周りに人は居ないなって」 「……ええ、そうですね?」 「では一句」 『秋の路、染めし紅色、紅葉色、共に染めるか、愛バの頬を』 そう詠んだトレーナーさんは不意に私の頬を手で抑え…… 「んっ……!?」 急に口づけして来ました。 「…………トレーナーさん?」 「……ふふっ、良い紅に染まったねグラス」 詠んだ通りに私の頬を紅く染めあげたトレーナーさんは、「これで寂しく無くなった?」と、楽しそうに笑うのでした…… 了 ≫137いつも乗り遅れてる気がする21/11/09(火) 19 44 17 「黒のトレーナーさん、今日もコーヒー……を?」 「にゃー」 「……黒猫さんです、どこから迷い込んだのでしょう」 「なうー」 「……」キョロキョロ 「おいで……怖くないですよ……」 「なー」 「逃げそうにはないですね……ふふ、いい子です……」ナデナデ 「なぉ……」ナデラレナデラレ 「……なんだか嬉しいのか嬉しくないのか微妙な反応しますね。そこもかわいいですが……」 「なごー」 「……大人しい子ですね、芦毛と栗毛のトレーナーさん達のところに連れて行っても大丈夫でしょうか……?」 「にゃー(誰か助けてくれ……)」 ≫140義足21/11/09(火) 19 46 51 「トレーナーさん?」 「ニャー(やあカフェ)」 「……どうして猫の姿に?」 「ニャーニャ(それが起きたらこうなってて、びっくりしてソファから落ちちゃったよ)」 「なぜ……そのまま床に……あっ」 「ニャー(四足歩行の歩き方もわからないしほぼ三本足だから上手くソファに登れなくてね、猫の膝下って結構範囲広いんだねってわっ)」 「ここも元は教室の床です、体が冷えてしまったでしょう……折角なので……私の膝でゆっくり暖まって下さい」 「ニャーオ(それじゃお言葉に甘えて……あ、あまり撫でないで欲しいな僕今猫だけどなんか恥ずかしいよ)」 「ふふ……ごめんなさいトレーナーさん」 「ニャー!?(な、なんか慣れた手つきの撫で方……!? そういえば猫グッズもいっぱいあったねカフェ……!)」 カフェ〜ツイニデキタゾキミノハシリヲスーパーニスルノミグスリダコンカイハコナグスリニ(ボワッ)アーッヒガァ!? 「………スヤ」 ドンドンドンドン! 「んぐぁ? ……わぁ……まあ服が脱げたんだからそうなるよね……!?(小声)カフェを起こさないように服、服……! 微妙に遠い……!(小声)」 ≫167二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 19 59 24 前略。……神様、二回目は予想外です。 「……あたしさ、慣れたよ」 (自分はこれからも慣れないと思う) 「猫になったタイトレさん見たとき、なんとなーくトレーナーさんもああなると思ってたからね……」 (なんで自分の危機アンテナは働かないんだろ……) 「めげないめげない。あれだよ、真っ白ラグドールのトレーナーさんもかわいいよ」 (……ありがと) 「大体さ、よかったじゃん猫で。これがゾウとかサイだったら着ていた服がパーじゃん」 (あー。確かにそういう考えもあるね) 「それに哺乳類ならまだしも、ワニとか、カエルとか、サメだったら色々大惨事だよ?」 (最後のは呼吸できなくて死んじゃうよぉ!) 「間一髪トレーナーさんをプールに放り込むのが間に合ったあたし……」 (道中ネイチャに尻尾掴まれて引きずられる私……) 「……とまあ、駄弁りながらなんとか誰にも会わずにロッカーまで来れたね。はい、黒マント」 (ありがとネイチャ。……ロブロイ、ロブトレさん。あの時くれた厚手の生地が本当に役に立ってます) 「乳を隠しきれない裸ゼッケンとか本当に目に毒だったけどね……」 (……ま、このマントも猫の身じゃ重すぎだけどね!) 「動きやすいように少し切っちゃう?」 (それはゼッケンの二の舞だから……ごめん。マントごと抱えて移動してくれる?) 「はいはい。お姫様がそういうなら喜んでっと」 「……今度は裸マントかぁ」 (思ってても言わないで?) その後ホワイトタイガーに出くわして驚く二人だったとさ。 うまぴょいうまぴょい ページトップ part○○~○○はこちら ページトップ
https://w.atwiki.jp/generation-world/pages/904.html
GSX-401FW スターゲイザー 特徴 COST EXP SIZE HP EN 攻 防 機 移 宇 空 地 水上 水中 31300 635 M 14200 170 30 25 26 9 A A C - C 武装 名前 威力 EN MP 射程 属性 命中 CRI 備考 ヴォワチュール・リュミエール 4000 18 0 1~3 特殊格闘 95 5 ビームガン 2700 16 0 2~4 BEAM射撃 85 10 オラージュ・ド・リューヌ 3800 22 0 3~6 特殊射撃 90 5 アビリティ 名前 効果 備考 支援防御可能 支援防御可能 設計元 設計元A 設計元B ∀ガンダム(能力解放) 0ガンダムダブルオーガンダムダブルオーライザーダブルオーライザー(最終決戦仕様)0ガンダム(実戦配備型)ダブルオークアンタ ターンX M1アストレイ デスティニーガンダムストライクフリーダムガンダム0ガンダムダブルオーガンダムダブルオーライザーダブルオーライザー(最終決戦仕様)0ガンダム(実戦配備型)ダブルオークアンタ M1アストレイ(シュライク) アストレイ レッドフレーム アストレイ ブルーフレーム ハイペリオンガンダム 開発元 Lv EXP 機体 4 1830 ハイペリオンガンダム 開発先 Lv EXP 機体 2 635 M1アストレイ 3 1270 ハイペリオンガンダム 備考 移動力9、宇宙・空中適性Aを持つ戦場機動性に優れた機体。敵の増援にもすぐに駆けつけることが出来るため利用価値は高い。 威力は平均的だが、消費ENが少なく防御アビリティの影響を受けにくい特殊武装が二つあり、最大射程6と移動力の高さから支援に適した機体。 M1アストレイから開発して早い段階で入手できるので、一つ前のハイペリオンともども序盤攻略に役立つ1機。 この系統はここで行き止まるので、より上を目指すのなら交換してしまうのも手。